2018年中央区堀之内にオープンした「TREK Bicycle新潟」。メーカー直営店なので、純正パーツの取り寄せがスムーズだったり、展示車が豊富に並んでいたり、「TREK Bicycle」が好きな人にはたまらないお店です。今回はストアマネージャーの大越さんに、自転車の楽しみ方などを中心にお話をたくさん聞いてきました。
TREK Bicycle新潟
大越 秀伸 Hidenobu Okoshi
1982年新潟市東区生まれ。TREK Bicycle新潟(直営店)ストアマネージャー。趣味の自転車が高じてTREK Bicyle新潟のオープンメンバーとして参加。
――まずはTREK Bicycleについて教えてください。
大越さん:「TREK Bicycle」は 1976年に創業したアメリカの企業で、元々は小さな倉庫から5名のスタッフだけで始めた会社だったそうです。今ではツール・ド・フランスやグランツールといわれるイベントレースでも上位に食い込めるような自転車を作って、レースチームも持っています。アメリカのブランドの中では最大手になってくると思います。
――そもそも大越さんも自転車好きなんですか?
大越さん:自転車を始めたのは今から10年くらい前ですね。最初はただなんとなく「かっこいいし乗ってみたいな」ってくらいの感じでした。それから数年かけてどんどん仲間ができていったりイベントに参加したりして、かなりのめり込んでいきました。そんなタイミングでこのお店がオープンスタッフの募集をしているのを見つけて「これはいい仕事だ」と思って転職したような感じですね。
――最近はどんな商品が人気あるんですか?
大越さん:人気があるのはロードバイクになりますが、最近は新潟でもトレイルコースといってマウンテンバイク用のコースが増えてきているので、マウンテンバイクも趣味で始められる方が増えています。お値段もピンキリで10万円前後のものから、高いものは100万円以上になっていますね。これから始めるっていう方は高いものを買う必要はないですし、逆に初心者だからといって安いものから始めなきゃいけないっていうこともないです。ご予算に応じて満足できるものを買っていただくのが一番よいかと思います。
――どんな目的で始める人が多いんですか?
大越さん:うちのお客様はレース志向の方よりは、ツーリングや街乗り目的の方が多いです。普通のママチャリでは10km先に行くのはなかなか大変だと思うんですが、スポーツバイクでしたら軽くこいでも時速20kmは出るので、30分くらいで到着できますよ。トレーニング目的、ダイエット目的など理由は様々ですけど、やっているうちに仲間が増えてきていろんな楽しみ方に分岐していくような感じですね。
――そんなに普通の自転車とは違うんですか?
大越さん:ママチャリと比べると重さは言えば半分くらいになるので、こぎだしのひと踏みでもう違いは分かりますよ。加速もかなり滑らかです。軽ければ軽いだけ早く進めますし、上り坂も負荷が軽くなります。普通の自転車は上体が起きていて足の踏む力だけでこいでいるんですが、ロードバイクの場合は前傾姿勢になります。自転車を前に進める力を効率的にかけやすい姿勢になっているので、速度をしっかり維持することができればラクに早く遠くまで行けます。はじめてのお客様に駐車場内とかで試乗してもらうんですけど、その際にはもうひとこぎで「今までの普通の自転車の感覚とは全然違う」って皆さんに言っていただけますね。体感していただくのが一番よく分かると思います。
――お店のスタッフさんはかなり皆さん乗りこんでいるんですか?
大越さん:すごい乗りこんでいるっていう人はそんなに多くないんですけど、逆にそれが一般のお客様の立ち位置に近いので同じ感覚でお話できますし、これから始められる方も気軽に相談していただけると思います。E-バイクっていう電動アシスト機能がついている自転車も販売していて、スポーツバイクなのに電動アシストがついているっていうのは一見矛盾するような感じなんですが、意外と需要も多いんですよ。ご夫婦で乗られる場合なんかは、旦那さんと奥さんの体力差があって同じ自転車だとペースが合わないなですけど、奥さんだけE-バイクにすることで一緒に楽しめたりするんですね。
――いろいろな楽しみ方ができそうですね。
大越さん:新潟は海が近くて、ちょっと行けば山もあります。平野で坂がないコースもあり、幅広く楽しめると思います。新潟シティライドっていうイベントが6月にあって、南魚沼や長岡でもイベントが開催されています。こういったイベントはレースではなくみんなで楽しみましょうっていう感覚で、距離も選べたりするので、体力に応じてエントリーするのもいいと思います。イベントを通じて知り合いが増えて、さらに楽しくなったっていう方もよくいらっしゃいます。
――大越さんもイベントはよく出られるんですか?
大越さん:最近だと6月の頭に群馬県の榛名山のイベントに出てきました。山を一回登るっていうレースはまぁよくあるんですいけど、僕が出たイベントはちょっとヤバいイベントでして……。山の上からスタートして、「降り→登り→降り→登り→降り」っていう2往復半するレースなんです。最終的には四千何百メートルっていう距離を登ることになるので、富士山以上の高さを登ってることになるんです。
――そういったイベントは距離や標高で難易度が変わるものなのですか?
大越さん:獲得標高っていうのがあって、例えば弥彦山は標高634mあるんですけど、実際に登れる距離を測ると1回だいたい550m登ることになるんです。長い距離を走って獲得標高が低いのは平地を走っているようなもんですし、100km走って獲得標高が2,000mってなるとかなり登るイメージになります。こういったことで難易度が変わってきますので、イベントに出たい方は参考にしてもらうとよいかもしれないです。
――TREK Bicycle新潟でもイベントは開催しているんですか?
大越さん:そうですね、パンク修理が不安な方が多いので、そういう方向けの講習会や、始められたばかりの方を対象に皆さんで一緒に走るようなイベントを今後予定しています。例えばお店に集合していただいて、やすらぎ提からぐるっとして万代島を一周して帰ってくるとだいたい20kmくらいで、休憩も入れておそらく1時間半から2時間。自転車は身体への負担が少なく、心肺機能を向上できるので、理想的な有酸素運動になります。年齢性別を問わず長く楽しめるので、ぜひ気軽にお店に来て体感していただきたいですね。
TREK Bicycle新潟
TEL:025-288-6649
営業時間:11:00~19:00
定休日:火曜日