Things

上古町の新しい定番を目指す、「Sand &_」のホットサンド。

「カミフル」とも呼ばれる上古町は、新しい店が続々と増え、週末には町歩きをする若者たちの姿も多く見られる新潟の人気スポットのひとつです。その上古町に、昨年「Sand&_」というホットサンド専門店がオープンしました。今回はオーナーのひとりである原さんにお会いして、お店のコンセプトやこだわりをお聞きしました。

 

 

しゃこ入れラボ

原 開 Kai Hara

1981年岐阜県生まれ。農業大学卒業。長野の洋服店に就職し、転勤で新潟に移住。洋服のセレクトショップでECサイトの運営を担当した後、独立してWEB、ECサイトの運営をおこなう「しゃこ入れラボ」を立ち上げる。2021年に4人の仲間で「Sand &_」をオープン。

 

異業種の4人組がホットサンド専門店に挑戦。

——原さんは「Sand &_」をはじめる前も飲食業をされてきたんですか?

原さん:いいえ、まったく(笑)。地元の大学を卒業してからは、長野にあるファッションビル「PARCO」の洋服屋さんで勤めていました。その後「ラフォーレ原宿・新潟」の店へ転勤することになって、新潟に来たんです。

 

——そうだったんですね。新潟の印象はいかがでした?

原さん:新潟といえばお米のイメージしかなかったので、失礼な話ですけど……田んぼしかないと思っていたんです(笑)。田んぼのど真ん中に「ラフォーレ原宿・新潟」のビルが建っていると思っていたんですよ。そしたら周りにもたくさんビルがあって、ちゃんとした街だったのでびっくりしました。

 

 

——誤解がとけてよかったです(笑)。洋服屋さんではどんな仕事をしてきたんですか?

原さん:最初に勤めていたお店では洋服を売っていました。そのあと西堀にあるセレクトショップで働くことになって、そこではECサイトを担当して、バックヤードの仕事をするようになりましたね。

 

——長い間アパレル業界で働いてきた原さんが、ホットサンドの店をはじめたいきさつを教えてください。

原さん:知り合いから誘われて他の業種に移ろうと思っていた矢先に、コロナ禍の影響でその計画が中断してしまったんです。そこで今までのスキルを生かすかたちで独立して、WEBデザインやECサイトの仕事をする「しゃこ入れラボ」を立ち上げました。

 

——フリーランスとしてスタートしたわけですね。でも、どうしてホットサンドの店を……?

原さん:クライアントの中に話の合う人がいて、「一緒に面白いビジネスをやりたいね」って話していたんです。そこで、当時流行っていた「Clubhouse(クラブハウス)」っていうSNSアプリで知り合った人たちも含めた4人で、「キッチンカーをやってみよう」ということになりました。

 

——店舗じゃなくてキッチンカー?

原さん:他に仕事を持っている4人だったので、店舗営業より自由度の高いキッチンカーの方がいいだろうと……。ところがキッチンカーですべて調理することはできないと知って、結局、調理場を借りなければならなくなったんですよ。それなら店舗営業もしてしまおうということで、昨年このお店をオープンすることにしたんです。

 

「カミフルニュースタンダード」としてのホットサンド。

——「Sand &_」は4人の共同経営というお話ですが、じゃあ皆さん普段は他のお仕事をやられているんですか?

原さん:そうなんです。私はWEBデザインやECサイトの運営をやりながら「Sand &_」の営業をしていますし、旅行代理業、広告業、経理というように、みんなバラバラの仕事をしているんです。

 

——業種の違う4人で共同経営するっていうのは、大変じゃないですか?

原さん:スキルも考え方も違う4人ですから、ぶつかることもありますね。でも、自分にないスキルを持っているからこそ心強さも感じています。旅行代理業と広告業をやっているふたりは料理が得意で、そのうちのひとりは自分でカレー屋さんをやりたいと言っていたほどなんですよ。レシピができたらふたりに作ってもらって、それを試食しながら新メニューの開発をしています。

 

——お店のことは4人で相談して決めるんですね。

原さん:はい。4人のうちふたりは東京にいるので「ZOOM」を使いながら打ち合わせをしています。でも月に1回くらいは新潟に来て、キッチンカーでのイベント出店に参加してくれますね。

 

——お店をはじめるにあたって、コンセプトのようなものはあったんですか?

原さん:「カミフルにニュースタンダードを」というコンセプトを掲げています。4人とも古町でよく遊んでいたこともあって、街への思い入れも強いんです。だから上古町に店舗を構えたんですよね。ゆくゆくは、ここを拠点として古町にたくさん人を呼べたらと思っています。

 

——古町への恩返しなんですね。その「ニュースタンダード」としてホットサンドを選んだのはどうしてなんですか?

原さん:飲食店として何を提供するのか考えてみたら、4人ともパン好きということがわかったんです。でもパン作りの経験があったわけじゃないから、修行しないですぐにはじめられるパンを使ったメニュー……ということで、ホットサンドを思いつきました。

 

 

——「Sand &_」のホットサンドは、どんなこだわりで作っているんですか?

原さん:せっかく「カミフルのニュースタンダード」を目指して作っているんだから、古町や新潟を感じられるようなホットサンドにしたいと思いました。だから、できるだけ新潟産の食材を使って、商品名やビジュアルにも「新潟らしさ」を感じてもらえるようこだわっていますね。

 

——例えば?

原さん:ベーシックメニューに「バンダイバシ サンド」っていうものがあるんです。ソーセージ、アボカド、トマト、卵、チーズを使って、断面が新潟市のシンボル・萬代橋の夕景に見えるように作ってあるんです。「萌え断」っていう言葉もあるように、ホットサンドの命は断面なんです。だから断面が美味しそうに見えるように、めちゃめちゃ力を入れてますね。

 

最初は苦労した、キッチンカーでの出店。

——キッチンカーの方はどんなふうに営業しているんですか?

原さん:白山朝市、沼垂テラス商店街、万代テラスなんかで行われるイベントに出店させてもらっています。イベント出店の際は、必ず限定メニューを1品用意するようにしていますね。

 

——キッチンカーをやるときって、やっぱり天候に左右されるんですよね。

原さん:そうですね。天気の良し悪しで来店数がまったく違うんですよね(笑)。最初は仕入れの感覚がつかめなくて苦労しました。天気の悪い日にたくさん作って、ロスになって廃棄する羽目になったり、天気のいい日に商品が少なすぎて足りなくなったり……。最近は慣れてきたので、天気やイベントの規模を見ながら商品数を合わせられるようになってきました。

 

 

——商品数を想定するのも難しいんですね。キッチンカーはこれからも力を入れていくんですか?

原さん:はい。ゆくゆくは中で飲食できるくらい大きなキッチンカーをやってみたいし、「Sand &_」でキッチンカーを集めたイベントを主催したいと思っています。店舗の方は引き続き「カミフルのニュースタンダード」を目指していきたいですね。

 

——実際にホットサンドのお店をはじめてみて、いかがですか?

原さん:自分の作ったものを目の前で「美味しい」って喜んでもらえるのは嬉しいし、やりがいを感じられる仕事だと思っています。これからも楽しみながらホットサンドを焼いていきたいです。

 

 

 

Sand &_

新潟市中央区古町通3番町648 2F

080-5131-8861

11:00-16:00

月曜休

  • She
  • Things×セキスイハイム 住宅のプロが教える、ゼロからはじめる家づくり。
  • 僕らの工場
  • 僕らのソウルフード


TOP