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地獄だらけ!? こだわりの激辛メニューが迎える「地獄ラーメン玉の家」。

ラーメンはじめ「地獄」が連続するメニューのお店。

パンチパーマの男性と女性が微笑む似顔絵の巨大な看板。その横には「地獄ラーメン」と書かれた文字。あまりのインパクトに思わず店に入ってみると、「地獄ラーメン」をはじめ「地獄めし」「地獄チャーハン」など「地獄」の連続。いったいどんなお店なのか?「地獄ラーメン 玉の家(たまのや)」ご主人の弘慈さんと奥さんのチエさんにお話を聞いてきました。

 

地獄ラーメン 玉の家

八木 弘慈 Koji Yagi

1953年新潟市生まれ。ガソリンスタンド、サッシ販売、日本人形の営業、水商売など様々な仕事を経験した後、姉の経営する「玉の家」を継ぐ。楽しみは愛猫を隣に楽しむ晩酌。

 

八木 チエ Chie Yagi

1960年粟島浦村生まれ。弘慈さんと結婚し、一緒に「玉の家」を運営。趣味は花を育てることで、お店の激辛ラーメンに使うハバネロや唐辛子なども栽培している。

 

巨大な夫婦の似顔絵看板と店名の謎。

——今日はよろしくお願いします。あの…表の看板が目立ってますね。お二人の似顔絵ですよね?

弘慈さん:あれは兄貴が描いてくれたんですよ。俺の兄貴は映画の看板を描くのが得意な看板屋で、新潟市の万代シティに「東宝万代」があった頃は、バスセンターとダイエーの連絡通路に兄貴の描いた映画の看板が出てましたね。子どもの頃は兄貴の顔で、映画はただで観せてもらってましたよ。

 

チエさん:この看板を描いてもらった14年前は私も痩せてたのに、太って描かれちゃったから不満だったのよねぇ(笑)。あまりにも看板が目立ち過ぎて、車を運転している人が脇見して危ないから、お店の駐車場側に移したんです。でも、それだと看板の意味がないので店の裏に移して、やっぱり表にしようってことになって結局一周して元に戻っちゃったんですよ(笑)。

 

 

——インパクトもあるけど、親しみやすい看板ですよね(笑)。看板に描かれているご主人は髪型が違いますね。今はソフトモヒカンじゃないですか。

弘慈さん:当時はパンチパーマだったからね。初めて店に来た卸業者も、中にいる俺の姿を見るとなかなか入って来ないんですよ(笑)。しかたないから声かけて中に入ってもらって、「そんなに俺は強面か」って聞いてみたら「ええ。ちょっと…」とか言われちゃってね(笑)

 

——似顔絵の脇に「地獄ラーメン」って文字があるのもパンチが効いてると思います(笑)

弘慈さん:正式な店名は「玉の家」っていうんです。昔、このお店はパチンコ店の敷地内にあったんですよ。それで「玉の家」って名前だったんです。でも、誰も「玉の家」って呼んでくれなくて、「地獄ラーメン」って呼ぶから、メニューの名前で出してるんですよ。今はもうパチンコ店がなくなっちゃったから「玉の家」って名前も意味が通じないしね。

 

——「地獄ラーメン玉の家」はご主人が開業したんですか?

弘慈さん:元々、姉が経営していた店を36年前に譲り受けたんです。ラーメン作りの修行経験なんてないから、お店に入ってから当時のスタッフに教わりました。自分が経営する店で修行したようなもんだよね(笑)。平網を使った麺揚げが難しくて、使いこなせるようになるまで半年はかかったかな。最初は3年でやめようと思ってたんだけど、3年が5年、5年が10年と続いてきたんですよね。

 

「地獄ラーメン」地獄の辛さの秘密。

——屋号にもなっちゃってる「地獄ラーメン」について教えてもらっていいですか?

弘慈さん:最初から辛いラーメンはやってたんです。でもお客さんから、もっと辛いラーメンはないのかと聞かれたので、リクエストに応えていったんですよね。その頃、東京の方でも「地獄ラーメン」っていうのはあったんです。でも調べてみたら特許も取ってないし、東京と新潟の距離だったら迷惑もかからないだろうから「地獄ラーメン」をうちのメニューに加えて屋号にも使ったんですよ。

 

——その「地獄ラーメン」はどのように作ってるんですか?

