古着初心者でも入りやすい、三条市の「古着屋 gypso」。
カルチャー
2023.07.29
三条市の複合施設「TREE」内にある「古着屋 gypso(ジプソ)」。メンズ・レディース問わず、幅広いテイストの洋服やアクセサリーを扱うこちらのお店は、古着を着たことがない人でも古着を着るきっかけになるようなお店作りを意識しているんだとか。店主の菅野さんに、お店をはじめた経緯や、商品をセレクトするときの視点について聞いてきました。


古着屋 gypso
菅野 加奈 Kana Sugano
1996年長岡市生まれ。20歳から長岡市の福祉施設に勤務。25歳のときにダブルワークとして三条市の複合施設「TREE」でアルバイトをはじめる。2022年5月に三条市にある複合施設「TREE」内で「古着屋 gypso」をオープン。
たくさんある夢のうちのひとつだった、古着屋さんのオープン。
——菅野さんは以前から古着屋さんをはじめようと考えていたんですか?
菅野さん:「古着屋さんをやりたいな」とは前から思っていたんですけど、やりたいことがたくさんあるなかで最初にはじめたのが古着屋さんだった、という感じですね。
——ちなみに、他のやりたいことっていうのは?
菅野さん:飲食も気になるし古本屋さんもやってみたいです。最終的にはお蕎麦屋さんになりたいなって思っています(笑)。お蕎麦、好きなんですよね。
——楽しそうな将来設計ですね(笑)。古着屋さんの話に戻りますが、「gypso」をこの場所ではじめることになったのはどんなきっかけが?
菅野さん:もともと長岡で5年間介護士をしていました。福祉の仕事も大好きなんですけど「何かステップアップしたいな」と考えていたときに、たまたまこの「TREE」さんのアルバイト募集を知ったんです。三条にはお休みのときによく行っていて、「三条っていいな」と思っていたので、その日のうちに応募して、ダブルワークで働かせてもらえることになりました。
——最初はスタッフさんとして働かれていたんですね。
菅野さん:その後「自分で古着屋さんをやりたい」と「TREE」の社長に話したのが、25歳の大晦日でした。お店を出すならこの一ノ木戸商店街か、隣の中央商店街がよかったんですよ。だけどなかなかいい物件が見つからないっていうときに、社長が「じゃあここを使いなよ」と言ってくれて、1階の一部のスペースと、倉庫だった2階を片付けて使わせてもらえることになりました。ありがたいですよね。

古着を着たことがない人も、気軽に立ち寄って、気軽に相談できるお店。
——「gypso」はどんな古着屋さんなんでしょうか。
菅野さん:「古着初心者さんでも入りやすい古着屋さん」というのをコンセプトにしています。古着が好きな人も、古着が初めての人も、気兼ねなく寄って欲しいなと思っています。
——古着初心者さんが入りやすいお店にしようと思ったのはどうしてですか?
菅野さん:学生の頃って、やっぱりみんなお金がないじゃないですか。一生懸命アルバイトをしても、洋服にかけられるお金も上限が決まっているわけで。安ければいいっていうわけではないですけど、少しでも手に取りやすい価格帯と入りやすい雰囲気っていうのは、意識しています。

——こちらに置いている服の系統って、どういうものが多いんでしょう?
菅野さん:いろんなテイストの服がありますね。お客さんから「こういうのってありますか?」って声かけてもらうことが多いので、なるべくそこに沿うように、みんなが欲しいものを仕入れるようにしています。
——じゃあ服を仕入れるときには、「あのお客さんが好きだろうな」っていう目線で選ぶことが多いんですね。
菅野さん:そうですね。あと、例えば夏休みだったら学生さんが来るから「今の学生さんはどういう服が好きなのか」っていうのを学生さんに直接聞いて、それを仕入れに行くこともあります。お客さんにはいっぱい話しかけちゃいますね(笑)。せっかく地方だから、地方ならではの接客じゃないですけど、少しでも近い距離で接客できるように心がけています。
——お話を聞いていると、お客さんのことをいちばんに考えている古着屋さんだなって思います。
菅野さん:お客さんから返ってくるリアクションが嬉しいんです。それに、私も古着が好きなんですけど、学生の頃よりは着る機会が減っていて。でも古着を着ている人を見るのとか、コーディネートすることが好きなので、今は自分よりもお客さんが欲しいものを揃える方がいいのかなって思っています。

