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自分が思う「かっこいいこと」をやる。食器とお菓子屋のお店「九天」。

新潟市中央区のとあるビルの1階に「九天」というお店がオープンしました。灰色のマカロンや黒いマドレーヌなど、ちょっと変わったお菓子が買えるそうです。お店に入ってみると、お菓子だけなく食器やレトルトカレーなども並んでいます。今回は店長の新木さんに、「九天」をはじめた経緯や、これからの目標についていろいろとお話を聞いてきました。

 

 

九天

新木 紳治 Shinji Araki

1985年新潟市生まれ。今年2月に「九天」をオープン。アパレル関係の企業に勤務後、25歳のときに退職し、兄弟で洋服屋をはじめる。その後アクセサリー職人としても活動し、今年2月に工場を兼ねて、食器と焼き菓子のお店「九天」をオープン。

 

「かっこいいお菓子屋さん」をやりたい。

――今日はよろしくお願いします。「九天」をはじめるまで、新木さんはどんなお仕事をされていたんですか?

新木さん:20歳頃から、アパレル関係の会社で働いていました。兄貴も一緒にその会社にいたんですけど、僕が25歳のときに「独立して洋服屋をはじめる」って言うので、僕もそこに入ることにしたんです。それからいろいろな場所で洋服屋をやっていました。

 

――こちらのお店もお兄さんと一緒にはじめたそうですね。

新木さん:そうです。実は兄貴も僕もアクセサリー職人で、この店の奥が工場になっているんです。

 

――へ〜!どんなアクセサリーを作っているんですか?

新木さん:今僕が身に着けているような、男性向けのアイテムが多いです。洋服屋を閉めてから実家で何年もアクセを作っていたんですよ。それで「お店を出したいな」と思って、西堀にお店を出すことにしました。この奥はお店の3倍くらいの広さがあるんですよ。最初は倉庫と工場として使おうと思っていたんですけど、「せっかくなら手前のスペースをお店にしたほうがいいんじゃないか」って話になって。

 

――そこで「また洋服屋をやろう」とは思わなかったんですか?

新木さん:洋服屋って大変で。トレンドはすぐに変わるし、服を仕入れてもすぐにセールをかけなきゃいけないとか、苦労をよく知っているので。「今までとはまったく別のことをやりたいな」って思ったんです。

 

 

――「九天」のコンセプトはありますか?

新木さん:「僕の思う、かっこいいことをやり続ける」ってところですかね。置いているものもそうですけど、内装にもこだわりました。

 

――スタイリッシュで素敵な内装ですよね。お菓子屋さんをやろうと思ったのは?

新木さん:誰かに差し入れしたくなる、贈りたくなるお菓子を売りたいと思ったんです。それに、「かっこいいお菓子屋さん」ってなかなかないじゃないですか(笑)

 

――確かに(笑)。並んでいるお菓子もかっこいいですね。

新木さん:お菓子は、小千谷の「パティスリーヨシザワ」さんで作ってもらっています。吉澤さんとはもともと知り合いで、「こういうお店をやりたい」と伝えたら、黒いマドレーヌや灰色のマカロンを開発してくれました。それを見て「これをメインにしよう」と決めました。マカロンは1番人気で、「ないなら帰る」っていう人もいるくらいです。

 

 

――どうして灰色になるんですか?

新木さん:竹炭のパウダーを混ぜてグレーにしてもらいました。竹炭の味はしないですよ。吉澤さんはもともとマカロンが有名なお店で修業していた方で、お菓子の中でもマカロンを作るのが一番得意なのもあって、とにかくめちゃくちゃ美味しいです。

 

――人気なのも納得です。他の焼き菓子も、黒っぽい色のものが多いですね。

新木さん:黒いフィナンシェと黒いマドレーヌがあって、これはブラックココアで染めています。「マカロンラスク」はマカロンをカリカリに焼いて、そこにビターチョコをコーティングしたもので、これもすごく人気です。黒いお菓子ってあんまり売っていないので、やってみたくなったんです(笑)

 

 

――食器もたくさんありますね。お菓子だけじゃなくて、食器も置くことにしたのはどうしてですか?

新木さん:これもまた、「食器を売ったことがなかったから」ですね(笑)。

 

――なるほど(笑)。新木さんがおすすめしたい食器はありますか?

新木さん:竹俣勇壱さんっていう、金沢の職人さんの食器をぜひ見てもらいたいですね。去年、金沢まで行って食器を見に行ったらすごくかっこよくて、置かせてもらうことにしました。代表作がこのスプーンです。持っていただくと分かるんですけど……。

 

――すごくずっしりしていますね。ちょっと使うのが大変かも……。

新木さん:頭がすごく重くて、柄が細いんです。使いやすいスプーンって食べ物を口にいっぱい入れてしまうし、その姿が美しくないということで、ゆっくり少しずつ食べてもらえるようにこういうデザインになっているんです。そのコンセプトもかっこよくないですか?

 

 

――そういうことなんですね。かっこいいです。

新木さん:僕もアクセサリー職人なので「どうやって作っているんだろう」とか、ものづくりの視点で見てしまうんです。あえてピカピカに磨いていないところもいいし、他にはないから、これはぜひ置きたいって思いました。そこから波及していろいろな食器を置いています。

 

――気になっていたんですけど、レトルトカレーを置いているのは……?

新木さん:これは見た目がすごくかわいいなと思って、なかなか売っているところもなさそうなものを選んで置いています。あと、お皿を見ていると「カレーが食べたいな」って思う人もいるだろうなって(笑)。僕が自分のお昼ご飯を考えるのが面倒くさくて、「カレーを売っていたらいつでも食べられるじゃん」って思ったのもひとつです(笑)。毎日ちょっとずつ食べていますよ。

 

軸は変えずに、そのときにやりたいことをやっていきたい。

――お菓子を買われていくのはどういうお客さんが多いですか?

新木さん:最初は「友達しか来ない」って思っていたんですけど、この辺りに住んでいる方がよく来てくれますね。ご近所の方から愛されるのっていいなって思います。男性も来ますし、幅広い世代の方が来られますね。

 

――そういえば……新木さんたちが作っているアクセサリーは置いていないんですか?

新木さん:間に合わなかったんです(笑)。「かっこいいお菓子屋さん」をやるにあたって、男性のお客さんがいっぱい来ると思っていたんですけど、実際にお店をはじめてみたら来店される9割が女性の方で。だからアクセもゴツゴツしたものじゃなくて、もうちょっとかわいらしいものを置こうと思って作っている最中です。

 

 

――お店に並ぶのを楽しみにしています。他にも今後やっていきたいことはありますか?

新木さん:僕のやりたいことによって、またガラッとお店が変わることはあると思います。あと、このあいだ、スポット的に土日の2日間だけ洋服の販売をしたんですよ。そういうイベントをやるのも楽しいなと思ったので、今後もやっていきたいです。

 

――最後に、来店されるお客さんへメッセージをお願いします!

新木さん:やりたいことができたら、それをやっていくっていうのもそうなんですけど。「僕が思うかっこいいことをやる」っていう軸は変えずに、どんどん変化していきながらお店をやっていくつもりなので、こまめにチェックしていただけたら嬉しいです。

 

 

 

九天

新潟市上大川前通4-44-9-1F

13:00-18:00

休業日はInstagramにてご確認ください

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