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西蒲区で本格的沖縄フードが食べられる「沖縄のおやつ わ〜らや〜」。

新潟市西蒲区のある場所に、毎週水曜日になると1台の白いワゴン車が停まります。沖縄出身の内藤さんのキッチンカー、その名も「沖縄のおやつ わ〜らや〜」。手作りしたサーターアンダギーをはじめ、様々な「沖縄のおやつ」を販売しています。特に人が集まる場所でもないのに、どうしてここでキッチンカーを営業しているのでしょうか。オーナーの内藤さんにお話を聞いてきました。

 

 

沖縄のおやつ わ〜らや〜

内藤 美栄子 Mieko Naito

1969年沖縄県生まれ。高校卒業と同時に家族で横浜に移り住み、東京の専門学校でダンスの勉強をする。卒業後すぐに結婚し2003年に新潟へ移住。2020年からキッチンカーを使った移動販売「沖縄のおやつ わ〜らや〜」を始める。趣味はよさこいで、地元チームに所属して踊っている。

 

沖縄生まれの内藤さんが新潟に来たいきさつ。

——店名の「わ〜らや〜」っていうのはどういう意味なんですか?

内藤さん:沖縄の父の実家の屋号なの。

 

——内藤さんは沖縄出身なんですね。

内藤さん:私は伊良部島で生まれたんだけど、家族で沖縄本島に引っ越して高校卒業まで暮らしていたんだよね。その後、家族で横浜に引っ越したの。横浜で暮らし始めたばかりの頃は、沖縄に比べて日が暮れるのが早いなって思った(笑)

 

——沖縄って一日が長いんですね。横浜ではどんなことをしていたんですか?

内藤さん:ものを作ったり表現したりするのが好きだったから、デザイナーやイラストレーターになろうかとも思ったんだけど、ダンサーを目指して専門学校に入ったんだよね。学生時代にはアルバイトで東京ディズニーランドのパレードに出たりしたよ。

 

——へ〜。それじゃあ専門学校卒業後はダンサーをやっていたんですか?

内藤さん:やってない(笑)。卒業してからすぐに結婚したからね〜。

 

 

——おっと、そうなんですね。じゃあ、新潟に来ることになったのは?

内藤さん:旦那が新潟市の西蒲区出身だったから、いずれは新潟で暮らそうと思っていたの。西蒲区の潟東に格安の土地が売り出されていることを知って買ったんだけど、2003年までに家を建てることが条件だったんだよね。それでとりあえず家を建てたんだけど、たまにしか使わないのがもったいなくて、旦那を横浜に残して子どもたちと先に移り住んだの。

 

——旦那さんは残してきちゃったんですね(笑)

内藤さん:旦那の定年退職まで待っているとかなり先になるでしょ。知らない土地で暮らすわけだから早めに馴染んでおきたかったし、新潟の方が子どもを育てる環境としてはいいのかなって思ったんだよね。

 

——新潟で暮らし始めて感じたことってありますか?

内藤さん:あまり雪を経験したことがなかったから楽しみにしてたのに、思っていたほど雪が降らなくて、ちょっぴりがっかりしたことかな。

 

どうしてお店が何もない場所でキッチンカーを始めたの?

——新潟に来てからはどんなことをしてきたんですか?

内藤さん:お米屋さんで出荷のお手伝いをやったり、公民館でやっている子どもクラブで「よさこい」を教えるボランティア活動をやったり、地域教育コーディネーターをやったりしてたんだよね。

 

——けっこういろいろな地域活動に取り組んできましたね。キッチンカーを始めることになったのは?

内藤さん:地域の活動を続けているうちに、「もっと潟東を盛り上げたい」って思うようになってきたの。このあたりはお店がほとんどなくてさみしいから、人が来てくれるような場所があったらいいなって思ったんだよね。だから自分でそんな場所を作ってみようと思ったの。でもお金がなかったから、とりあえずキッチンカーで始めてみようと思ったわけ。

 

——キッチンカーを選んだのは経費をかけないためなんですか。

内藤さん:そう。だから外装のカッティングシートから内装の塗装まで、ほとんど自分でやったんだよね。ものを作ることが好きだから、その作業をやってたときはすっごく楽しかった(笑)

 

 

——ここには定期的に出店しているんですか?

