Things

県北から“地酒系Youtuber”がデビュー!「丸重商店」五十嵐さんの試み。

おトボケや訛りも武器に。自然体で地酒や地域の魅力を紹介。

この夏、県北の地から“地酒系Youtuber”が密かにデビューしました。県内の地酒の魅力を動画で発信するこの男性の正体は、関川村の国道113号沿いに店を構える酒屋「丸重商店」の五十嵐紀人さん。五十嵐さんは6月中旬にYoutubeのチャンネルを開設してからこれまで1ヶ月半の間に、地元の銘酒「〆張鶴」や「大洋盛」をはじめ、地酒の特長やお奨めの飲み方、よく合う自作のおつまみなどを紹介する動画を計9本アップロードしてきました(8月7日時点)。独特の訛りとおトボけキャラ、気持ちのよい飲みっぷりで、今後さらに人気を博しそうです。本人にお会いし、配信を始めたきっかけや撮影時のこだわり、今後の展望などについてお聞きしてきました。

 

 

丸重商店

五十嵐 紀人 Norito lkarashi

1989年2月生まれ。関川村上関でお酒や食料品、日用品などを扱う「丸重商店」の跡継ぎ(4代目)。埼玉の大学を卒業後、東京・大阪でのホテル勤務を経て朝日酒造(長岡市)に入社。3年間の修業ののち帰郷し、家業に就いた。2級酒造技能士、新潟清酒達人検定・銀の達人。小中高時代は柔道少年で、現在は地元のスポ少で指導員も務める。

 

きっかけのひとつは新型ウイルス。「日本酒離れ」を何とかしたい思いも。

――いきなりですが、実物の五十嵐さんは動画の中とほぼ変わらない印象です。Youtuberとしてキャラをあまり作っていないというか、自然体なんですね。

五十嵐さん:そうですか、ありがとうございます(笑)。自然体は心がけていることのひとつです。最近は友人知人やお客さまだけでなく、スポ少で柔道を教えている子どもたちにも見られているみたいです。まぁお酒の紹介なんで、子どもたちはあんまり興味ないと思いますけど(笑)

 

――Youtubeを始めようと思ったきっかけは何ですか? 失礼ながら、それほど目立ちたがるようなタイプには見えないんですが(笑)

五十嵐さん:そうですよね、自分でもそう思います(笑)。そもそも昨年末ようやく立ち上げたネットショップの周知をどうやって図ろうか考えていたとき、今般の新型ウイルスで実店舗への来客者数もガクンと少なくなっちゃいまして。テコ入れの宣伝として何かできないか知人に相談したところ、Youtubeを提案されましてね。その知人が黒幕として撮影や編集をやってくれるとのことで。当初は自分が出演することにかなり抵抗がありましたが、以前から若年世代を中心とする日本酒離れを自分なりに何とかしたいという気持ちもあったので、思い切って挑戦してみることにしました。

 

――地酒とそれにあう自作のおつまみを紹介するのが基本フォーマットですね。少しビックリしたんですが、動画の中では割とガッツリ飲んでいるんですね。

五十嵐さん:やっぱり美味しそうに見せたいのでね。まぁ実際に美味しいお酒ばかりなので、自然とグイグイいっちゃいます(笑)。番組自体は、ともすれば堅苦しいというか敷居の高いイメージのある日本酒を、より気軽に、カジュアルに楽しんでもらおう、というのが基本コンセプトです。酔いが回ってちょっと砕けすぎた回もあるかもしれませんが(苦笑)。実際に自分の周りでも、ひょんなことをきっかけにそれまで敬遠していた日本酒の美味しさに目覚めた方も少なからずいます。自分の動画も、そんなきっかけのひとつになれば嬉しいです。

 

台本なしの一発撮り。いっしょに飲んでいるような感覚で。

――動画の撮影はどのようにやっているのですか?

五十嵐さん:先ほど述べたように最初に勧めてくれた知人が黒幕として撮影や編集をしてくれるんですが、撮影は閉店後の夜、10分前後の動画1本あたり30分くらいですかね。リハーサルなしのほぼ一発撮りで、台本もありません。もちろん一端の専門家として紹介するお酒の特長やストーリー、込められた思いなどはしっかりと伝えますし、自作おつまみもお酒との相性など事前に入念に考えますが、本番はあくまで自然体で、堅苦しくならず、それこそオンライン飲み会とかでいっしょに飲んでいるような親しみを込めているつもりです。自作のおつまみも、誰でも簡単に作れるものばかりですしね。

 

 

――当然といえば当然ですが、訛りもそのままですもんね。

五十嵐さん:そうっすね。黒幕さんからはむしろ「それを活かした方がいい」と言われました。とはいえあまりわざとらしいのもアレなんで、いつも通りに話してます。

 

――関東や関西、長岡にお住まいだった時も一貫して今のような感じだったんですか?

五十嵐さん:いや、言葉はその土地それぞれに染まっていました(笑)。関西にいたころはエセ関西弁のような感じになっていましたし…今は地元にいるのでバリバリの関川イントネーションです。

 

――あと、天然キャラというか、独特のおトボけ感も魅力です。そこに字幕でツッコミが入るスタイル。

五十嵐さん:それも思いっ切り素ですね。字幕などの編集で黒幕さんが面白く仕上げてくれるんですよ。実際にお酒を飲んで紹介しているので、酔いが回ってくるとなおさら撮り直しができませんし、一発勝負です(笑)

 

蔵元からゲストを招いたり、地元・関川村のPRも。地域活性化に一役。

――今後の展望を教えて下さい。Youtuberとしてはやっぱり、億万長者とか有名女優との浮名ですか?

五十嵐さん:え~、グイグイ来ますねぇ(笑)。今後も地道に続けていくつもりですが、マンネリ化が心配なので、お酒とおつまみの紹介だけでなくていろいろ新しいことをやっていきたいとは思っています。

 

――具体的には?

五十嵐さん:例えば地元の蔵元の方をゲストにお招きして新商品とかを実際に酌み交わしながら話すとか。また地酒だけでなく、地元・関川村を宣伝したい思いもあるので、その面でも盛り上げていければと考えているところです。関川村はいいところですよ、温泉はあるし、食事は美味しいし、自然は豊かで人は温かいし。

 

――そういえば、県北各地の同世代と連携して新しい観光の提案にも乗り出しているんですよね。

五十嵐さん:そうです。荒川流域の塩谷・乙・胎内・荒川・関川のエリアを、旅のメインとしてでなく、2日目に楽しんで思い出の引き立て役になる「観光の6番バッター」と位置づけ、提案する「あしたこうすん」の活動にも携わらせてもらっています。Webマガジンもありますのでぜひ覗いてみてください。

 

 

――そうなってくると、Youtuberとしての五十嵐さんも観光コンテンツのひとつになりそうですね。

五十嵐さん:そうなったら大ごとですね(苦笑)。でも、動画を見て面白いと感じてもらえたら、ぜひ関川村の丸重商店に気軽に立ち寄ってほしいです。なんかのついでに近く通った際にでも。お酒や関川の魅力ならいくらでもご案内します。そうやってこのYouTubeをきっかけに、お酒業界や地域が少しでも盛り上がったらいいなぁ、と思っています。

 

――なるほど。本日はありがとうございました。

 

 

 

丸重商店

〒959-3264 岩船郡関川村上関1278-8

TEL 0254-64-1036

  • She
  • Things×セキスイハイム 住宅のプロが教える、ゼロからはじめる家づくり。
  • 僕らの工場
  • 僕らのソウルフード


TOP