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古町に登場した、お昼ごはんの救世主「おまかせ食堂ななや」。

古町の真ん中あたりって、夜のお店に比べてお昼ごはんを食べられるお店が少ないと思いませんか? あるにはあるんだけど、いつも混んでいてなかなか入れなかったり、ちょっと離れた場所にあったり……。ちょうどいいランチのお店が少ないような……。そんな悩みを持っている人たちに嬉しいお店が「おまかせ食堂ななや」です。暖簾をくぐると、優しい笑顔の渡邉さんと「お母さん」がお出迎えしてくれました。

 

 

おまかせ食堂ななや

渡邉 七重 Nanae Watanabe

1964年新潟市中央区生まれ。東京の美容専門学校を卒業し、美容師をはじめ美容製品メーカーの広報、化粧品メーカーの美容部員、ラウンジの仕事を経験。2022年に「おまかせ食堂ななや」をオープン。お笑いが好きで中川家推し。

 

おにぎり屋さんだった「お母さん」と一緒にはじめた定食屋。

——めちゃめちゃ奥まった場所にあって、まるで隠れ家みたいなお店ですね。入ってくるのにちょっと勇気が必要でした(笑)

渡邉さん:勇気を出して入ってきてくれたお客様に少しでも安心してもらえるよう、精一杯の笑顔でお迎えしています(笑)。特にお母さんはお客様に安心感を与えてくれる「ななや」の看板ホールレディーなんですよ。

 

——渡邉さんのお母さんなんですか?

渡邉さん:「お母さん」はお店での愛称ですけど、私にとってお母さんみたいな存在ですね。とっても頼りにしています。

 

——ちなみに「お母さん」とはどういうご関係なんでしょう?

渡邉さん:私は化粧品メーカーの美容部員として働きながら、娘を育てるために夜もラウンジで働いていました。でも、だんだん両立が難しくなってきて、化粧品メーカーを辞めてラウンジだけに絞ったんです。そのラウンジで40年ぶりに同級生と再会して、お宅へお邪魔したときに「お母さん」と出会ったんです。

 

 

——なるほと、同級生のお母さんなんですね。そのお母さんと一緒にお店をはじめることになったのはどうして?

渡邉さん:お母さんは西区でおにぎり屋さんをやっていたんですけど、お店を閉めることになったんです。でもまだ働きたい気持ちがあったので、私と一緒にお店をやろうということになりました。

 

——へえ、おにぎり屋さんだったんですか。

渡邉さん:お母さんのご主人が大手海苔メーカーの社長とお友達だったので、その社長から勧められておにぎり屋をはじめたそうです。もちろんそのメーカーの上質な海苔をおにぎりに使って。「おまかせ食堂ななや」をはじめるときは、その社長から海苔作りの様子が描かれた焼き物を開店祝いに贈っていただき、このお店の宝物になっています。

 

 

——渡邉さんは以前からお店をやりたいと思っていたんですか?

渡邉さん:自分でお店をやりたいとは前から思っていたんですけど、きちんと考えるようになったのはコロナ禍がはじまった頃です。ラウンジのお客様が減ってしまったことや自分の年齢を考えてみて、そろそろお店をはじめてみようかなと。ひとりではじめるのは心細かったんですけど、経験者のお母さんが一緒にやってくれることは心強かったですね。

 

——古町のど真ん中にオープンしたのは、人がたくさん集まっているから?

渡邉さん:それもありますけど、古町って夜のお店は多いけど、ランチで利用できるお店が少ないという声があったんですよ。その声にお応えしたかったので古町でお店をはじめました。

 

お米、味噌、海苔にこだわった「おうちごはん」。

——こちらでは、どんなお料理が食べられるんですか?

渡邉さん:ひとことで言うと「おうちごはん」です。私の作る定食と、お母さんが握るおにぎりの二本柱でやらせていただいています。栄養バランスがとれた家庭料理を、できるだけリーズナブルにお腹いっぱい食べてほしいと思っているんです。

 

 

——まさしく「定食屋さん」ですね。料理のこだわりがあったら教えてください。

渡邉さん:食材のなかでも、お米、味噌、海苔には特にこだわっています。海苔はお母さんがおにぎり屋の頃から使っている、有明海で一番摘みしたもので、香りが高い上に柔らかいんです。一方でテイクアウトのおにぎりには、時間が経ってもへたらないよう、しっかりした海苔を使い分けています。

 

——おにぎりに美味しい海苔は欠かせませんよね。お米にもこだわりがあるんですか?

渡邉さん:佐渡米を使っています。佐渡は特別天然記念物の朱鷺が暮らしている島ですから、農薬を使っていない田んぼが多いんです。しかも、今年からは山の上の棚田で作られた「棚田米」を使えるようになりました。雪解けのミネラルがたっぷり含まれた水で育った美味しいお米なんですよ。

 

 

——海苔もお米も美味しそう。他にもこだわりがあれば教えてください。

渡邉さん:お昼休みの時間が限られたサラリーマンや学生が多いので、料理を早くお出しして食事をゆっくり楽しんでもらえるようにしています。そのためにメニューの数を少なくしているんですよね。以前はうどんも提供していたんですけど、調理スペースやコンロ数の関係で泣く泣くやめることにしました。

 

——人気のメニューはどれなんですか?

渡邉さん:おにぎりの具では「かぐら味噌南蛮」、日替り定食では「ハンバーグ」と「チキン南蛮」に人気がありますね。

 

 

——おにぎりはお母さんが握っているんですよね。失礼ですけど、年齢はおいくつなんですか?

渡邉さん:1935年生まれですから、もう90歳近いんですよ。でもおにぎりを握るのはもちろん、お客様のお出迎えやご案内、席の片付けを担当していて、朝から晩まで一緒に働いてくれています。もしかすると、お店のなかでいちばんこき使ってしまっているかもしれません(笑)。

 

——いや〜、働き者ですね。さすが「ななや」の看板ホールレディー。

渡邉さん:お母さんに会いに来るファンのお客様も多いんです。働いているお母さんの姿を見て「私もまだまだ頑張らなきゃ」と発奮して帰るお客様もいらっしゃいます。古町を中心に活動する新潟のアイドルグループ「RYUTist」のプロデューサーやメンバーのみんなもお母さんを慕って来てくれるんです。

 

——そういわれると、店内には「RYUTist」をはじめ「Negicco」や「courtesea」といった、古町にゆかりのあるアイドルグループのポスターがたくさん貼ってありますね。

渡邉さん:私も応援しているんですよ。そのおかげで、それぞれのグループのファンの方も食べに来てくださいます。いろんなご縁でたくさんの方々に「おまかせ食堂ななや」を支えていただいていますね。少しでも恩返しできるよう、スタッフ一同頑張っていきたいです。

 

 

 

おまかせ食堂ななや

新潟市中央区古町通7番町1005-3 橋田ビル1F

025-211-8431

11:00-14:00

土日曜祝日休

※掲載から期間が空いた店舗は移転、閉店している場合があります。ご了承ください。
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