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犬と一緒にテラスでワッフルを楽しめる「山cafe一歩」。

自然に囲まれた山小屋風のカフェが田上町にあります。ドッグランやペット同伴OKのテラス席があり、愛犬と共にゆったりと食事を楽しむこともできるカフェ。その人気メニューが、シカゴ仕込みのワッフル。どうして田上町のカフェでシカゴのワッフルを提供しているのか、オーナーの木村さんにお話を聞いてきました。

 

 

山cafe 一歩

木村 一馬 Kazuma Kimura

1986年三条市(旧下田村)生まれ。とび職を6年経験した後、家族旅行で訪れたアメリカのシカゴで出会ったワッフルに感動しレシピを教わる。2015年、田上町に「山cafe 一歩」をオープンし、シカゴワッフルをはじめとしたフードやドリンクを提供。4人の子どもと1頭のトイプードルに囲まれ賑やかに暮らしている。釣り、ゴルフ、登山とアウトドアな趣味を持つ。

 

テラス席にドッグラン。自然を満喫できる居心地のいいカフェ。

——まわりに緑がいっぱいあって気持ちのいいお店ですね。

木村さん:ここはもともと妻の母親の土地なんです。それで、ここにお店を建てさせてもらうとき、庭がよく見える角度になるように考えて建物を斜めに建てたんですよ。

 

——お店の隣にはドッグランまであるんですね。犬を連れたお客さんも多いんですか?

木村さん:テラス席では愛犬と一緒にお食事を楽しんでいただけますし、犬を連れてくるお客様はけっこう多いですね。ドッグランは、もともとうちで飼ってたドーベルマンの運動用に作ったものなんです。散歩するよりも運動になるし、ストレス解消にもなりますからね。今はお客様にもご利用いただいてます。

 

 

——山小屋風の建物も周囲の景観に調和してますね。

木村さん:まわりに自然の多い立地になので、それに合わせた店舗にしようと思って、山小屋風の建物にしました。天井も高くして開放感があるので、とてもご好評いただいています。壁の漆喰なんかは自分たちで塗ったんですよ。

 

シカゴで食べたワッフルのためにカフェをオープン。

——ところで、木村さんがカフェを始めた理由をお聞きしてもいいですか?

木村さん:私は以前、とび職をやっていたんです。でも3年くらいやってみて、命がけでいつ身体を壊すかわからない仕事の割に収入が少ないので、これは長くやれる仕事じゃないなと思うようになりました。でも妻子がいるので生活のことも考えなければいけなくて、葛藤する日々が3年間も続いたんです。でも、ある朝、起きて急に「もう辞めよう!」って思ったんですよね(笑)

 

——そこでスパッと辞めたんですか? まるでお告げでもあったみたいですね(笑)

木村さん:そうですよね(笑)。でも、そのときは2人目の子どもも生まれてたし、妻は絶対に反対するだろうと思ったんです。ところが意を決して話してみたら「もう十分頑張ったし、いいんじゃない?」って思いがけず賛成してくれたんですよ。それで背中を押されてとび職を辞めることになりました。

 

 

——理解のある奥さんでよかったですね。で、その後すぐにカフェですか?

木村さん:いいえ。ひとまず、今まで頑張ってきたご褒美というか、人生をリセットするというか、新しいものを探すためというか……いろんな意味をこめてアメリカのシカゴへ家族旅行に行ったんです。そのとき宿泊していたホテルで、帰り際に食べたワッフルがあまりに美味しくて感動したんですよ。日本に帰ってからも、1週間は家族の間でそのワッフルの話題が出るほど忘れられない味でした。それで自分でもそのワッフルを出すお店をやってみたいと思ったんです。

 

——アメリカでの運命的な出会いだったんですね。でも作り方はどうやって覚えたんですか? もう帰ってきた後ですよね?

木村さん:アメリカのそのホテルに電話して、事情を話した上で、作り方を教えてほしいってたお願いしてみたんです。そしたら、その熱意が届いたのかOKをいただくことができたので、1カ月後にもう一度、家族と一緒にシカゴへ行って1週間研修してきたんです。

 

——おお、すごい行動力というか熱意ですね。英会話は大丈夫だったんですか?

木村さん:妻が英会話できるんですよ。それでレシピはもちろん、使っている機械や材料の仕入先まですべて教えてもらったんです。あのシカゴのホテルには本当に感謝しています。その後、日本に帰って2015年に「山cafe 一歩」をオープンしました。

 

シカゴワッフルのアレンジ秘話と食器へのこだわり。

——ワッフル以外の料理はどこで学んだんですか?

木村さん:とび職を辞めてから、しばらく友人の経営する飲食店でアルバイトしてたんですよ。その頃に仕込みや調理を教わりました。

 

——そうだったんですね。シカゴで教わったワッフルはそのままのレシピで作っているんですか?

木村さん:多少アレンジを加えています。シカゴで食べたワッフルはチーズの塊が乗っていたんですが、うちのワッフルは白ワインで柔らかく溶かしたチーズを上からかけました。あと牛乳の代わりに豆乳を使って生地を作っています。豆乳を使うことで牛乳より重くなく、乳臭さも感じない生地ができるんです。シロップはカナダ産の濃厚なメイプルシロップに自家製メイプルシロップをブレンドして甘しょっぱさを調整してます。

 

——なるほど、日本人の味覚に合うようにアレンジを加えているわけですね。他にこだわっていることってあるんですか?

木村さん:機械は修行したシカゴのホテルで使っているものとまったく同じものを使ってますし、材料はできるだけ地元のものを使うようにして、新潟県産のベーコンや、自家菜園や地元で採れた野菜を使ってますね。

 

——地元の新鮮なものを使っているんですね。なんか、まだまだこだわりがありそうですね。

木村さん:お店で使っている食器類はほとんどが田上町の陶芸家・石田一平さんの作品なんです。妻の母親が石田さんと知り合いで。そのお皿を見たときに今っぽいカッコよさを感じて、うちのお店でも使わせてもらうことにしたんです。料理は素材を生かしたシンプルなものにしているので、器で見た目を楽しんでもらえればって思ってます。今後はすべての食器を一点ものの石田さんの陶器にする予定です。

 

YouTubeチャンネルでのPRやキッチンカーでの販売。

——この先、新しくやってみたいことってありますか?

木村さん:もう始めてることでもいいですか? お店の知名度アップやファンを増やすために、YouTubeにチャンネルを作っていろんな動画をアップしてるんです。お店で作っている料理メニューのレシピを紹介したり、無農薬野菜の紹介をしたりしています。楽しみにしてくれるお客様も増えましたね。

 

——新型ウィルス感染症の影響で在宅時間が増えたので、YouTube需要は増えましたよね。他にもやってみたいことはありますか?

木村さん:ワッフルを地元テレビ番組で取り上げていただいたおかげで、話題になったんです。お店に来ることができない方からも「食べてみたい」っていうリクエストをいただいてます。でも通販はさすがに難しいので、ゆくゆくはキッチンカーを導入して、イベントに出店してみようと思ってます。

 

 

シカゴのホテルで出会ったワッフルに感動し、そのワッフルを提供するためにカフェをオープンした木村さん。ボリュームのある甘じょっぱい味わいは、おやつでもお食事でも楽しむことができます。今後はキッチンカーでのイベント出店も予定しているそうなので、どこかのイベントでまた「山cafe 一歩」のシカゴワッフルに出会える日を楽しみにしています。

 

 

 

山cafe 一歩

〒959-1513 新潟県南蒲原郡田上町川船河 丙230-68

0256-57-1008

11:00-17:30

水曜休

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