Things

日本ワインと野菜ソムリエの料理が楽しめる「Café & Bal Nature」。

みなさんは「日本のお酒」というとどんなお酒を思い浮かべますか? やはり日本酒や焼酎でしょうか。最近、それ以外に「日本のお酒」として世界から注目を集めているのが、国産ぶどうを100%使って国内で製造される「日本ワイン」なんです。「Café & Bal Nature(カフェアンドバル ナチュール)」の澤田さんも日本ワインに魅了された人のひとり。今回は澤田さんに日本ワインの魅力やお店のことを聞いてきました。

 

 

Café & Bal Nature

澤田 正義 Tadashi Sawada

1981年新潟市中央区まれ。新潟市内の専門学校で学んだ後、東京でコンピュータ関係の仕事に就く。その当時に飲んだワインの味に衝撃を受け、新潟に戻ってホテルレストランのサービススタッフとして働く。2014年4月、新潟市西区に奥さんとふたりで「Café & Bal Nature」をオープン。プライベートではサッカー観戦と息子さんとのテニスを楽しんでいる。

 

カッコつけて飲んだワインが、転職のきっかけに?

——澤田さんがワインにハマったきっかけって何だったんですか?

澤田さん: 私は新潟市内にある専門学校でコンピュータの勉強をして、それから東京でコンピュータ関係の会社に勤めたんです。その頃に、フレンチレストランでちょっとカッコつけてボトルワインを注文してみたら、飲みやすくてすごく美味しかったんですよ。それまでワインって自分には合わないと思ってたのに。それですっかりワインにハマっちゃったんです。

 

——ワインが苦手なのにボトルで頼んだんですね……。

澤田さん: そうですね(笑)。しかもそこでワインにハマっただけじゃなくて、サービスをして回るレストランスタッフがとてもカッコよく見えたんです。私も学生時代にアルバイトで居酒屋のホールスタッフをやっていて、サービスの仕事に楽しさを感じていたので、だんだん飲食サービスの仕事をしたいと思うようになっていったんです。

 

——それでコンピューターから飲食にシフトしていったんですか?

澤田さん: はい。ちょっと東京での生活に疲れたこともあって、新潟に帰ってきたのを機に、新潟市のホテルでレストランサービスの仕事を始めたんです。そのホテルはたくさんレストランを経営していたので、アジアン、イタリアン、フレンチ……いろんな店でサービスをやりましたね。日本ワインにハマったのもそのときなんです。スタッフの中にワイン好きな仲間が何人かいたので、情報交換をしたり勉強会を開いたりして知識をつけていきました。

 

日本ワインのためにお店をオープン?

——「Café & Bal Nature」を始めたきっかけを教えてください。

澤田さん: 新潟のワインバーで初めて日本ワインを飲んで、その味に衝撃を受けたんです。それで「日本ワインだけのお店をやってみたい」って思ったのがきっかけですね。

 

 

——出店場所に内野駅前を選んだのってどうしてなんですか?

澤田さん: 日本ワインの専門店っていうことで、利用するお客さんのほとんどは2次会で利用する人が多いんじゃないかって思ったんです。そうなると、周りに飲食店が多くて駅に近い場所がいいなって思いました。それで越後線沿いの駅を調べてみたら、駅前に飲食店がたくさんあるのは新潟駅か内野駅くらいだったんですよ。内野駅は利用率も高かったし、周囲にけっこうバラエティ豊かな店が多かったので、この場所でやってみようと思ったんです。ご近所さんもいい人ばかりだし、ここに決めてよかったと思っています。

 

——お客さんはどんな人が多いんですか?

澤田さん: 新潟大学の学生さん、主婦、ご高齢の方まで年齢は幅広いです。でも8割くらいは女性ですね。

 

日本ワインの魅力やおすすめ、そして料理のこだわり。

——「Café & Bal Nature」では何種類くらいの日本ワインが飲めるんですか?

澤田さん:250種類以上ありますよ。でももっと増やしたいんですよね。

 

——250種類以上!正直、選びきれないですね……。澤田さんのオススメはどんなワインですか?

澤田さん:どのワインも美味しいんですけど、新潟の人には地元新潟のワインを飲んでほしいですね。新潟にはすぐ近くにある巻の「カーブドッチ・ワイナリー」とか、胎内とか岩の原とか、ワイナリーが10軒くらいあるんですけど、ぶどうの栽培方法から醸造方法までそれぞれのワイナリーで違うし特徴があるんですよ。県外の人からも注目されてるんですけど、新潟に住んでる人は身近過ぎて新潟ワインの魅力に気づいてない人が多いんです。

 

 

——飲み比べると楽しそうですね。澤田さんは日本ワインのどんなところが魅力だと思ってます?

澤田さん:力強い味わいの海外ワインとは違って、日本ワインって優しい味わいで、すっと体に入ってくる感じなんですよね。あと日本人が日本人の舌で作っているワインだから、日本の料理によく合うんです。お店で食べる料理だけじゃなくて、家庭の食卓に出てくる出汁の効いた煮物みたいな料理にも合わせやすいんですよ。

 

——なるほど〜。すごくわかりやすいですね。

澤田さん:あとお客様にワインの説明をするときに「そんなところで作られてるの」とか「そこ行ったことがある」とか、話題がふくらみやすいんです。作られている地域の話をするだけでお客様の頭の中にその土地の情景が浮かぶから、親近感がわいてワインに興味を持ってもらえるんですよね。それは海外のワインじゃなくて日本ワインならではの魅力だと思います。

 

 

——お料理も美味しそうですね。どんなことにこだわって作ってるんですか?

澤田さん:料理は野菜ソムリエの奥さんが作ってるので、新鮮な野菜をふんだんに使った料理になってます。できるだけ新潟市内、とくに西区周辺の野菜をはじめとした食材を使うようにしてますね。休日には奥さんが周辺の野菜直売所を回って野菜をチェックしてるんです。あと日本ワインとの相性を大切にしています。洋食なんだけど和のテイストに寄り添うような料理になってると思います。ディナーの炭火焼メニューも人気がありますね。

 

多くの人に日本ワインの魅力を伝えていきたい。

——これからやってみたいことってありますか?

澤田さん:「一般酒類小売販売免許」っていう酒屋さんの免許を取得して、来年までにお店の一角で日本ワインの販売を始める予定なんです。その他、少人数のワイン会を開催してみたいと思ってます。とにかく多くの人たちに日本ワインの魅力を伝えていけたらと思ってます。

 

日本ワインの美味しさにハマって、その魅力を伝えたいという思いで奥さんと「Café & Bal Nature」をオープンした澤田さん。アットホームな落ち着く空間で、澤田さんオススメの日本ワインと奥さんの作る野菜をふんだんに使った料理を楽しんでみてはいかがでしょうか。

 

Café & Bal Nature

〒950-2112 新潟県新潟市西区内野町426-2

025-378-2702

11:30-23:00

日曜、第2第4月曜休

※掲載から期間が空いた店舗は移転、閉店している場合があります。ご了承ください。
  • 部屋と人
  • She
  • 僕らの工場
  • 僕らのソウルフード
  • Things×セキスイハイム 住宅のプロが教える、ゼロからはじめる家づくり。


TOP