ハルビン出身の店主による
本場の味が楽しめる「正味 麻辣湯」
食べる
2026.08.04
種類豊富な具材のなかから好きなものを選べて、辛さも自分好みに設定できる自由度の高さで人気の「麻辣湯(マーラータン)」は、中国黒竜江省にあるハルビンの屋台料理がルーツといわれています。そのハルビン出身の料理人がJR新潟駅前にオープンした「正味 麻辣湯(しょうみ マーラータン)」。様々な具材が並ぶお店にお邪魔して、店主の高さんからお話を聞いてきました。
高 忠昱
Chuiku Kou(正味 麻辣湯)
1974年中国生まれ。飲食店やホテルで調理師として経験を積む。2009年に来日してからは、新発田市の中華料理店を経て「隆福(りゅうふく)」で独立。その後は新潟市東区に移住して「定食 よつ葉」をはじめ、2026年からはJR新潟駅前で「正味 麻辣湯」をオープンする。漫画が好きで、日本の作品では「名探偵コナン」がお気に入り。
ハルビンから新潟へ。
中国と日本を股にかけた料理人生。
――高さんはいつ日本へ来られたんですか?
高さん:ずっと日本に住んでいる姉から「とてもいい国だ」と勧められて、35歳のときに来日しました。
――日本へ来る前は、中国で料理人をやっていたんですね?
高さん:はい、飲食店やホテルで働いていました。職人の世界なので修業は厳しかったですね。でも、そのおかげでたくさんのことを学びましたし、今でも役に立っています。
――日本へ来てからは、どこかで働いたんでしょうか?
高さん:姉の紹介で新発田の中華料理店に勤めたんです。餃子が看板メニューのお店だったので、毎日朝から餃子を包んでいました。日本語が話せなくて困ったので、ボランティアの先生から3年間日本語を教わりました。
――日本と中国では料理が違っていたりしますか?
高さん:中国の料理は味つけが濃いけど、日本の料理はそれに比べてあっさりしていますね。最初は戸惑ったけど今では日本の味付けに慣れたし、和食が大好きになりました(笑)
――それはよかったです(笑)。新発田の中華料理店で働いた後に独立されたんですよね。
高さん:そうです。新発田で「隆福」という中華料理店をオープンしました。でも、子どもが新潟市の高校へ進学することになったので、その店を畳んで新潟市に移住して、東区で「定食 よつ葉」をオープンしたんです。こちらは中華料理だけではなく、定食をメインにした店にしました。
――自分でお店をオープンしてみて、感じたことはありますか?
高さん:いろいろと大変なことも多いけど、日本のお客様に自分のつくり出す中華料理を受け入れてもらえて、「美味しい」と喜んでもらえることが嬉しかったですね。

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種類豊富な具材、
3種類から選べる個性的なスープ。
――麻辣湯の専門店をはじめたのはどうしてだったんですか?
高さん:そもそも生まれ故郷のハルビンは麻辣湯発祥の地なので、私も麻辣湯を食べて育ったんですよ。日本でも若者を中心に流行しているので、ぜひ本場の麻辣湯を味わってほしいと考えて「正味 麻辣湯」をオープンしました。
――具材がたくさん用意されていますね。まるでスーパーの棚みたい(笑)
高さん:屋台料理からはじまったスタイルですけど、自分好みの具材を選べるエンターテイメント性をお楽しみいただけます。野菜や練り物だけではなく、麺も何種類かご用意して選んでいただけるようにしているんです。日本では珍しい具材もありますし、刀削麺(とうしょうめん)が並ぶこともあります。
――具材だけではなくスープも選べるんですね。
高さん:最初は5種類あったんですけど、「麻辣牛骨スープ」「トマト濃厚スープ」「姫松茸コンソメスープ」の3種類に絞りました。
――それぞれ、どんなスープなんでしょう?
高さん:「麻辣牛骨スープ」は、厳選した牛骨を何種類ものスパイスとともに長時間炊き上げてつくる、深みのあるゴマ風味のスープになります。スパイスの効果で疲れが癒され、コラーゲンが肌に潤いをもたらしてくれます。
――女性に喜ばれそうなスープですね。
高さん:そうですね。それから「トマト濃厚スープ」は、完熟トマトの甘みや酸味に、玉ねぎ、にんにく、しょうが、セロリのうま味が合わさった濃厚スープになっています。睡眠の質も向上させてくれますよ。もうひとつ、姫松茸をはじめ、しいたけ、ポルチーニ、エリンギといったキノコをコンソメでじっくり煮込んだ優しい味の「姫松茸コンソメスープ」は、免疫力を高めて腸内環境を整えてくれるんです。
――どのスープも身体に優しい栄養があるんですね。
高さん:いろんな具材を鍋のように味わえるし、見た目も彩り豊かなので、目の前に運ばれた麻辣湯を見て「美味しそう」とか「綺麗」とか声を上げながら喜んでくれるお客様が多いですね。

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新潟の人たちに、
本場の中国料理を味わってほしい。
――ここはJR新潟駅前のなかなかいい立地ですよね。
高さん:駅と万代をつなぐ通りなので、たくさんの人が往来します。夕方には高校生のグループが立ち寄ることも多いですね。立地もいいけれど、ひとりで調理するにはちょうどいい大きさの物件だったんです。
――人通りが多い分、お客さんの数も多そうですね。
高さん:忙しくて休みがありません(笑)。とても有難いことですけど、味が変わらないように同じ味を保ち続けるよう気をつけています。
――高さんには将来の夢ってあるんでしょうか?
高さん:麻辣湯と一緒に本格的中華料理が味わえる店をオープンしたいですね。新潟の皆様に私のつくる本場の中華料理をもっと楽しんでいただくのが夢です。
――特に食べてほしい料理ってありますか?
高さん:ハルビン発祥の伝統料理「鍋包肉(グオバオロウ)」です。薄切りした豚肉に衣をつけて揚げてから甘酢をかけたもので、サクサクした食感を楽しめる、中国では最も親しまれている料理のひとつです。
――いつか夢が叶うといいですね。
高さん:ありがとうございます。これからもお客様に喜んでいただけるよう、味にこだわった料理をつくり続けていきたいです。

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