内藤さん:うん。今は毎週水曜日に出店してる。他には西川にある「そら野テラス」とか、本町5番町の「月イチLOTEN」とかにも出店してるよ。地元を盛り上げたいっていう気持ちは私も同じだから、よその地域のイベントにもできる限り協力するようにしているんだよね。出店スケジュールはブログをはじめとしたSNSで情報発信してる。

 

——いろんなところで出店しているんですね。キッチンカーを始めてみて大変なことってありますか?

内藤さん:うーん……荷物の積み下ろしとか、後片付けくらいかなぁ。まあ強風のときはハッチバックのドアが風でバタバタしておっかないけど、アクシデントは少しくらいあった方が面白いじゃない(笑)

 

——考え方がとてもポジティブですね! じゃあ、うれしいことは?

内藤さん:初めての出店場所ってお客様が少ないもんだけど「美味しかったからまた来た」ってリピートしてくれるお客様がいるとうれしいよね。あと、お客様同士がキッチンカーの前でおしゃべりしていたりするのもうれしい。そういう場所が作りたいんだよ。

 

「わ〜らや〜」ではどんな沖縄のおやつが食べられるの?

——どんなメニューがあるんですか?

内藤さん:看板商品は「克子のさぁーたーあんだぎー」。沖縄を代表するお菓子サーターアンダギーの「サーター」は沖縄の方言で「砂糖」、「アンダギー」は「揚げもの」や「天ぷら」っていう意味なの。ちなみに「克子」っていうのは私の母親の名前で、このサーターアンダギーは母親に教わったレシピなのね。各家庭で味が違うものなんだけど、うちのは中にかぼちゃが練りこんであって控えめな優しい甘さなの。

 

 

——へ〜、かぼちゃ入りって珍しいですね。じゃあ、この「ひらやーちー」っていうのはどんな食べ物なんですか?

内藤さん:「ひらやーちー」は沖縄の方言で「平らな焼いたもの」っていう意味で、韓国料理のチヂミに近い料理かな。ネギとツナを具に使って、だしと塩で味付けしたものなんだよね。本来は平たい状態のものをカットして食べるんだけど、うちはキッチンカーだから食べやすいようにロール状にして売ってるの。「ひらやーちー」はメニューが増えたから「プレーン」の他にも「ベーコンレタスチーズ」「キムチーズ」の2種類があるし、油で揚げた「あげやーちー」もあるよ。

 

——本当にチヂミに似た料理ですね。作るときはどんなことにこだわってるんですか?

内藤さん:生地は次の日になると美味しくなくなるから、必ずその日のうちに使い切るようにしてる。お客様には美味しいのを食べてもらいたいもんね。あと値段が安過ぎるんじゃないかって言われるけど、私だったらこれ以上高かったら買わないと思うんだよね(笑)。何よりも子どもが100円玉握りしめて買いにきてくれるとかわいいじゃない。

 

 

——最後に今後やってみたいことってありますか?

内藤さん:ゆくゆくはキッチンカーじゃなくて、固定店舗で営業できたらいいなって思ってるんだよね。地域の人はもちろん、いろんな人たちが集まれる場所を作りたいのよ。このあたりは子どもたちの遊び場も少ないから、ボルダリングジムも作ってみたい(笑)。昼は子どもたちの遊び場で、夜は大人がトレーニングしたりとか。私は身体が柔らかいのが自慢なんだけど、子どもの頃に木登りが好きでよく登っていたからなんだと思うのね。だから今の子たちにも木登りみたいなことができる場所を作りたいんだ。地域の子どもたちもホント身体カタいのよー(笑)

 

 

じつはこの取材、直接申し込みに行って、そのまま取材させていただくことになったんです。とにかくおおらかで考え方がポジティブな内藤さん。その性格は高校生時代まで過ごしていた沖縄の風土が影響しているのかもしれませんね。皆さんも、そんな内藤さんが作る「沖縄のおやつ」を食べに、潟東まで足を運んでみてはいかがでしょうか。内藤さんとのおしゃべりも楽しいですよ!

 

 

沖縄のおやつ わ〜らや〜

090-7706-4876

 

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