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コスパ抜群の定食で、頑張る学生を応援している「はりま屋」。

親元を離れて仕送りやアルバイトで生活をしている学生さんたちの心強い味方、新潟大学近くの食堂「はりま屋」。美味しい定食をお腹いっぱい食べることができて、しかもコスパもよし。学生さんたちにとってはなくてはならない存在です。今回は「はりま屋」の看板娘・加藤かんなさんにいろいろとお話を聞いてきました。

 

 

はりま屋

加藤 かんな Kanna Kato

1983年新潟市西区生まれ。横浜の女子大で国際交流を学んだ後、OA機器や美容関係の営業を経験。その後新潟に戻り、家業の「はりま屋」を手伝い始める。現在は3歳と0歳の子育て中で、週に2〜3回お店の手伝いをしている。

 

外国人留学生のアルバイトやお客さんも多い、大学前の食堂。

——加藤さんはオーナーの娘さんなんですか?

加藤さん: はい。以前は毎日手伝っていたんですけど、今は子育てが忙しいので週に2〜3回お手伝いしています。

 

——なるほど、看板娘なんですね。今までずっとお店のお手伝いをしてきたんですか?

加藤さん: 高校を卒業してからは横浜にある女子大の国際交流学部で勉強したんです。その後は会社勤めをしていたんですけど、祖母が倒れたのをきっかけに新潟に帰ってきて、それから「はりま屋」の手伝いを始めました。

 

——「国際交流学部」に入学したのはなにか理由でも……?

加藤さん:お店のアルバイトやお客さんに新潟大学の留学生がいて、子どもの頃から外国の人たちを見て育ったんですよ。それで外国の人たちと交流を持ちたいと思うようになって「国際交流学部」に入学したんです。

 

——そういうことですか。留学生さんってどんな国から来るんですか?

加藤さん:いろんな国から来てましたよ。うちのお店に来ていた留学生では、アルバイトだとスウェーデン、フランス、トルコ、台湾、バングラディシュ、インド、マレーシアの人がいました。お客さんにはパナマ、リビアの人が来てましたね。

 

——おおまさに国際交流。本当にいろんなところから来ているんですね。

加藤さん:そうなんですよ。アルバイトしていた子たちは、国籍によっていろんな特徴がありましたね。バングラディシュの女の子は夏でも頭に布を巻いて肌の出ない格好をしていたし、肉が食べられないのでまかないも特別メニューでした。フランス人は日本好きな人が多くて、日本人より日本に詳しいんですよ。台湾の人は日本語も堪能で働き者でしたね。

 

——なんか楽しそうですね。

加藤さん: そうですね。いろいろ交流があって楽しいですよ。亡くなった母は外国人の子たちから「ママ」って呼ばれて慕われてましたし、父は中国人のアルバイトの子から中国語を教わって、片言ですけど話せるようになりました。私も外国人の子に英語を教わったりしています。

 

学生たちに、安く、お腹いっぱい食べてほしい。

——「はりま屋」っていう店名にはどんな由来があるんですか?

加藤さん: 私の父が歌舞伎好きで、役者の屋号からつけたそうです。両親は東京で劇団員をやっていたことがあるんですよ。父は役者、母は歌手だったそうです。でも祖父が亡くなったのをきっかけに新潟に戻ってきて、父がラーメン店で修行してラーメン作りを覚えて、昭和60年に寺尾で「どさん子ラーメン」をオープンしたんです。

 

——最初は「どさん子ラーメン」をやっていたんですね。どうして「はりま屋」に変わったんですか?

加藤さん: 「どさん子ラーメン」のお客さんは、ほとんどが新潟大学の学生さんだったんです。だったらもっと新潟大学のそばで営業した方が、学生のお客さんも来やすいだろうっていうことで、平成4年に「はりま屋」として移転オープンしたんですよね。

 

 

——それじゃあ、今も新大生のお客さんが多いんですか?

加藤さん: 90%は大学生ですね。それに90%は男性客です(笑)。だから必然的にコスパがよくてボリュームのあるメニューのお店になってくるんですよね。不景気な世の中で仕送りも少なくなってきている学生さんたちに、少しでも安くいっぱい食べてほしいっていう思いでやってます。

 

——たしかに、かなり安くてボリュームのあるメニューばっかりですよね。でもこんなに安くして採算は合うんですか?

加藤さん: 大学前で商売するんだったら、このくらいの値段じゃなければお客さんが来てくれないんですよ。いくら利益が出てもお客さんが来てくれなかったら意味がないですから、ギリギリのところでがんばってます(笑)

 

安くてボリュームのある人気メニュー。

——学生たちに人気のあるメニューってどれですか?

加藤さん: 「小三元(しょうさんげん)定食」は人気がありますね。からあげ10個、ぎょうざ2本、照焼きハンバーグ、目玉焼きがセットになって、ご飯と味噌汁がついた定食です。4つの定食がひとつになったようなものですね。「小三元」っていうのは麻雀好きな父のつけたネーミングで、この他にも「大三元定食」「国士無双定食」なんていうのもあります。

 

 

——(笑)。まるでオールスター定食ですね。他にも人気のあるメニューはありますか?

加藤さん: ワンコインで食べられる「Aランチ」も人気があります。からあげ定食に醤油ラーメンが丸ごとセットになったような定食です。ご飯はおかわり1杯無料になっています。あと「回鍋肉(ホイコーロー)定食」「かつ丼」「とりからチャーハン」も人気メニューですね。

 

これからは子連れのお客様にも安心して利用できる店づくりを。

——ちょっと失礼な言い方になっちゃうかもしれないんですけど、外観はいかにも食堂っぽいのに店内はカフェみたいでお洒落なんですね。

加藤さん: ギャップありますよね(笑)。8年前に建具屋をやっている親戚と一緒に、湘南の海の家をイメージしてリノベーションしたんですよ。父も私もブルースが好きなので、ブルースが似合うようなお店を意識しました。

 

 

——なんか居心地がいいですね。でも今って大変なんじゃ……。

加藤さん: 新型ウイルスが拡大してから、大学生たちもリモート講義になっているんです。みんな自宅から出ないようになって、外食の機会も減ったんですよね。昨年入学した大学生は、地元の友人以外にまだ会ったことがないそうです。うちの店も昨年の春からお客さんは減ってますね。

 

——やっぱり……。今後はどんなふうに営業していこうと思っていますか?

加藤さん: 子供を産んでお母さんになってから、子連れでの外食が難しくなったんですよ。それで考えたのが、お子さん連れのお母さんやご家族がゆっくり食事できる店にしたいっていうことなんです。赤ちゃんイスやオムツ替えスペースを用意して、広くスペースを使えるようにしていきたいと思っています。お子さん連れで食事するお店を探している方には、ぜひ利用してほしいですね。

 

 

学生たちが少しでもお腹いっぱい食べられるようにと、コスパがよくってボリュームたっぷりの定食を提供し続けている「はりま屋」。お店をやってきてうれしいのは、常連だった新潟大学の卒業生が、自分の家族を連れて食べにきてくれることだと加藤さんは語ってくれました。今までどれほど多くの学生たちが「はりま屋」のお世話になったのでしょうか。これからも学生たちのためにも、安くてお腹いっぱい食べられるお店であり続けてほしいですね。

 

 

はりま屋

〒950-2102 新潟県新潟市西区五十嵐2の町8280-1

025-261-5672

11:30-14:30(L.O)/17:30-20:30(L.O)

水日曜休

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