周りに支えられて、やりたいことをできている。
——1年お店を続けてきて思うことはありますか?
菅野さん:周りにお店をやっている人が結構いて、アドバイスをもらったり、近所の古着屋さんからも話を聞かせてもらったり、やっぱり周りに恵まれて楽しくやれているんだなって感じます。どの仕事もそうですけど、自分自身が楽しくないと、続けたいと思えないじゃないですか。商品選びはお客さん目線かもしれませんけど、自分が楽しくいたいなとは思っています。
——お店をやっていて楽しいこと、嬉しいことってどんなことですか?
菅野さん:イベントとかに出店させてもらうと、普段は古着屋さんに来ないような方も来られるんです。そういう方が、イベントの2、3か月後にふらっとお店に来てくれたり、あと「このお店が古着を着はじめるきっかけになりました」と言ってもらったり。やっぱりお客さんからの言葉が嬉しいですね。

——今は古着屋さんと並行して、福祉のお仕事もされているそうですね。
菅野さん:そうなんです。毎週火曜日と水曜日の2日間は巻の複合施設でお仕事をさせてもらっていて、その間は「TREE」のスタッフさんにお店をお任せしています。今働いているのが、巻のシニアの方たちの居場所となっているところで、そこでのお仕事もとっても楽しいんです。
——福祉のお仕事も大好きなんですね。
菅野さん:あと最近は「omamori」のまるのさんと、料理上手な友達ふたりと一緒にチーズケーキを作っていて、間借りで「チーズケーキの会」っていうのをやっているんです。いつか飲食をやるときのきっかけにもなればいいなと思って。
——菅野さん、ご自身のやりたいことをバランスよく生活に取り込んでいますよね。
菅野さん:恵まれているんですよね。大変なこともそりゃありますけど、それよりも楽しいこととか、周りに支えてもらっている部分が大きいのでできています。

——将来やりたいことがたくさんある菅野さんですが、改めて今後の目標を教えてください。
菅野さん:福祉の仕事もしている関係で、店頭に誰もいないこともあるんですけど、やっぱりスタッフがいるほうがいいなと思うので、いつかはアルバイトさんとかにお任せできるようにしたいですね。その間私はイベント出店とか、他のことにも専念できるようになりますし。せっかく小さいお店ですから、1対1で話せることって大事だと思うので、そこは続けていきたいですね。

古着屋 gypso
三条市仲之町2-15 TREE 2F
Advertisement
関連記事
カルチャー
[Things Music]キラキラローファイポップデュオ「periwinkles」。
2020.11.27
カルチャー
大人の男性が足元のお洒落を楽しむ「BLOOM shoe lounge」。
2023.03.21
カルチャー
童話で伝えたいメッセージ。作家・笹川永礼のこれまでとこれから。
2020.02.22
カルチャー
[Things Music]新潟の顔を目指す「DJ YAGI」。
2021.08.27
カルチャー
美術をもっと身近に。複数人が運営に関わるギャラリー「新潟絵屋」。
2025.06.15
カルチャー
ロシアのバレエ団で踊っていたダンサーが教える「巻バレエスタジオEmia」。
2024.08.07
新しい記事
買う
個性的だけど、普段にも馴染む古着。
上古町商店街の「FALL vintage」。
2026.01.23
カルチャー
ローカルヒーローの小京都戦士
「カモライオウ」に変身する渡辺飛鳥
2026.01.22
カフェ
阿賀野市の「ikkoku」で出会う、
コーヒーとチョコレートのペアリング。
2026.01.21
買う
明るく開放的なスペースで
季節の花が楽しめる生花店「Siki」。
2026.01.20
その他
県民のための番組をつくり続ける。
TVディレクター「さとうまこと」さん
2026.01.19
その他
横浜から下田に移り住んだカヌー選手
三条市スポーツ協会「岩瀬晶伍」さん
2026.01.18