弘慈さん:まずひき肉を炒めて、そこに、もやし、キャベツ、にんじんを加えるんです。本当はもっと野菜を入れたいんだけど、お客さんの好き嫌いも考えてピーマンやキクラゲは入れてないんですよ。そこに豆板醤、一味唐辛子、朝天辣椒(ちょうてんらーじゃお)で辛味をつけます。朝天辣椒っていうのは、美味しさがアップする辛味なんですよ。辛さ15倍以上になるとハバネロやリーパーを投入します。

 

——ハバネロはともかく、リーパーって聞いたことないんですけど…。

弘慈さん:「キャロライナ・リーパー」っていう世界一辛いって言われる唐辛子。だからほんのちょっと入れてるけど、あれは本当にヤバい。体にいいもんじゃないよね。ハバネロは自分たちで育ててるんですよ。

 

——辛味の素材を自家栽培してるんですか(笑)。徹底してますね。

チエさん:自宅や知り合いの畑で栽培してるんです。いろんな唐辛子を試してみましたね。タイ産の南蛮は強くて育てやすかった。ハバネロはあったかい国の植物だから、寒い新潟で育てるのは難しいね。花が落っちゃうから実が成らないんですよ。また今度タイに行く予定だから、その時に新しい種類の南蛮を仕入れて来ようと思ってます。

 

——ラーメン以外にも激辛メニューはあるんですか?

弘慈さん:「地獄めし」と「地獄チャーハン」があります。「地獄めし」は玉子チャーハンの上に「地獄ラーメン」の具を乗せたどんぶり。「地獄チャーハン」は辛い味付けのチャーハンです。

 

——あの〜、ちなみに辛さは選べるんですよね?

弘慈さん:1倍から30倍まで無料で選べますよ。それ以上の辛さも自己責任でリクエストに対応します。俺も昔は15倍まで食べてたんだけど、お尻の病気になってから食べれなくなっちゃたんだよね(笑)。

 

「地獄ラーメン」意外にも豊富なこだわりメニュー。

——「地獄ラーメン」意外にもオススメメニューはあるんですよね?

弘慈さん:それ聞いてくれてうれしいわ。取材に来る人はみんな「地獄ラーメン」ばっかりでさ(笑)。11月から提供している「山椒味噌マーボーメン」は自信作。ただのマーボーメンじゃなくて、山椒のピリッとした刺激と味噌のコクがいいバランスになってると思います。

 

チエさん:私も好きなんですよ。一度食べるとハマると思う。食べてみてどうですか?

 

 

——いただきます。たしかに、辛さの中にまろやかさというか、コクがありますね。こちらは「焼きそば」ですね。

弘慈さん:うちの「焼きそば」美味しいから食べてみて。太くて柿渋が入ってる麺だから食感がモチモチしてるんですよ。辛味が効いてるけど、その分ソースは甘めにしてあるんです。

 

 

——辛いけど美味しいです!料理を作る時のこだわりを教えてください。

弘慈さん:麺にしてもスープに使う醤油にしても、いろんなものを必ず試してから使ってます。とくにスープに使う調味料は合わせて試してみないとわからないからね。麺も実際に食べてみないとわからないし。それから、俺と奥さんで作るメニューをきっちり分けてるんです。

 

——きっちり分けるというのは、どういうことですか?

チエさん:メニューごとに担当を決めて、相手のメニューには手を出さないようにしてるんですよ。作り手が変わると、味も変わっちゃいますからね。

 

——なるほど。徹底してるんですね。

弘慈さん:新潟県内の北から南までラーメンを食べに行って勉強してますよ。これからも思いついたメニューは試してみて、うまくいったら提供していこうと思ってるし、素材もグレードアップしていきたいと思ってます。

 

 

見た目はちょっぴりいかついものの、話し好きでやさしいご主人の人柄は、辛いけどうま味のある「地獄ラーメン」や、「山椒味噌マーボーメン」に通じるところがあるように感じました。みなさんもこれからの寒い季節、体の芯からあったまるホットな「地獄ラーメン」を食べに行ってみてはいかがでしょうか?ちなみに、激辛メニュー以外も美味しいのでご安心を。

 

地獄ラーメン 玉の家

〒956-0025 新潟県新潟市秋葉区古田2-27-22

0250-24-6879

11:00-19:00

火曜休

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