Things

[Things Music]一歩踏み出すカギを歌うシンガー「key:」。

新潟出身の女性シンガーが歌う劣等感と焦燥感。

先月からスタートした新潟のミュージシャンを紹介する[Things Music]。連載第2回目は、新潟出身の女性シンガー「key:(キー)」の登場です。歌うことで「わたしの存在証明が、あなたの存在証明になりますように」と願う彼女。果たして、どんなシンガーなのでしょうか?

 

key:

2014年「key:」として活動スタート。2015年「左様ならば/みつけて」をリリース。「いわむロックFESTIVAL」「岩室 蛍と野外コンサート」「岩室温泉響~SOUND CIRCUIT~」などに出演。2019年、フルアコースティックアルバム「AなたとCOうしていられること:」をリリース。新潟県やJR東日本、第四銀行とのタイアップも。

 

積み木をマイクに見立てて歌っていた幼少期。

――key:さんは、いつ頃から音楽に興味を持ちはじめたんですか?

key:さん:保育園って、今日あったことを先生が連絡帳に書いてくれるじゃないですか。そこに、「積み木をマイクにして歌っていた」と書かれていたって、母が教えてくれたことがあります。それに、家では夜遅くまで歌っていたそうです。だから、興味を持ちはじめたのは保育園からかな。きっと。

 

――じゃあ無意識に歌に興味を持っていたんですね。

key:さん:そうかもしれませんね。ちなみに、初めてカラオケに行ったのは中学生。HYの「あなた」が十八番でした。よく歌っていたなぁ~。

 

 

――HY、懐かしいですね。本格的に歌いはじめたのは、高校生からですか?

key:さん:はい。「GO!GO!7188(ゴーゴーナナイチハチハチ)」や「ELLEGARDEN(エルレーガーデン)」、「DOES(ドーズ)」などの邦楽アーティストのコピーバンドでボーカルをしていました。でも、とにかく恥ずかしくて、友達に「ライブを観に来て」なんて言えずにほとんど隠れて活動をしていましたね(笑)

 

――バンドのボーカルをしていたのに恥ずかしかったんですか? メインなのに(笑)

key:さん:でも、大学で軽音楽部に入ってから、自分の歌を周りが認めてくれたのをキッカケに自信がつきました。この自信があったからこそ、今、シンガーとして活動しているステージに上がれたんだと思います。

 

同世代の歌。胸に刺さって生まれた「歌いたい」の想い。

――どんなキッカケで、シンガーとして歩みはじめたんですか?

key:さん:大学の卒業間近、社会人になるか音楽活動を続けるかで悩んでいました。憧れていた人からも、サポートするからと言ってもらえていたけれど、結局、選んだのは社会人への道で。でも、就職先でピアノの弾き語りをしている男性に出会ったのがキッカケになって、音楽活動への道が開けたんです。

 

――その出会い、何があったんですか?

key:さん:彼が出演するライブに誘われたんです。そのライブは自分と同世代の人たちが出演していて、何かはよくわからないけれど、胸にグサッと刺さるものがあって。それで思ったんです。「歌いたい」って。しかもその会場には、私をサポートしてくれると言ってくれた、憧れの人の姿もあって。気が付いたときには「歌わせてください」って、お願いしていましたね。それで私は、「key:」になったんです。

 

誰よりも自分が泣きたい。だから歌を歌っている。

――それでは、今のシンガー「key:」について教えてください。どんな曲を歌っていますか?

key:さん:悲しくて、苦しくて、もがき苦しむ。そういう歌詞を書いています。そして、一番大切にしているのが「誰よりも自分が泣きたくて、そのために歌う」ことです。

 

――自分が泣くための歌詞は、どのようにして書いているんですか?

key:さん:率直に自分が感じた、ありとあらゆる出来事や感情を歌詞にしています。だからどれもフィクションではなくて、実体験。そこから感じた負の感情で、言葉にしたいものをセレクトしています。

 

 

――なるほど。曲には、どんな感情が込められていますか?

key:さん:私の代表曲は「夜啼き」。ちょっと馴染みのない漢字だと思います。これは「なき」と読んで、生き物が声を発する意味を持っています。涙を流しながら泣くというよりは、感情をあらわにして叫ぶイメージに近いかな。

 

――もがき苦しむイメージですね。

key:さん:そうですね。自分の価値を自ら決めるのは、とても難しいじゃないですか。だから必要としてもらえることで、自分の価値が実感できる。「自分がここにいる理由や必要とされている意味が欲しい」といった内容の歌詞になっています。

 

一歩踏み出す、その前の小さな一歩が踏み出せない。

――key:さんは、自身の曲を通して、どのようなことを伝えていますか?

key:さん:私は、負の感情を例え話ですくい上げることが得意です。心の中のモヤモヤした黒い不思議な感情が言葉になると、ふと、腑に落ちる時ってあるじゃないですか? だから、歌によって自分の中の何かが変わるキッカケを伝えられたらいいなと思っています。一歩踏み出す、その手前の小さな一歩。それが踏み出せるように、背中をポンと押してあげられるように。

 

――悲しくて、苦しくて、もがき苦しむ内容でも、共感して、手を差し伸べてくれる。それがkey:さんの曲なんですね。これからも、そのスタイルを貫いていきますか?

key:さん:年内のリリースに向けて、アルバムを制作しています。今までの曲は悲しかったり、辛かったり、負の感情をメインとしていたけれど、止まっていた感情が動き出したようなイメージで、ちょっと光が差し込んだ今までとは違った展開に挑戦しています。だから、このスタイルも定着できるようにしてきたいです。聞いてみてください。

 

――……。確かに今までと雰囲気が違いますね。閉ざされていた空間にいたけれど、目的地への道筋や光が見えてきたというか。すごく素敵です。

key:さん:ありがとうございます。このアルバムに収録予定の曲を、ミュージックビデオにして先行リリースする予定です。そこからも今までと違った雰囲気や、新しいkey:を観てもらえると思います。ぜひ、楽しみにしていてください。

 

 

 

key:

  • She
  • Things×セキスイハイム 住宅のプロが教える、ゼロからはじめる家づくり。
  • 僕らの工場
  • 僕らのソウルフード


TOP