ブランド豚「モモコ」が食べられる 「MOMOCO MEAT DINER」
食べる
2026.01.11
昨年8月にThingsでご紹介した精肉店発の豚肉ブランド「モモコ」。その立ち上げ人である磯部さんが、「MOMOCO MEAT DINER」をオープンしました。これまで培ったキッチンカー販売も、今回の実店舗も、活動の軸には「美味しい豚肉を広めたい」という思いがあります。
磯部 まおり
Maori Isobe(MOMOCO MEAT DINER)
1984年新潟市生まれ。横浜の大学を卒業後、新潟のアパレル会社に勤務。実家である精肉店「株式会社いそべ」に入り、2019年に独立。豚肉の新ブランド「モモコ」を立ち上げ、その美味しさを知ってもらおうとキッチンカーやオンラインショップなどで販売。2025年11月に「MOMOCO MEAT DINER」をオープン。
「そろそろ決断のとき」
想いを後押しした出来事。
――磯部さんには、昨年の8月にもThingsにご登場いただきました。そのときも「飲食店をやってみたい」とお話されていましたね。
磯部さん:飲食店を開くことがずっと前からの夢なので。「そろそろ決断のときだぞ」って気持ちに拍車がかかったのは、魅力的な物件を見つけたからなんです。ぶらりと古町を歩いているとき、気になる空き物件を見つけて。ばったり遭遇した馴染みの居酒屋の店主さんから後押しされて、私、その足ですぐ不動産会社に問い合わせに行ったんですよ(笑)。結局その物件とはご縁がなかったんですけど、そのことがあって「お店を出すんだ」って熱量がどんどん高まったんですよね。翌月には、今の物件と巡り合うことができました。
――物事が動き出そうとしているときって、どういう心境なんですか? ドキドキなのかワクワクなのか。
磯部さん:「忙しくなるぞ、大変だ」って気持ちと、やりたかったことがついに実現するんだって気持ちの両方でした。いろんな意味のドキドキでしたね。
――これまでは、いろいろなイベントにキッチンカーで出店されていましたね。
磯部さん:もともとお肉料理とお酒を楽しめる「肉カフェ」みたいなお店があったらいいな、という構想を持っていたんです。精肉店の隣に肉カフェ、素敵だろうなって。20代の頃からそういうイメージを持っていて、いつか叶えようと思っていたんです。それでひとまず、足がかりとしてはじめたのがキッチンカーだったんです。
――磯部さんのキッチンカーグルメはとても評判がよいと噂に聞いています。
磯部さん:ありがとうございます(笑)。キッチンカーをやってみて、自分がほんとうに食べること、料理をすることが好きだったんだな、って改めて感じました。店舗営業は、キッチンカーよりもゆっくり料理できるからすごく嬉しくて。年度末まで「MOMOCO MEAT DINER」は不定期で営業させてもらうんですが、4月からは本格的にオープン予定です。お店に立てる時間が長くなるのが、今からすごく楽しみです。

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豚肉で感動を。
「モモコ」を味わうダイナー。
――「MOMOCO MEAT DINER」には、どんなメニューがあるのか教えてください。
磯部さん:メインメニューは、キッチンカーでも人気のローストポークステーキ、ソーセージ、燻製ベーコン、燻製ハムです。契約農場から仕入れている豚肉「モモコ」を存分に楽しんでいただけます。他にも、おつまみ系や串焼きもご用意しています。ちなみにローストポークステーキの「ラビゴットソース」、それから燻製ベーコン、燻製ハムは、キッチンカーにはないお店だけのメニューなんですよ。
――ドリンクメニューは、海外のビールが充実しているみたいですね。
磯部さん:ドリンクも私が自信を持って「美味しい」とおすすめしたいものばかりです。ワインは西蒲区の「吉川酒店」さんから「マキコレワイン」を仕入れています。私はワインを飲んだ翌日にちょっと頭が重いなと思うことが多いんですけど、「マキコレワイン」はそういうことが一切ないんですよね。ずっと前から、「お店を構えることができたらワインは絶対『マキコレワイン』にしよう」と決めていました(笑)。キッチンカーでも「MOMOCO MEAT DINER」でも、お肉で感動を味わってもらいたいな、と思いながら調理しているんです。「こんな味、初めて食べた」っていうような感動を。なので、どこでも飲めるドリンクというよりは、ちょっと珍しい一杯をご提供したいんですよね。
――ベルギービールも豊富です。
磯部さん:13年前にベルギービールと出会って、あまりの美味しさにビールの概念が覆りました。フルーティーで爽やかなものから、スパイシーなもの、熟成された味わいのものまでバラエティがとても豊かで、ラベルも可愛いものからカッコいいものまでさまざまで、とても個性的です。お気に入りの銘柄を見つけるのも楽しいですし、食事の時間をより豊かなものにしてくれます。
――しばらく頭にあったものがここに凝縮されているって感じですね(笑)
磯部さん:美味しい豚肉を広めるには、実際に食べてもらうのがいちばんじゃないかと思っていたので、もう10年以上前ですけど、居酒屋さんを貸し切って、しゃぶしゃぶの会とかサムギョプサルの会とかを開いていたんですよ。知人を誘ってはじめた飲み会は、いつの頃から大勢が集まる交流会みたいになりました(笑)
――磯部さんの根っこには、「美味しい豚肉を食べてほしい」っていう考えがずっとあるんですね。
磯部さん:「モモコ」を「絶対に美味しい状態でお出ししたい」と思っています。なので下処理の段階から、普通であれば手間がかかるからと避けるようなひと手間も加えています。私自身がお肉を捌いている問屋でもあるから、できることですね。

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有言実行を力に変えて。
キッチンカーから続く物語。
――それにしても、豚肉の新ブランドの立ち上げやキッチンカー、さらに宣言通りお店もオープンするなんて、磯部さんの意思の強さを改めて感じます。
磯部さん:自分ではあまりそう思わないですけど……、でも直感は信じているかもしれないです。私の座右の銘は「有言実行」。だから言葉にしたら行動に移さなくちゃ、って気持ちでいます。何の準備もできていない頃から「モモコのキッチンカーをはじめたい」って周りに伝えていましたので(笑)。人に話すと、何かが寄ってくることってありますよね。
――見事、座右の銘通り「MOMOCO MEAT DINER」をオープンした今の気持ちはどうですか?
磯部さん:すごく嬉しい。けど、不安もいっぱいですよ。プロの料理人としてキャリアを積んできたわけじゃないんだから……、と怖くなるときもあります。でも、これまでのキッチンカー営業でたくさんのお客さまから「美味しい」と言っていただけたことが、何よりも私の支えになっているんです。
――キッチンカーからのお客さんがお店に足を運んだというケースは?
磯部さん:残念ながら、今のところはまだないんです。でも先日「MOMOCO MEAT DINER」に来てくださった方から、「アルビレックスの試合でよくキッチンカーを見かけるんだけど、いつも行列ができているから注文できずにいたんです」と言われて。「早い時間は比較的空いているんですよ」とお伝えしたら、ほんとうに混雑前に来てくれました(笑)
――そういうつながりは、今後も増えていきそうですね。
磯部さん:それこそ前回の記事でもお話した、「モモコのキッチンカーがスタジアムグルメNo. 1だ」と太鼓判を押してくださった川崎フロンターレファンのご夫婦と、今年、再会できたんですよね。SNSでお店がオープンすることを知ってくださっていて、「今度行きますね」って(笑)。来てくれるといいなぁ。


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