ひと手間加えた美味しい料理とお酒「ハナレ酒場ふじみや」。
食べる
2023.05.13
新潟市中央区の堀之内にある居酒屋さん「ハナレ酒場ふじみや」。こちらでは注文を受けてから包んで蒸し上げる焼売や、スパイシーに味付けされたポテサラ、自家製豆腐を使った冷奴など、こだわりの料理と一緒に種類豊富なお酒を楽しめます。お店を営んでいるのは宮波さんと藤井さんのおふたり。今回は宮波さんに、お店をはじめた経緯やメニューのことについて聞いてきました。


ハナレ酒場ふじみや
宮波 洋輔 Yosuke Miyanami
1987年新潟市生まれ。新潟駅南にあった「居酒屋ぼんど」や系列店で働き、飲食業の経験を積む。2022年10月に、大学の頃からの友人である藤井さんと「ハナレ酒場ふじみや」をオープン。「ふじみや」の「みや」の方。
友人だったふたりが、念願叶ってはじめたお店。
——宮波さんは昔から居酒屋さんを開くことが夢だったんですか?
宮波さん:「ふじみや」の「ふじ」の方である藤井とは大学生のときから仲がよくて、「いつか一緒に居酒屋をやろう」って話をしていたんです。それで居酒屋を経営する会社に入社して、いろいろなグループ店で経験を積んできました。
——念願だったおふたりのお店をオープンすることになったのは?
宮波さん:今この店を運営している会社の社長に「居酒屋を作ってやるからおいで」って、声を掛けてもらったんです。そのとき社長に「俺はだいちゃん(藤井さん)と一緒に居酒屋をやろうと思っている」と言ったら、「じゃあ一緒においでよ」って言われて、ふたりで店をやらせてもらうことになったんです。だいちゃんとは昔からバイトも一緒だったけど、最終的には会社も一緒になっちゃいました(笑)

——実際におふたりでお店をやってみていかがですか?
宮波さん:どう?
藤井さん:毎日最高に楽しいよね。
宮波さん:そうです、毎日最高に楽しいです(笑)
——おふたりの表情から伝わってきます(笑)。ところで、「ふじみや」はどんなお店なんでしょうか。
宮波さん:「ネオ大衆酒場」っていう、大衆居酒屋に新しさとか綺麗さをくっつけたようなお店、というのが大本のコンセプトにあります。うちらの好きなつまみをメニューにしたものが多いですね。

看板メニューは、注文が入ってから手包みして作る「焼売」。
——焼売が人気だと聞きましたが……。
宮波さん:うちの名物料理で、特に力を入れているのが焼売ですね。基本的には注文が入ってからお客さんの目の前で手包みして、せいろで1個ずつ蒸し上げています。試行錯誤しながら作ったので、出来上がるまで大変でした(笑)。これが看板メニューです。
——中身のあんにもこだわりが?
宮波さん:「イベリコ豚焼売」は肉肉しい食感に仕上がるように作っていて、イベリコ豚はブロックから切り出してハンドチョップしているし、それに加えて2種類のひき肉を使っています。

——もう1種類の「海老焼売」も美味しそうですね。
宮波さん:「海老焼売」は上に大きいエビを乗せているので、見た目でインパクトがあると思います。あんにはすったエビ、あら切りにしたエビ、桜エビの3種類を入れていて、食感を楽しめるようにしていますね。
——焼売の他にはどんなメニューが?
宮波さん:常に置いているのは「ぶつ切り鶏のせいろ蒸し」と「季節野菜のせいろ蒸しバーニャ」ですね。あとのメニューは日替わり。俺らの気分でころころ変わっています。ただ、普通のものにひとアレンジ加えたものが多くはなっていると思いますね。

——ひとアレンジ加えたものって、例えばどんなものがあるんでしょうか。
宮波さん:「スパイシーキーマポテトサラダ」はかなり人気があるし美味しいですね。あとは冷奴とかかな。豆腐から手作りしているんですよ。豆感がすごく出るし、意外と簡単に作れるんです。それと自家製プリンも人気(笑)
——ほとんどのメニューを手作りされているんですね。
宮波さん:だいたい自分たちで作っていますね。既製品も簡単だし好きだけど、使うなら何かしら手を加えて出しています。鮭とばならそのまま出すんじゃなくて、酒とマヨネーズと柚子胡椒でマリネするとか。日本酒とかワインも置いているので、それに合うものと、ハイボールを飲みながら楽しめるものを考えて作っています。

——おふたりがお店をやっていて嬉しいのは、どんなときですか?
藤井さん:「ありがとう」とか「美味しかったよ、また来るね」っていうお客さんの笑顔じゃないですかね。あと「このへんに居酒屋ができてよかった」って言われると嬉しいですね。
宮波さん:お客さんの笑顔が俺たちの給料だもんな(笑)。それと、前働いていた店で仲良くなった人が自分に会いに来てくれるのが嬉しいですね。俺が別の店に移るたびに来てくれるお客さんもいるんです。ここって新潟駅からちょっと離れているから来にくいと思うんだけど、それでもわざわざ足を運んでくれるのは、飲食の仕事をやっていてよかったなって思うところかな。
——今後はどんなふうにお店を続けていきたいですか?
宮波さん:面白いものは常に作っていたいですね。普通のものを普通に出すのももちろん美味しいからいいんですけど、本当にちょっとでもいいから、何かしら手を加えたいんですよ。そうすると、「こういう組み合わせあるんだ」ってお客さんに驚かれることがあるから面白いんですよね。

ハナレ酒場ふじみや
新潟市中央区堀之内50-11
025-250-1460
17:00-25:00(料理L.o24:00、ドリンクL.o24:30)
不定休
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