煮干しラーメンとかき氷が楽しめる、胎内市の「にぼにゃん」。
食べる
2023.09.12
今年の夏は猛暑日が続きましたね。胎内で胎内で「煮干らーめんとかき氷の店 にぼにゃん」を経営している羽田野さんも、「今年はかき氷が例年以上に売れた」と話していました。そんな羽田野さんの元を訪ねて、ラーメンやかき氷のこだわりや、店名にもなっている「にぼにゃん」のことについてお話を聞いてきました。


煮干らーめんとかき氷の店 にぼにゃん
羽田野 裕司 Yuji Hatano
1973年胎内市生まれ。東京のサラリーマン時代に煮干しラーメンと出会う。都内ラーメン店での修業を経て2018年に地元の胎内市で「煮干らーめんとかき氷の店 にぼにゃん」をオープン。
煮干しラーメン好きが高じて「にぼにゃん」をオープン。
——羽田野さんはもともとラーメンがお好きだったんですか?
羽田野さん:大好きでした。東京でサラリーマン生活を送っていた頃は出張が多かったので、全国各地のラーメンを食べ歩いていましたね。ラーメン好きが高じて、通販で購入した寸胴で骨からラーメンスープを自作するほどでした(笑)
——それはなかなかガチですね(笑)。ラーメンのなかでも、煮干しを使ったラーメンに興味を持ったのは?
羽田野さん:茨城の「イチカワ」さんというお店で出会った煮干しラーメンに衝撃を受けたのがきっかけです。強烈に煮干しが効いているスープにパツパツした歯ごたえの低加水麺が相性抜群で、箸を持つ手が止まりませんでした。「煮干しラーメンって、こんなに美味しかったのか!」と感動して、すっかりハマってしまったんですよ。

——そんなにハマっちゃったんですか。
羽田野さん:関東圏の煮干しラーメン有名店はほとんど食べ尽くしました。それでも飽き足らずに青森や富山の人気店にまで足を運んで煮干しラーメンを食べましたね。
——煮干しラーメンに対する強烈な情熱を感じますね。その情熱が「にぼにゃん」のオープンにつながったんでしょうか?
羽田野さん:そうなんですよ。食べるだけじゃ収まらなくて、自分でも美味しい煮干しラーメンを作ってみたいという気持ちが抑えられなくなりました。そこで都内ラーメン店での修業を経て、2018年に胎内で「煮干らーめんとかき氷の店 にぼにゃん」をオープンしたんです。
——なるほど。でも当時住んでいた東京ではなく、地元である胎内でお店をはじめたのはどうしてなんですか?
羽田野さん:最初は関東圏でオープンすることも考えたんですけど、当時の胎内には濃厚な煮干しラーメンが食べられるお店がまだ少なかったんです。そこで地元の人たちに自分の感動した煮干しラーメンをぜひ味わってほしいと思って、胎内でオープンすることにしたんです。

煮干しにこだわったラーメンと、フルーツにこだわったかき氷。
——「にぼにゃん」では煮干しラーメンが看板メニューなんですよね。
羽田野さん:「金の濃厚煮干らーめん」と「銀の濃厚煮干らーめん」がイチオシです。「金の濃厚煮干らーめん」は煮干しとカツオがコラボしたうま味を味わっていただけます。一方、「銀の濃厚煮干らーめん」はより煮干しにこだわって、凝縮された煮干しのうま味を味わうことができるんです。

——どちらも濃厚な煮干しの味わいを楽しむことができるんですね。
羽田野さん:あっさり系の「八戸煮干らーめん」もご用意しています。こちらはすっきりとした八戸煮干しの旨味を味わっていただけるんです。
——へ〜、使う煮干しは産地にもこだわっているんですか。
羽田野さん:産地はもちろん、品質にもこだわっています。八戸産の「青口煮干し」は小ぶりですけど上質なうま味が出るのでメインに使っています。そこに上品なうま味が特徴の瀬戸内海産「白口煮干し」などをブレンドしてスープを炊いているんです。

