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新潟発、19歳のシンガーソングライター「伊津創汰」の今。

元野球少年のシンガーソングライターが歌う。自身が奏でたい歌とは。

1本のアコースティックギターと歌声だけを武器に、新潟県内外で精力的に活動をしている19歳の弾き語りアーティスト「伊津創汰(いづそうた)」。今回は、これから新潟のミュージックシーンを盛り上げてくれるルーキーアーティストに、短期間で都内ライブ開催まで上り詰めた実績、奏でたい音楽性などインタビューしてきました。数年前までは野球少年だったという一面も。

 

伊津 創汰 Sota Izu

2000年新潟生まれ。加茂暁星高校を卒業後、弾き語りアーティストとして、新潟県内のみならず、都内をはじめとしたライブハウスでも精力的に活動。これからの活躍に期待したいミレニアム世代シンガーソングライター。

 

車内で流れていたMichael Jackson。音楽が流れる家庭環境。

――2000年生まれって、まだ19歳ですよね。高校を卒業したばかりじゃないですか。若い(笑)。音楽歴を聞くのもアレですけど、いくつから活動をしていたんですか?

伊津さん:小学校2年生から高校1年生までは、野球ばかりをしていました。それこそ坊主で、THE野球少年といったイメージです(笑)。だから、音楽活動をしっかりとはじめたのは、ここ最近なんですよね。

 

――野球少年だったんですか?今の姿からは想像できません(笑)。じゃ、まったく音楽には触れて生活ですよね。

伊津さん:音楽は好きではありました。親の車ではMichael Jackson(マイケル・ジャクソン)がよく流れていて、音楽に触れる機会は昔から多い方だったと思います。「Thriller(スリラー)」、「Beat It(ビートイット)」とか、キャッチーな曲が好きで、よく口ずさんでいました。

 

 

――野球をしながらも、音楽は好きだったんですね。どうしてバットをアコースティックギターに持ち替えたんですか?

伊津さん:高校は野球推薦で入学したんですけど、周りのレベルが高すぎて途中で挫折したんです。昔に祖父からもらったアコースティックギターが家にあったので、以前ちょっとだけいじっていた(Fコードで挫折)のを、暇を持て余したキッカケに改めて触りはじめたら没頭してしまい。当時、SEKAI NO OWARI(セカイノオワリ)、ONE OK ROCK(ワンオクロック)とかが好きで、何となくバンドを組めたらなって思いはじめました。

 

本当はバンドを組みたかったけど、独りでアコギを弾いています、僕。

――アコースティックギターに没頭してからは、バンドを組んだり?

伊津さん:好きなバンドのコピーをしたかったので、バンドを組もうと思っていました。でも、なかなか結成できなくて。それで、三条にあるライブハウス「ROCKET PINK(ロケットピンク)」で開催されたONE OK ROCKのコピーバンドイベントに出てみたんです。もちろん、バンド仲間を探す一環として(笑)

 

――イベントに参加されてみて、結果はどうでした?

伊津さん:参加したからにはと思い、「Wherever You Are(ウェアエバーユーアー)」「The Beginning(ザビギニング)」などを歌いました。もしかしたら「うちのバンドに入らない?」「一緒にバンドしない?」みたいな誘いがあるのかなとか思って…そしたら結果、「ROCKET PINK」の店長に気に入られて、定期的にライブをすることになりました。

 

――おっと、声を掛けてくれたのは店長さんだったんですね。誤算(笑)

伊津さん:確かに誤算ではありましたが、1年ほど、いろいろな形態のライブに出させてもらっているうちにシンガーソングライターとしてやってみようかなって考えるようになったので、結果としては良かったと思っています。

 

はじめての曲、はじまりの曲、伊津創汰の曲。

――オリジナルソングって、どのようにして作るんですか?メロディーから?作詞から?

伊津さん:いろいろな曲作りの方法があると思いますが、僕はアコースティックギターを片手に、好きなコードとメロディを組み合わせてサビから作っていきます。まずは外側を決めて、それから作詞です。…ただ、作詞が本当に苦手なんですよね(笑)

 

――え?苦手なんですか(笑)。それじゃ、はじめての曲は苦戦したのでは?

伊津さん:そうですね。でも、シンガーソングライターとして、はじまりの歌にしようとは思ってはいたので、なんとなく方向性は見えていました。なので、ゆず、Mr.Childrenのポジティブな歌詞を参考に、伊津創汰の歌として作り上げました。

 

 

――なるほど。記念すべき1曲目のタイトルは?

伊津さん:「ストーリー」という曲名です。「はじまりの歌」というフレーズを散りばめ、ポジティブな歌詞とメロディーで仕上げました。今聞くと、ちょっと恥ずかしい曲なんですよね(笑)

 

――ちなみに、今でも作詞は苦手なんですか?

伊津さん:前よりは苦手ではなくなりました。むしろ、歌詞に注力しようとも思えています。歌詞の書き方って、自分がやっているスタイルで合っているのか疑問に思った時期がありました。その時に、Mr.Childrenの桜井さんが歌詞の書き方について語っている動画をたまたま観たんです。近いものがあり、それからはちょっと自信が付きました。

 

伊津創汰というアーティスト、伊津創汰の生み出す曲とは。

――正直、まだ「伊津創汰」というアーティストを知らない方は多いと思います。どんなアーティストなのかを教えてもらえますか?

伊津さん:僕、伊津創汰はアコースティックギター1本で、聴いてくれている人たちの心に寄り添えるような曲を作っている、19歳のシンガーソングライターです。最近、ライブではルーパーという録音再生機を使って、パフォーマンスの幅を広げながら試行錯誤しています。拠点は新潟ですが、ライブの半数は県外で行い、主に東京が多いですね。

 

――ふむふむ。もうちょっと深堀していきますか。苦手な歌詞作り、最近ではどういった思いで書いていますか?

伊津さん:以前はメロディーが先行していたけど、最近は歌詞に重点を置いているんです。なるべく自分の思っていること、感じていることを素直に書いて、自分の気持ちがきちんと曲に乗るように、そして、誰かのためだけでなく、自分のためにも歌うようにしています。

 

 

――高校生の途中からはじめた音楽活動。数年でそこまで考えられるなんて、凄いですね。夢や目標ってあるんですか?

伊津さん:ん~…アーティストとして、ここに立てたら本物かなって思うので、武道館でライブをしたいですね。もし武道館に立てたとしたら、ついに認められたんだなって、感動しちゃいますね。

 

――最後に、どうしても気になっていたことを聞かせてください。高校を卒業して、進学をしないでアーティストになりましたよね。実際にご両親は、どんな反応でしたか?

伊津さん:勉強しながらでも音楽活動はできるので、僕自身は大学進学を希望しましたが、両親に反対されました(笑)。「どうせ音楽をやるなら集中してやってみたら?」と言われ、はっぱをかけられたんです。昔から好きなコトをとことんやらせたい、といった気持ちが強い両親だったので。ライブにはそんなに来ませんが、だからこそ結果を出さないとって、ある意味で背筋をピンとさせてくれる存在です。

 

 

伊津創汰ライブスケジュール

 

11月12日 「十代の調べVol.3」@下北沢MOSAiC

11月23日 「ビクターロック祭り 番外編」@新宿Marble / 新宿Motion

 

 

伊津創汰

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