Things

出汁の効いたスープカレーとこだわりのお菓子「UOYUKI SOUP CURRY &」。

燕市にある「日本料理 魚幸」の敷地内に、昨年9月「UOYUKI SOUP CURRY &」というお店がオープンしました。「魚幸」店主である渡邉雄太さんのご家族が料理の腕を振るって作る、スープカレーやコーヒー、スイーツを楽しめるお店です。今回は、雄太さんの妹さんで「UOYUKI SOUP CURRY &」店長の渡邉奈美子さんにお話を聞いてきました。

 

 

UOYUKI SOUP CURRY &

渡邉 奈美子 Namiko Watanabe

1987年燕市生まれ。3年ほど事務の仕事をした後、カフェなどの飲食店で経験を積みながら製菓衛生師の資格を取得。2022年9月に両親と一緒に「UOYUKI SOUP CURRY &」をはじめる。現在は店長として製菓と接客を担当。ドライブが趣味。

日本料理らしさを取り入れた、出汁のうまみを感じるスープカレー。

——お隣の「日本料理 魚幸」は渡邉さんのお兄さんがやられているんですよね。

渡邉さん:そうです。こっちの「UOYUKI SOUP CURRY &」は父と母と私ではじめたお店なんです。私は製菓と接客を担当していて、両親が料理の担当ですね。カレーに使う出汁は父が取っていますし、トマトや玉ねぎは母の担当ですし、それぞれちょっとずつ受け持ってやっています。

 

——どなたがきっかけで、こちらのお店をはじめることになったんでしょうか。

渡邉さん:父です。父は「魚幸」の前身である「魚行」を営んでいたのですが、お店を完全に兄に任せることになったら自分の手が空いて。それで「一緒にやらないか」と私も誘われました。

 

——スープカレーのお店にされたのはどうしてですか? 新潟では珍しいですよね。

渡邉さん:それも父が決めたんですけど、このあたりにスープカレーのお店がないのと、父自身カレーが好きだからやりたかったそうです。お店をはじめる前は、研究のためにスープカレーの本場である北海道にも行っていましたね。私も最初は「どうしてスープカレー?」と思いました(笑)

 

 

——こちらではどんなスープカレーが楽しめるんでしょうか。

渡邉さん:野菜、魚、鶏がら、昆布、鰹などのうまみが溶け込んでいるスープで「出汁がすごく効いている」とおっしゃるお客さまが多いですね。そこは日本料理らしさかなと思います。今出しているのが「野菜」と「チキン」、あと最近はじめた「海老と白身魚」です。あとはお子さま用のカレーも用意しています。

 

——人気なのはどのカレーですか?

渡邉さん:「チキン」を頼まれる方が多いですね。揚げ焼きになっているチキンが入っていて美味しいですよ。「野菜」のカレーに使う野菜は臨機応変に変えていて、農家さんが「今の季節はこれが美味しいよ」って勧めてくれたものを積極的に使うようにしています。今の季節ですと、春キャベツやスナップエンドウを入れていますね。

 

——「魚幸」さんでも、地元の旬の食材を使うようにこだわっていますよね。

渡邉さん:そういうところは通じていますね。あちらの店と共通の食材を使うこともあります。実は、兄が従業員さんと一緒にこっちへまかないを食べに来ることもあるんです(笑)

 

 

——カレーは辛さも選べるんですね。

渡邉さん:1~5まで選べるんですけど、5でも「辛すぎて食べられない」ってほどではないですよ。トッピングもいろいろあって、角煮やチキン、あとは「ポテトボール」という、マッシュしたポテトに塩コショウや牛乳を混ぜて揚げたものもあります。

 

——気になっていたんですけど、スープカレーって食べ方の正解とかあるんですか……?

渡邉さん:食べ方を説明した紙を置いていて、初めての方だとそれを見て食べる方が多いですけど、お好みの食べ方で大丈夫です。スープカレーってあんまりルールがないようで、それも父が「いいな」って思ったところみたいです。自分たちが美味しいと思うものを出しています。スープカレーを初めて食べたというお客さまが「美味しかったからまた来ます」と言ってくださることもあって、嬉しいですね。

 

スープカレーと一緒に楽しめる、手作りのスイーツ。

——渡邉さんは製菓担当とのことでしたが、お菓子作りはどこかで勉強されて?

渡邉さん:3年くらい事務職をやっていたんですけど、昔からお菓子作りが好きだったのもあって「やっぱり飲食の仕事がやりたいな」と思ったんです。それで仕事を辞めて、いろいろな飲食店で働きながら通信で製菓衛生師の資格を取りました。

 

——どんなお菓子があるのか教えてください。

渡邉さん:今は母と分担して作っているんです。レギュラーで置いているのが「2層のチーズケーキ」。ゼリーは季節ごとに変えていて、今だと越後姫を使ったイチゴとミルクのゼリーです。最近は新しくプリンをはじめました。ちょっとずつ変えながらやっていますね。平日限定でお得なスイーツ盛り合わせもお出ししているので、それもおすすめです。

 

 

——カレーとスイーツを一緒に注文するお客さんがきっと多いですよね。そういうところも考えて、作るお菓子を決めているんですか?

渡邉さん:そうですね。なるべくさっぱりとしていて、重すぎないものを出すようにしています。オープンして初めて思ったんですけど、皆さんチーズケーキがお好きなんだなってびっくりするくらい、頼む方がすごく多いんですよ。

 

——へ~、それは気になります。どんなチーズケーキなんですか?

渡邉さん:ケーキは母の担当なんですけど、それこそあまり重すぎないようにクセのないチーズを使っていますし、土台にはシナモンを入れているので、そこは他のチーズケーキとはちょっと違うかなと思います。早い時間になくなっちゃうと、お客さんに「今日はチーズケーキないんですね」って言われることもありますね。

 

地域に根差し、長く続くお店になってほしい。

——ご自身で作られたお菓子をお店で出すようになってみて、いかがですか?

渡邉さん:このお店をはじめる前にも指示を受けて作ったものを出すことはありましたけど、自分で考えたものを作って、値段まで決めて出すっていうのは初めての経験でした。やっぱり新しいお菓子を出すときは毎回ドキドキしますよね(笑)

 

——接客も担当されていると、きっとお客さんのリアクション見ちゃいますよね(笑)。最後に、渡邉さんの今後の目標を教えてください。

渡邉さん:チーズケーキに続くロングセラーとなるお菓子を作りたいですね。お客さんに「これが好きなんですよ」って言ってもらえるものを作っていきたいです。「UOYUKI SOUP CURRY &」としては、地域に根差した長く続くお店になってくれたらいいなと思います。

 

 

 

UOYUKI SOUP CURRY &

燕市米納津3126-1

7:00-10:00/11:00-16:00(L.o.15:30)

※テイクアウトは11:00-18:00(最終受付17:30)

火曜定休(水曜不定休)

050-3551-0832

※掲載から期間が空いた店舗は移転、閉店している場合があります。ご了承ください。
  • 部屋と人
  • She
  • 僕らの工場
  • 僕らのソウルフード
  • Things×セキスイハイム 住宅のプロが教える、ゼロからはじめる家づくり。


TOP