「茶房 二兎屋」の大盛りかき氷は、頭がキーンと痛くならない?
食べる
2019.07.05
美味しくて、しかも「アイスクリーム頭痛」が起こりにくいかき氷。
今年も暑い夏がやってきました。暑くなると食べたくなるのが、キンキンに冷えたかき氷。ほてった身体を心地よくクールダウンしてくれます。ただ、あんまり急いでかき込むとキーンと頭が痛くなることもありますよね。これは「アイスクリーム頭痛」と呼ばれる現象だって知ってました? そんな「アイスクリーム頭痛」が起こりにくいかき氷を提供しているのが、新潟市中央区本町にあるにいがた人情横丁の「茶房 二兎屋」さん。今回はオーナーの渡辺さんに、かき氷のこと、レトロな雰囲気のお店のこと、いろいろ語っていただきました。

茶房 二兎屋
渡辺 寛治 Kanji Watanabe
1951年、新潟市生まれ。事務職を経て2014年、新潟市中央区本町のにいがた人情横丁に「茶房 二兎屋」をオープン。お客さんを温かく迎えてくれる気さくなマスター。趣味は日曜大工。

3層構造の氷とシロップ。頭痛になりにくいかき氷のわけ。
——今日はよろしくお願いします。目の前にはさっそくすごく大きなかき氷が運ばれてきました(笑)。これは何というかき氷なんでしょうか?
渡辺さん:これは「抹茶あずきミルク」です。かき氷の上に抹茶シロップ、あずき、練乳をかけたものですね。シロップが甘めなので、あずきは甘さ控えめにしてあります。「二兎屋」では、ぜんざい、あんみつ、かき氷で3種類のあずきを使い分けています。それぞれに甘さや柔らかさが違っているんですよ。
——それにしても…どうしてこんなに大きいんですか?(笑)
渡辺さん:私は元々かき氷が大好きで。若い頃から自分でかき氷を作って食べていました。「二兎屋」を始めてから5年経ちますが、かき氷歴はもう40年になります(笑)。だから、店ではずっと自分が食べたかった理想のかき氷を提供しているわけなんです。ちなみに、ひと回り小さいスモールサイズもご用意してますので、女性やお子さまでも安心して食べていただけますよ。
——普通のかき氷だとシロップと氷をスプーンでサクサク混ぜながら食べますが、「二兎屋」さんのかき氷はそのまま食べてもシロップが混ざってますね。
渡辺さん:シロップが上中下の3段重ねになってます。金太郎飴みたいにどこから食べてもシロップに当たるようにしているんです。

——なるほどー。それにしても、このかき氷は休まず食べ続けても頭がキーンと痛くなりませんね。とっても不思議なんですが…。
渡辺さん:かき氷を食べて頭が痛くなる原因というのは、氷の状態でのどを通る時に、その冷たさを脳で感じるんですが、それを解消するため神経部分へ急激に血液が集まるため、ツーンと頭が痛くなるらしいんですね。それを防ぐには、のどを通り過ぎる時点で氷が溶けちゃっていればいいんです。「二兎屋」のかき氷は氷がふわっと柔らかくて溶けやすいので、溶けた状態でのどを通り頭痛が起こりにくいようです。
氷は溶けはじめが削りごろ。3層構造のかき氷ができるまで。
渡辺さんのこだわりがつまった3層構造のかき氷。せっかくの機会なので、かき氷がどんな風に作られるのか見せていただきました。(写真下のコメントは渡辺さん談)





