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植物とともに、暮らしを提案。村上市の「長弘硝子株式会社」。

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  • 2025.10.15

村上市で50年以上、窓やエクステリアに関わってきた「長弘硝子株式会社」。今年の4月から新たに「NATUREDESIGN」という事業をスタートしました。お話を聞きに会社へ伺うと、ソテツやユッカなど、普段なかなか見ることができない植物がお出迎えしてくれました。事業を立ち上げた菊地さんは、これまで10年以上接客のお仕事をされてきたそうです。植物デザイン事業をはじめたきっかけや思いなど、いろいろ聞いてきました。

 

長弘硝子株式会社

菊地 隆史 Takashi Kikuchi

1986年村上市出身。東京モード学園ファッションビジネス学科を卒業後、都内のアパレルブランドで販売の経験を積む。その後「MONCLER」に転職し東京と新潟の百貨店で働く。36歳のときに家業である「長弘硝子株式会社」に入社。今年の4月に「NATUREDESIGN」を立ち上げる。休みの日は家族とのドライブを楽しんでいる。

 

接客のプロである菊地さんが、家業を継いだワケ。

——今日はよろしくお願いします。まずは、菊地さんのこれまでを教えてください。

菊地さん:高校を卒業した後、東京モード学園に進学しました。当時は、家業である「長弘硝子株式会社」を継ぐつもりはなく、好きな洋服やデザインをとにかく学びたかったんです。卒業後は、都内のアパレルブランドで販売の仕事をしていました。

 

——新宿伊勢丹での勤務のご経験もあるそうで。

菊地さん:「MONCLER」に転職したとき、配属されたのが新宿伊勢丹だったんです。接客だけではなくお店のオペレーションや、お客さまの購入後のサービスなど、いろんな経験をさせてもらいました。その後、新潟伊勢丹に「MONCLER」が出店することになり、立ち上げメンバーとして新潟に異動して、店舗運営や接客に取り組みました。「MONCLER」に勤務している間は、社内コンペで2度、全国1位をいただくことができました。

 

——そこまで接客を極めた菊地さんが、家業を継ごうと思ったのは?

菊地さん:「MONCLER」で働く中で、人としてすごく成長できたと思っていて。社内コンペで1位をいただいたことは、自分にとっても大きな自信になりましたし、達成感がありました。 この仕事に区切りがついたと感じたときに、「村上に帰って、次のステージに進もう」って思ったんです。

 

 

——それで、「長弘硝子株式会社」に入社されたんですね。

菊地さん:「長弘硝子株式会社」は僕の祖父がはじめた会社で、窓やドアなどの工事とリフォームを行っています。特に、窓のリフォームは大手メーカーの厳しい基準をクリアした認定店として施工をしています。いろんな会社で後継者が不足している中、「この会社を残したい」と思い、入社を決めました。

 

——4月には新しい事業である、「NATUREDESIGN」を立ち上げました。

菊地さん:もともと、植物が大好きだったんです。小さい頃はよく庭や道端に生えている植物を眺めていましたし、中学校に上がっても、通学途中に自転車を停めて土手の花を眺めていたくらいでした。大人になってもそれは変わらなくて、休みの日には園芸店や植物のイベントによく行っていたんです。

 

——生粋の植物好きだった、というわけですね。

菊地さん:この会社に入って、展示会にも積極的に参加するようになって、この事業をはじめようと思ったんです。どの展示会でもエクステリアと植物が一緒に展示されていて、「このふたつは切っても切り離せないんだ」と実感したんです。今までの窓リフォームやエクステリア事業では、お家の内側と外側を整えるお手伝いをしていました。次は、お家から見える景色をつくるお手伝いがしたいと思い、「NATUREDESIGN」を立ち上げることにしました。

 

菊地さんに聞いた、「NATUREDESIGN」のあれこれ。

——「NATUREDESIGN」って、具体的にどんなことをしているのでしょう。

菊地さん:ご希望に合わせたお庭とエクステリアのご提案、工事はもちろん、店舗や住宅の植栽のデザインや施工を一貫して行っています。お庭だけではなく、室内に植物を取り入れたい方に空間のコーディネートをご提案や、職業施設のディスプレイも手掛けています。会社の敷地内では、植物の販売も行っているので、手軽に緑を取り入れたい方にも対応していますよ。

 

——こちらには、あまり見たことない植物がたくさんありますね。

菊地さん:ソテツやユッカなど、乾燥地帯で育つ植物を使った「ドライガーデン」の施工をメインに行なっています。スタイリッシュな見た目もいいですし、何より新潟の気候にあっているんです。乾燥地帯でも育つので夏の暑さにも耐えられますし、新潟市や村上市くらいの積雪量なら、問題なく冬も越せます。頻繁に水やりをしなくても育ってくれる、手間のかからなさもポイントですね。

 

 

——毎日お手入れできないけど、緑が欲しい人にうってつけですね。

菊地さん:植物は空間に彩りを与えてくれるだけじゃなくて、僕たちの暮らしに元気を与えてくれる存在だと思うんです。眺めているだけで癒やされますし、植物が成長したときに嬉しさを感じることもあると思うんです。そんな植物のある生活をひとりでも多くの方に体験してもらえたら嬉しいですね。

 

——この事業をはじめるために、たくさんの準備されてきたんだと思います。

菊地さん:全国のいろんな植物のイベントで、珍しい植物をたくさん見たり、セミナーに参加したりして、独学で植物の育て方やデザインのことを学びました。学ぶだけじゃなくて、「長弘硝子株式会社」の強みと植物を結びつけるには、どうしたらいいか、考え続けていたんです。

 

 

——その結果、どんな結論が?

菊地さん:お家の中の窓や植物はもちろん、お家の外にあるエクステリアや植栽まで、一貫して提案できるのが強みだな、と思ったんです。うちが一貫して施工することで、最初から植栽の位置や、窓から見える景色も違和感なくデザインできると思うんです。

 

今までの経験を活かした、ひとりひとりに寄り添った提案。

——現場に立たれている中で、菊地さんが大切にしていることを教えてください。

菊地さん:お客さまの「こうしたい」っていう思いに寄り添って、満足していただける提案をすることですね。これは「MONCLER」で働いていたときの経験がとても活きていると思います。デザインの美しいものより、お客さまが望む暮らしにマッチした提案をしていけるように、丁寧に気持ちを汲み取ることは意識しています。

 

 

——接客の経験が豊富な菊地さんなら、安心しておまかせできそうです。

菊地さん:そう言ってもらえると嬉しいですね。植物を家に取り入れるのに、決まったかたちはなくて、自由な発想でいくらでも広がっていくと思います。お客さまと一緒に考えて、100%以上に満足していただける空間を提案していきたいですね。

 

——菊地さんの今後の目標を教えてください。

菊地さん:まずは、強みとしてずっと持っていた、窓のリフォームを「当たり前」のようにしてもらいたいんです。お家のリフォームの中で、窓って優先順位が低い気がして。でも、窓を変えれば快適さは全然変わるんです。

 

 

——アパレルとはまったく違うフィールドで、新しいステージに挑戦する、菊地さんのこれからが楽しみです。

菊地さん:大人も子どもも同じで、迷ったらワクワクする方向に進んでほしいんです。楽しい方を選ぶ方が、きっと成功すると思いますし。これからも、リスクを恐れず、常に新しいことに挑戦していきたいと思います。

 

 

長弘硝子株式会社

村上市鍛冶町8-4

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