飲み物みたいになめらかな「極生ぷりん専門店 しの田」のプリン。
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2023.06.01
「極生プリン専門店 いけ田」というお店をご存知でしょうか。なめらかな食感が人気を呼んでいる、石川県にあるプリン専門店です。そんな「いけ田」のプリンは全国に広がっていて、今年の4月には新潟に「極生ぷりん専門店 しの田」がオープンしました。今回はオーナーの梨本さんから新潟でプリン専門店をはじめた経緯や、プリンのこだわりについてお話を聞いてきました。


極生ぷりん専門店 しの田
梨本 忍 Shinobu Nashimoto
1992年三条市生まれ。製造業に携わった後、アクセサリーショップ、時計メーカーで販売の仕事を経験。2023年に新潟市東区で「極生ぷりん専門店 しの田」をオープン。趣味は海釣りだが、独立後は忙しくてなかなか海に出かける暇がない。
石川県で出会った、なめらかプリンに惚れ込む。
——梨本さんは今までどんなお仕事をされてきたんですか?
梨本さん:三条で建築部材を製造するプレス会社に3年間勤めていましたが、もっと自分の好きなものに関わる仕事がしたいと思って、新潟市にあるアクセサリーショップに転職しました。当時からアクセサリーに興味があったんですよね。
——ずっとアクセサリーに携わる仕事を?
梨本さん:いえ、次に働いたアクセサリーショップで、腕時計にもハマっちゃったんです。今度は時計メーカーに就職して、量販店で腕時計の販売スタッフとして働きました。

——では今までずっとファッション小物に関わるお仕事をされてきたんですね。そんな梨本さんが、どうしてプリンの専門店をはじめることに?
梨本さん:アクセサリーショップで働きはじめた頃から、ずっと自分のお店を開きたいと思っていたんです。でもアクセサリーや腕時計のお店を自分ではじめても、成功する未来が見えなかったんですよ。そんなときに、食べ歩きをしているなかで石川県にある「極生プリン専門店 いけ田」のプリンと出会って「これだ!」と思いました。
——どうしてそう感じたんですか?
梨本さん:世間ではプリンブームが起こりつつあったんですけど、新潟には「プリン専門店」ってまだなかったんですよ。あと固めのプリンが主流のなかで、あえてなめらかなプリンで勝負したかったので、「極生プリン専門店 いけ田」のプリンを新潟で売りたいと思いました。

——それで石川県の「極生ぷりん専門店 いけ田」さんと、フランチャイズ契約を結んだんですね。
梨本さん:はい。レシピにならった製造研修を受けるんですが、代表自らこちらの店舗に足を運んで、実際に使う調理場で仕事の流れに沿って指導をしてくださいました。
——でもフランチャイズ契約は営業上のルールが多くて、自由に営業できない難しさがあるそうですよね。
梨本さん:それが結構自由にやらせていただいているので、本当にありがたいと思っています。店名についてもルールはなかったのですが、「極生プリン専門店 いけ田」へのリスペクトを込めて「極生ぷりん専門店 しの田」にしました。他にも田の字を店名に使ったお店はたくさんあります。
——そのうち、横浜の「家系ラーメン」みたいに「田系プリン」なんて呼ばれそうですね(笑)

開店1時間で完売する、人気プリンの秘密。
——山の下市場にはのんびりした雰囲気がありますね。どうしてこの場所で?
梨本さん:テイクアウト専門店として、店舗のサイズがちょうどよかったんです。あと駐車場はないんですけど、路肩への駐車がOKなのでここに決めました。
——店舗デザインはどんなところにこだわりました?
梨本さん:山の下市場という場所柄も考えて、落ち着いた和のイメージを大事に、どんな年代の方でも入りやすいお店を意識しました。実際に40代後半のお客様が多くて、70〜80代のお客様も来店してくださいます。プリンって幅広い年代に愛されているんだな〜って驚きましたね。

——常時、何種類のプリンを用意しているんですか?
梨本さん:「極生」「極生ほろ苦」「ちょこ」そして「クレームブリュレ」の4種類です。なかでも「ちょこ」と「クレームブリュレ」は手間がかかって多くは作れないので、すぐに売り切れてしまうんです。全種類お買い上げいただくとなると、オープン前から並んでいただかないと難しいかもしれません。近日中に「ほうじ茶」味も発売する予定です。
——すごい人気ですね。
梨本さん:平日は160個、週末は200個ご用意しているんですけど、オープンしてからずっと1時間前後で売り切れている状況なんです。ご迷惑をおかけして申し訳ないのですが、ひとりで営業しているのでご理解いただけるとありがたいですね。

——その人気の秘密はどこにあるんでしょうか。
梨本さん:とにかく飲み物かと思うくらいなめらかな食感のプリンなんですよ。そのなめらかさを出すために、生クリームの配合に気をつけながら低めの温度でじっくり蒸し焼きにして、プリンが固まらないように作っています。
——加減が難しそうですね。他にも気を使っていることはありますか?
梨本さん:混ぜ方が悪いと材料が分離したり気泡が入ったりしてしまうので、混ぜ方には気を使っています。
——それにしても、テイクアウト商品で「クレームブリュレ」って珍しいような気がしますね。
梨本さん:そうだと思います。ベースは他のプリンと一緒なんですけど、仕上げに表面のカラメルをバーナーで炙るんです。カラメルの香ばしさを楽しんでいただけるんですけど、2時間で溶けてしまうので早めに召し上がっていただきたいですね。

——オープンして間もないですけど、これからはどんなふうにお店を続けていきたいと思っていますか?
梨本さん:ただ販売するだけじゃなくて、できるだけお客様とのコミュニケーションを取るようにしたいですね。余裕が出てきたら催事出店もはじめて、もっと多くの人に極生プリンの美味しさを知っていただけたら嬉しいです。

極生ぷりん専門店 しの田
新潟市東区山の下町7-25 T:EASTビル1-1
11:00-18:00
月曜休
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