——煮干しラーメンとともに看板なのがかき氷なんですよね? サイドメニューとしてならありそうですけど、ラーメンと並ぶ看板メニューっていうのは珍しいですね。
羽田野さん:僕はラーメンと同じくらいかき氷も好きで、よく食べ歩きをしていたんですよ。せっかくラーメン店をはじめるんだったら大好きなかき氷も一緒に出そうと思って、両方楽しめるお店をオープンしました。胎内は全国的にも気温が高い土地ですので、多くのお客様にかき氷を喜んでいただけて、やってよかったなと思っています。
——こちらのお店では、どんなかき氷を楽しむことができるんですか?
羽田野さん:金沢の製氷所から取り寄せている純氷を極力薄く削っているので、ふんわりとした食感のいい氷を楽しんでいただけるんです。また「カンガスブルーベリーファーム」さんのブルーベリーや「中村農園」さんのゴルビー、シナノスマイルといった、地元生産者さんが栽培している旬のフルーツを使っています。
——ラーメンの煮干しのように、かき氷に使うフルーツにもこだわりがあるんですね。
羽田野さん:胎内には美味しい食材がたくさんあるので、今後も美味しい食材を使った季節感あるかき氷を提供していきたいですね。ただ美味しいものがあれば地元に限らず、全国各地から仕入れて使っていきたいと思っています。

お店を楽しく和ませてくれる、2匹の猫の正体。
——お店のいたるところに猫のキャラクターがいますけど、あれは……?
羽田野さん:「にぼにゃん」というキャラクターです。僕のなかには「煮干しといったら猫」というイメージがあったので、猫のマスコットキャラクターが誕生したんですよ。「にぼにゃん」が煮干しのマシンに乗って、全国の美味しい煮干しを探しに行くという設定になっています。かき氷の宣伝部長で「こおりちゃん」というキャラクターもいるんですよ(笑)
——可愛いキャラクターのおかげで、お店のなかがほんわかしたムードになりますね。
羽田野さん:キャラクターを使うことで、楽しい雰囲気を作り出したいと思っているんです。お店のチラシをはじめ、POPやショップカード、スタンプカードにも登場しています。いずれ人気が出てきたら、Tシャツなんかのグッズ展開もできたらいいなと思っているんです。

——「にぼにゃん」たちがお店を盛り上げてくれそうですね。他にも今後やってみたいことってありますか?
羽田野さん:煮干しを使ったガッツリ系ラーメンを試してみたいと思っています。うちのお客様には運動部に入っている高校生も多いので、そうした食べ盛りのお客様でも満足できるメニューを開発したいですね。
——たくさん食べたいお客様には嬉しいですね。
羽田野さん:うちはラーメン店のイメージが強いと思いますけど、かき氷だけ楽しみたいお客様も大歓迎ですので、胎内に遊びに来られた際はぜひ気軽にお立ち寄りいただきたいと思います。

煮干らーめんとかき氷の店 にぼにゃん
胎内市新栄町4-15
080-5693-8499
11:30-14:00/17:00-20:30(20:00L.O.)
月火曜休
Advertisement
関連記事
食べる
シェフの熱い思いがこもったパスタやカレーを楽しむ「IJIRUSHI insieme」。
2022.05.23
食べる
加茂の学生たちに親しまれてきた老舗「ピノキオ」のスパグラ。
2019.11.26
食べる
聖籠町で本場のたこ焼きが味わえる。農家が営む「にいがたや 大阪たこ焼き」。
2024.11.14
ソウルフード, 食べる
僕らのソウルフード。強烈なインパクトの新潟濃厚味噌ラーメン。
2019.07.01
食べる
こだわりの玄米パンやシフォンケーキの店頭直売「パン工房 Dream House」。
2025.06.17
食べる
十人十色の味が楽しめる、油そばとまぜそばの専門店「麺屋十色」。
2024.04.23
新しい記事
食べる
台北出身のオーナーがつくる
本場の台湾料理「Lu Rou」
2025.12.18
カルチャー
芸術に関わりたい人を支える、
加茂市の「アトリエ現場」
2025.12.17
食べる
季節感を大切にしたお菓子づくり。
上古町の老舗「美豆伎庵 金巻屋」
2025.12.16
その他
「整体コラボスペース リソラボ」で
やりたいことを、思いっきり。
2025.12.15
Things写真館
[Things写真館]Photo Studio またね photographer 吉田尚人 #03
PR | 2025.12.15
カルチャー
オリジナルZINEが活動の原動力。
移動本屋「いと本」
2025.12.14


