今週末は母の日。家族のために毎日頑張っているお母さんにお花をプレゼントされる方も多いですよね。本日ご紹介するのは五泉のお花とお庭の専門店「はなんぼ」。お花のこと、お庭のこと、なんでも相談できるお店です。代表の鈴木さんに、植物の魅力や育て方などいろいろお話を聞いてきました。
はなんぼ
鈴木 康弘 Yasuhiro Suzuki
1976年五泉市生まれ。高校卒業後新潟市の造園会社に勤め、家業である「有限会社勝樹園」に入る。2000年に「はなんぼ」をオープン。美味しいもの巡りが趣味。好きなお花はチェリーセージ。
——立派なお店ですね。道の駅みたいです。
鈴木さん:田んぼの中にありますからね(笑)。便の悪い田舎にあるところが弱みでもあるし、強みでもあると思っているんです。街中で暮らしている方は「自然豊かな景色の中でお花が楽しめる」と喜んでくれます。
——たくさんの植物が置いてありますね。どれくらいの種類があるんでしょうか?
鈴木さん:一年草、宿根草、観葉植物、多肉植物といろいろあるけど、何種類かは数えたことないなぁ。でも庭造りやご自宅に飾るお花のことなら、「はなんぼ」でなんでも間に合うと思ってもらって大丈夫です。スタッフがいろいろご相談に乗りますよ。
——「はなんぼ」さんを頼りに来る方も多いんでしょうね。
鈴木さん:お花の教室もやっていますし、マンツーマンでのアドバイス(ついでに世間話)もお任せください。畑に植える植物はどうするかとか、鉢植え作業とかいろいろと、スタッフとお客さまとでキャッキャと楽しそうにやっています。人と人とのつながりを大切にするお店なんです。五泉の方だけじゃなくて、県外からの常連さんもいらっしゃるんですけど、そういうところを喜んでもらっていると思っています。
——お花の教室も開催されているんですね。
鈴木さん:プランツギャザリングの教室は好評ですよ。プランツギャザリングは、根っこ付きのお花を花束みたいに組み合わせる技法です。数ヶ月もつので、ご自宅に飾るのにもプレゼントにもぴったりですよ。
——「はなんぼ」さんは、もともと造園業をやっていらしたそうですね。
鈴木さん:今も造園業をやっているので、私も含めて庭師は何名もいます。父が創業して、2000年に「はなんぼ」をオープンしました。実は私、造園は得意ですがお花はそれほど詳しくなくて(笑)。「はなんぼ」はスタッフにお任せなんです。
——スタッフさんはお花のプロ、鈴木さんは造園のプロというわけですね。印象に残っているお庭仕事はありますか?
鈴木さん:毎回何かしらの挑戦があるので、ひとつひとつに思い出があります。更地からの庭造りもあれば、昔ながらの和風庭園を洋風にして欲しいというご依頼もありました。どんなお庭にするかお客さまとお話しして「ともに作っていく」感じですね。だからお客さまの顔もそのときの会話も頭に浮かびますよ。
——でも最近は、庭師さんにお願いするような立派なお庭は少ないのではないですか?
鈴木さん:豪華なお庭の手入れだけが庭師の仕事ではないんですよ。依頼するのに結構なお金がかかると思われがちですけど、そんなこともないですし。草むしりも大歓迎で、そういうご依頼もたくさんいただきます。
——鈴木さんは、高校を卒業してからすぐに造園会社で働かれたそうですね。
鈴木さん:本当は運転手になりたかったんです(笑)。でも「長男だから家を継がなくちゃダメだよ」っていう風潮がありましたからね。当たり前ですけど最初は脳みそも技術も追いつかなくて、仕事を理解するのに必死でした。今だってプロ意識はあるけど一人前と言えるかどうか迷っちゃう。生き物が相手だからすべて思い通りにはいかなくて、植えた木を枯らしちゃたこともありますよ。お客さまから教えてもらうことも多いです。
——実は私、これまで何度も観葉植物を枯らしてしまって……。植物を育てるのって難しいですよね。
鈴木さん:そんなことはないですよ。植物の表情は葉っぱや幹に出てくるから、よく見てあげるといいですよ。あとはその植物を知ることも大切ですね。
——植物がある生活、憧れます。
鈴木さん:もっとたくさんの方に植物を愛して欲しいし、そのための力になりたいですよね。最近は植物がないお家も多いみたいだけど、やっぱりコンクリートだけの住まいでお子さんが育つのと、植物に携わって育つのとではちょっと違うような気がします。「今日、ドングリが落ちていたよ」なんて会話は植物がないとできないですもんね。
——今月は「はなんぼ」さんのイベントがあるそうですね。
鈴木さん:5月27日、28日に「じゃりんこマーケット」を開催する予定です。コロナ前には定番だったお客さま感謝祭です。キッチンカーも来ますので、ぜひ遊びに来てください。
はなんぼ
五泉市中野橋210
TEL 0250-58-2517