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燕市の次世代型ガレージハウスタウン「Next Generation Town」。

昨年6月、燕市旧吉田町にオープンした「Next Generation Town(ネクストジェネレーションタウン)」。飲食や雑貨のお店など、35棟のコンテナに約20店舗が軒を連ねる複合施設です。Thingsではタウン内にあるお店をこれまでにいくつか取材させていただきました。今回は「Next Generation Town」が誕生した理由を知りたくて、施設の運営している「株式会社人力舎」の笠原社長にお話を聞いてきました。

 

Next Generation Town/株式会社人力舎

笠原 秀雄 Hideo Kasahara

1969年燕市生まれ。高校卒業後、燕市の商社に入社。営業や販売などを5年間経験した後に旧吉田町の板金会社に転職。43歳で独立し「笠原板金」を立ち上げ、1年半後に社名を「人力舎」に変更。趣味はカメラとゴルフ。カメラはプロレベルの腕前。

 

趣味スペースのコンテナガレージから生まれた、大きな夢。

——「Next Generation Town」を運営していらっしゃる「人力舎」さんは、建設系の会社さんなんですね。てっきりサービス業を展開している会社さんが取りまとめているのかと思っていました。

笠原さん:「人力舎」は、建築板金の会社なんですよ。外装、内装、屋根のリフォームなどを請け負う職人集団です。

 

——どういうわけで商業スポットをはじめることになったんでしょうか?

笠原さん:何年か前、オフィスとは別に自分の空間が欲しくなって。事務所の前に私専用のコンテナガレージを設けたんですよ。そこに趣味の道具を置いて楽しんでいたら、「羨ましい」って言う人がたくさんいて。秘密基地みたいなスペースって、男性にとって「憧れ」と「ロマン」があるんでしょうね。あまりに好評だったから、そのコンテナガレージを「男の部屋」として商品化したんです。そしたら「所ジョージの世田谷ベース」という雑誌にも「男の部屋」が取り上げられて、同じような商売をする会社がいくつも現れちゃいました。

 

 

——それだけの反響があったなんてすごい!

笠原さん:「男の部屋」にはもっと可能性があると思えましたね。それでコンテナガレージを利用して、この地域の活性化につながるような施設をやってみたいと考えたんです。

 

——それが「Next Generation Town」というわけですね。

笠原さん:この施設の隣には「みなみ親水公園」があって、周りには100棟の住宅が建てられる予定があります。活性化すると予想ができるこの場所にみなさんが楽しめるスポットがあったら最高だろうと思ったんですよ。

 

——すごい目の付け所です。この一帯はこれから大きく変化するんですね。

笠原さん:それと若い力を応援したいって思いもありました。「Next Generation Town」内の店舗からスタートして、いずれは県外にも出店するような若手起業家が生まれたらいいなと期待しているんです。この場所を上手に使ってもらって、いずれはどんどん店舗を増やしていって欲しい。もちろん燕市の発展のために、という気持ちもあります。

 

——出店される方にとっては夢を叶える場所になりそうですね。

笠原さん:もっともっと大きな目標もあるんです。海外に行く度に、下着もつけていない、食べ物もない、貧しい子どもたちを大勢目にします。写真を撮ると「みんな目がきれいだな」と思うんですよね。日本人にはない瞳をしている。そういった子どもたちの支援をしたいっていう夢を持っています。タウン内にある黄色い車に子供たちに絵を書いてもらい、それをモチーフにしたトートバッグ、その収益金を寄付したいななんていろいろ考えています。そのトートバックを手にした異国の子どもたちを撮影して「こういう世界もあるんだよ」と訴える。実現できるのはずっと先になるでしょうけど、いずれはそんなこともしたいですよね。

 

外国に遊びに来たみたいな空間で、グルメもショッピングも楽しめる。

——「Next Generation Town」内の店舗は、どう組み立てようと考えていたんですか?

笠原さん:半分は飲食店、もう半分は物販系の店舗にしたいと思っていました。いろいろなお店が集まっているので、ハンバーガーショップもあるし、クレープ屋さんもジェラート屋さんも、エステもあります。イベントで一緒になったキッチンカーのオーナーさんに声をかけるなどして、構想段階から動いていました。

 

——人力舎さんが運営しているショップもあるんですか?

笠原さん:共同運営という形も含め、当社がオーナーとなっている店舗はアメリカのクラフトビールを扱っている「CHEERS BEER」とガチャガチャの「gotcha!」です。「CHEERS BEER」ほど、たくさんの種類を扱っているお店は県内でここだけだと思いますよ。

 

 

——オープン後の反響はどうだったんですか?

笠原さん:初日は5,000人、2日目は6,000人、翌週の週末も6,000人の方に来ていただきました。もうね、びっくりしましたよ。

 

——斬新な取り組みですもんね。

笠原さん:今の若者って、僕らが若い頃と違ってあまり出歩かないみたいじゃない。飲みにも行かないと聞くから「外に出してあげたい」と思いましてね。せっかくだから外国に来たような気分になって欲しいと思ったので、異国の植物をたくさんそろえました。金額的には、そうとうかかりましたよ……。

 

イースターに桜のライトアップと注目の企画が目白押し。

——先ほどお話いただいたように、起業されたばかりの方や飲食店にチャレンジしたいという方にはぴったりなステップですよね。手頃な家賃で人が集まる場所にお店を構えられるわけなので。

笠原さん:この度、「Next Generation Town」を卒業されるオーナーさんがいらっしゃいますよ。自店舗を設けると聞いて、嬉しかったですね。1棟4m×2m×2.5mの場所からスタートしたんだから、ドラマがありますよね。私は板金屋の息子というわけじゃないけど、起業して板金の仕事をしています。やっぱり「初代」だからできるってことってあると思うんです。守りに入らず自由にチャレンジできる。ここで営業するオーナーさんたちにもそんな気持ちで頑張ってもらいたいですね。

 

 

——近々イベントを開催されるそうですね。

笠原さん:「みなみ親水公園」には立派な桜並木があります。「つばめ桜まつり」で桜がライトアップがされますので、それに合わせて3月〜4月に各店舗で春の新作メニューを販売します。3月31日には、ヨーロッパではクリスマスと並ぶビッグイベント「イースター」を開催するので、ぜひ遊びに来ていただきたいです。あともうひとつご紹介したいのですがいいですか?

 

——なんでしょう。ぜひ教えてください。

笠原さん:当社のコンテナガレージと取り扱い企業さんがコラボするかたちで「ナノスチーム 異次元サウナ」という次世代サウナを販売することになりました。体温が上がり体内の悪い細胞を改善するようで、県外から体験に来られる方もいらっしゃるんですよ。ドライミストサウナなので、浴室の温度は38〜42度とゆったり過ごしていただけます。ご購入前に体感していただこうと無料の体験スペースを用意しているので、気になる方はぜひお越しください。

 

 

 

Next Generation Town

燕市吉田西太田844-1

0256-77-9085

※掲載から期間が空いた店舗は移転、閉店している場合があります。ご了承ください。
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