最初はコーヒーとかき氷だけの喫茶店になるはずだった?
——お店を始めたきっかけは何だったんですか?
渡辺さん:「二兎屋」を始めるまでは事務職を25年間やっていました。定年を控えて今後どうしようかと考えていたところ、空き店舗に貼ってあった「入店希望者募集」の貼紙を見たんです。にいがた人情横丁だったら、経費をかけることなく、のんびりと静かにお店をやることができると思ったんですよ。
——実際は大忙しですよね(笑)。「二兎屋」の名前の由来を教えてもらえますか?
渡辺さん:私は趣味で古い器やガラス製品を集めているんです。その中に古伊万里の茶碗があって、「波兎(なみうさぎ)」という絵柄があるんですね。波の上を兎が跳んでいる絵柄を気に入っていたんです。それに、兎には「子だくさん」といった縁起のいい意味もあるので、兎をつがいにして「二兎屋」と名づけました。ちなみに、暖簾の波兎は私が描いたものなんですよ。


——そうだったんですか。お上手ですね。ところで甘味処は最初からやりたかったお仕事なんですか?
渡辺さん:じつは当初、コーヒーとかき氷だけの店にしたかったんです。ところが、当時はすでに人情横丁に喫茶店が一軒あったので、同じ喫茶店の営業はできないことになっていて。横丁内では同じ業種の店が乱立しないように調整しているんですよ。そこで、ぜんざいや団子などのメニューを増やして甘味処として営業することにしたんです。
——そうだったんですね。コーヒーとかき氷だけの店にしたかったのは、どうしてなんですか?
渡辺さん:どちらも私が大好きだからです(笑)。かき氷に劣らないくらいコーヒーも大好きで、高校生の頃から自分で挽いた豆でコーヒーを淹れて飲んでいました。それだけでは飽き足らず、当時は学校で禁止されていた喫茶店にも通っていたんです(笑)。コーヒーはもちろんですが、喫茶店の雰囲気が好きだったんですね。

アンティーク品はすべて自前のコレクション!レトロな店内は自分でリフォーム?
——「二兎屋」店内の雰囲気が昭和初期を思わせるレトロなムードですが、渡辺さんの趣味なんでしょうか?
渡辺さん:はい。アンティークやロマン・レトロが好きなんです。内装に使っているアンティークガラスはすべて自前で、ネットオークションで手に入れたものばかり。飾ってある日本画、ランプの傘、かき氷や甘味を提供するときに使っているガラスの器、食器なども大正〜昭和初期のものです。
——すごいですね!では内装工事のときに依頼してアンティークガラスを使ってもらったんですね。
渡辺さん:いいえ。じつは内装工事もすべて自分ひとりでやったんです(笑)。外壁から床まで全てはがしてリフォームしたので大変でしたね。床はとくに傾きがひどかったので、時間がかかりました。前の職場に勤めながらだったので週末しか時間がなくて、完成までに半年以上かかったかな。

——建築系の仕事の経験があったんですか?
渡辺さん:日曜大工が趣味でしたが、仕事でやっていたわけではないですね。お手伝いのお申し出もいただいたんですが、お断りしてひとりでやりました。自分の思い通りに内装を作りたかったんです。
——こだわって作ったお店だけあって、レトロな雰囲気がとても落ち着きますね。
渡辺さん:私も気に入っています。なによりお客さんにくつろいで過ごしてもらえるとうれしいですね。

お客さんとコミュニケーションがとれるお店のままでありたい。
——今後、どのようにお店をやっていきたいですか?
渡辺さん:お客さんと気軽に話ができて、コミュニケーションを取れるスタイルのまま続けていきたいですね。若いお客さんが通い続けてくれる店でありたいです。お客さんとの会話の中で、進路相談、恋愛相談、相続相談から家族の営み等々、幅広く色々な相談にも乗っちゃってます(笑)。あと、できるならコーヒーとかき氷だけの店にしたいんですよね…でも、無理だろうなぁ(笑)。

とても親しみやすい人柄のマスター・渡辺さん。頭がキーンと痛くならずに食べられる大盛りかき氷や、昭和レトロな雰囲気のお店について、いろいろなお話をお聞きすることができました。この夏はレトロな雰囲気の「二兎屋」で、シロップたっぷりの大盛りかき氷を味わってみてはいかがでしょうか?


茶房 二兎屋
〒951-8068 新潟県新潟市中央区上大川前通6番町1202
090-4001-1502
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