古町8番町に登場した洞窟風のトラットリア「Cittatta古町8」。
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2024.01.23
多くの飲食店が集まる古町通8番町に、新しい飲食店がオープンしました。その名も「Cittatta古町8(チッタッタ フルマチハチ)」。まるで洞窟のようなお店にお邪魔して、お店のコンセプトや提供しているメニューについて、シェフの岡本さんにお話を聞いてきました。


Cittatta古町8
岡本 一也 Kazuya Okamoto
1976年京都府生まれ。小学生のときに福島へ移住。東京の専門学校で料理を学び、福島へ帰ってから様々な洋食店で修業を積む。2019年に独立して福島でリストランテ「CITTA(チッタ)」をオープン。コロナ禍の影響で閉店し、2023年に新潟へ移住。「Cittatta古町8」のシェフに就任。趣味は映画鑑賞で「アラビアのロレンス」がお気に入り。
福島でさまざまな料理経験を重ねたシェフ。
——岡本さんが料理の道に進んだきっかけは何だったんですか?
岡本さん:高校を卒業した後、1年ほどフリーターをやっていたんです。そのとき働いていたファミレスで、チーフが料理を作る姿に憧れて料理人になろうと思いました。当時は「料理の鉄人」というテレビ番組が人気で、料理人ブームだったことも影響していたかもしれませんね。
——最初から洋食のシェフを目指されていたんですか?
岡本さん:専門学校の先生から「これからの料理人は、いろいろなジャンルの料理を取り入れていかなければならない」と教わったので最初は和食の修業をしてみたんです。でも自分には合わなくて、半年ほどで福島のイタリアンレストランに転職しました。

——そこで初めて洋食の修業をされたわけですね。
岡本さん:そうです。先輩たちは仕事に対してとても厳しかったけど、面倒見のいい人ばかりだったので可愛がっていただきました。その後も食べ歩きをして気になるお店を見つけては、そこで働かせてもらって修業を重ねていったんです。5〜6軒の洋食店を渡り歩いたんじゃないでしょうか。
——修業したなかで特に影響を受けたお店ってありますか?
岡本さん:2軒あります。1軒はクラシカルなリストランテの名店で、フランス料理がどういうものなのかを明確に教わることができました。ただ、そこのシェフはレシピに頼らず感覚で調理するタイプだったので、料理を教わるときには頭のなかにレードルを思い描いて計量していましたね(笑)

——覚えるのが大変そうですね(笑)。もう1軒はどんなお店だったんですか?
岡本さん:もう1軒は新規オープンしたイタリアンバイキングの店です。ここでは料理を全面的に任せてもらえたので、やりたいことを自由にやらせてもらいました。いろいろな食材を使わせていただき、腕を磨くことができましたね。なかなか勤め人にはできない経験だったのでありがたかったです。
——きっと岡本さんの腕がオーナーに信用されていたんでしょうね。独立してお店をオープンされたのはいつ頃なんですか?
岡本さん:2019年に福島で「CITTA」というリストランテをオープンしました。
——2019年といえば新型コロナが流行しはじめた年じゃないですか。
岡本さん:そうなんですよ。それでソーシャルディスタンスが呼びかけられるようになったこともあり、ひと組ずつのお客様を大切にする、完全予約制のスタイルに変えていったんです。

常連客の応援を受け、福島から新潟へ。
——岡本さんが新潟で「Cittatta古町8」をはじめたのはどうしてなんですか?
岡本さん:コロナ禍の影響もあって「CITTA」を閉めることになったんです。それを常連だった新潟からのお客様にお話したところ、いろいろな方からのご支援をいただくことができ「Cittatta古町8」のシェフを任せていただけることになりました。
——そこまでのファンがいるのは素敵なことですね。「Cittatta」っていう店名にはどんな意味があるんですか?
岡本さん:福島でやっていたお店が「CITTA」という店名で、イタリア語では「街」、サンスクリット語では「心」を意味する言葉なんです。その進化形として「Cittatta」と名付けたのは、街や人の心にウキウキする気持ちをもたらすような、あたたかいお店を目指したかったからなんですよ。
——言葉の響きもウキウキした感じですよね。お店の内装はどんなイメージで作られたんでしょうか。
岡本さん:「あたたかい洞窟」をコンセプトに、心療内科の先生が監修してくれた内装なんです。お客様同士がそれぞれ視界に入らないよう、プライベート感を確保できる造りになっています。使っているインテリアにもこだわって、居心地の良さを追求しているんです。

——お店も路地にあるし、隠れ家的な雰囲気がありますね。そんな店内で味わえる料理は、どんなことにこだわって作っているんでしょうか。
岡本さん:味覚や好みは人それぞれで違いますから、できるだけお客様の口に合ったお料理を提供するように心がけています。とりあえずお料理を一品お出ししてみて、反応や味の好みを見ながら寄せていくんです。
——岡本さんもレシピを決めずに感覚で作るタイプなんですね。お店の一押しメニューはありますか?
岡本さん:どれも自信があるので「全部食べてみてほしい」というのが本音です(笑)。強いて挙げるのであれば「今宵もイワしてるオーブンオムレツ」という、イワシを使ったオムレツですね。福島のお店で提供していたメニューなんですけど「新潟のお店でもぜひ提供してほしい」というお客様のリクエストに応えて、新潟でも提供しているメニューなんです。

——熱烈なラブコールを受けて提供しているんですね。岡本さんは料理人を続けてこられて「難しい」と感じることはあるんでしょうか。
岡本さん:使う食材が変わると、それに合わせた料理を考えるのが難しいと思います。でも、うまくいったときの達成感は何ものにも代えられないですね。同じ食材を使った同じメニューですら、まったく同じに仕上げるのは難しいですから。
——えっ、そういうものなんですか?
岡本さん:食材のコンディションもありますが、自分自身のコンディションもあるんでしょうね。体調が悪かったり、疲れたりしているときも味が変わることがあります。だから休めるときは身体を休めて体調管理に気をつけているんです。
——しっかりと体調の自己管理をされているんですね。これからはどんなふうにお店をやっていこうと思っているんでしょうか。
岡本さん:とにかく楽しみながらお店を続けていきたいです。そしてお世話になった新潟の方々に恩返しできるよう、古町を盛り上げていけるよう、美味しいお料理を提供していきたいですね。

【閉店】Cittatta古町8
新潟市中央区古町通8番町1444 第一プロジェクト第一ビル1F
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