五泉駅前にオープンした、レトロ雑貨の専門店「VIS-A-VIS」。
カルチャー
2024.12.07
古着をはじめとした昭和レトロなアンティーク雑貨が、若者を中心に人気を集めています。そんななか、五泉駅前にレトロ雑貨を扱う専門店「VIS-À-VIS(ヴィザヴィ)」がオープンしました。懐かしい雑貨に囲まれ落ち着いたムードの店内で、オーナーの新田さんにお店のこだわりやレトロ雑貨の魅力についてお話を聞いてきました。


VIS-A-VIS
新田 一晴 Kazuharu Nitta
1968年五泉市生まれ。東京の大学を卒業し、都内の印刷会社や雑貨メーカー、着ぐるみメーカーを経て2019年よりリサイクルショップの経営を任される。2023年に五泉へUターンし2024年に「VIS-A-VIS」をオープン。音楽を聴くことが好きで、フジロックをはじめフェスによく参加している。
ゆるキャラの着ぐるみ製作にも関わる。
——新田さんは五泉市生まれなんですね。
新田さん:とはいっても、大学に進学してから昨年までずっと東京で暮らしていましたから、40年ぶりに戻ってきたような感覚です。
——東京ではどんなことをされていたんですか?
新田さん:印刷会社やキャラクター雑貨のメーカーで働いていました。ゆるキャラブームの頃には、着ぐるみを製作する会社で代表を務めたこともあります。その経験を生かして、それからも着ぐるみの製作を請け負ってきました。
——どんなキャラクターの着ぐるみに携わったんですか?
新田さん:それこそ、地元五泉市のマスコットキャラクター「いずみちゃん」とか、万代シティのPRキャラクター「ばんにゃい」の着ぐるみには携わらせていただきました。
——へぇ〜、なかなか面白い仕事をされていたんですね。
新田さん:最後は東京のリサイクルショップを1店舗任されていました。もともと古いものが好きだったので、リサイクルショップでアルバイトをしていたんです。そしたらオーナーから誘われて店を任されることになったんですよ。

——それからどうして、五泉に戻って「VIS-A-VIS」をオープンすることになったんですか?
新田さん:僕がお店を任されてすぐにコロナ禍がはじまったんです。それで経営が難しくなってしまい、お店を閉めることになりました。五泉に戻ってきたのは、奥さんが五泉市の地域おこし協力隊に採用されたからなんです。私の里帰りに付き合って何度か訪れているうちに、五泉で暮らしたいと思うようになったみたいです。
——それでこの場所にお店を。
新田さん:以前の住まいに100平方メートルもあるスペースがあって、それまで集めた古雑貨がたくさん眠っていたんですよ。整理して搬送するのは大変でしたね(笑)

年配の方はもちろん、若い方にも立ち寄ってほしい。
——「VIS-A-VIS」という店名の由来を教えてください。
新田さん:フランス語で「向き合う」という意味のある言葉なんです。僕がよく足を運んでいた千葉県にある飲食店の名前で「いつか店をやるときには使わせてほしい」とマスターに許可をいただいていたんですよ。商品やお客様と、いつも向き合うお店でありたいという思いを込めてつけました。
——こちらの場所は駅にも商店街にも近いのに、のんびりした雰囲気があっていいですね。
新田さん:元はスナックだった建物なんですけど、ちょうどいい広さだったのでここでオープンすることにしました。店構えが飲食店に見えるせいか、顔を出した方から「コーヒーって飲めるんですか?」って聞かれたり、夜遅くまで作業しているとドアが開いて「一杯飲めますか?」なんて聞かれることもあります(笑)

——そう言われるとカウンターの名残もあるし、スナックだったことがわかりますね(笑)
新田さん:お客様とおしゃべりを楽しむスペースには、以前のスナックで使っていたボックス席のソファをそのまま使っているんですよ(笑)。その周りには私物もあるので、商品との境界が難しいんですよね。
——さすがリサイクルのお店ですね(笑)。まだオープンして間もないですけど、どんなお店にしていきたいですか?
新田さん:以前来られたお客様から「懐かしいだけの店だね」って言われたことがあるんです。興味のない人からすればそうなるんだろうなと思いましたが、ただレトロなアイテムを扱っているよりもヴィンテージアイテムの方が幅広く受けるのかもしれないと迷っていて、今は様子を見ているところなんです。

——若い人の間では昭和レトロの魅力が見直されているようですけど……。
新田さん:レコードやカセットテープで音楽を聴くことが見直されていたり、古着が盛り上がったりしていますよね。実は「VIS-A-VIS」がオープンしたときに「五泉駅前に古着屋ができた」という謎の怪情報が流れたんですよ(笑)
——そうだったんですね(笑)。若い人もお店に来るんですか?
新田さん:額装されたアートを買っていってくれた高校生がいました。懐かしがってくれる年配のお客様も嬉しいですけど、若い人に来てもらえるともっと嬉しいんですよね。
——ところで、新田さんのお気に入りのアイテムや人気アイテムは?
新田さん:カップやグラスといった食器類は人気があります。あと生地を探しにくる人も多いですね。目隠しのために掛けている布まで買っていっちゃう人もいます(笑)。リサイクル品を扱っていると、私物と商品の境界線が難しいんですよ。

——今後力を入れていきたいことはありますか?
新田さん:リサイクルだけではなく、アップサイクルにも力を入れていこうと思っています。例えば、それほど珍しくない骨董品を加工し直すことで、新しいアイテムとして生まれ変わらせるんです。どこにでもある大黒様と恵比寿様の像をリペインティングしたり。あとスペース的には難しいけど、リメイク家具の販売もしたいんですよね。
——最後に、レトロ雑貨の魅力はどんなところにあると思いますか?
新田さん:丈夫で長持ちするところはもちろん、無駄に手間をかけて手の込んだデザインをしているところでしょうか(笑)。今はシンプルなデザインが主流なので新鮮に感じますよね。何の店か気になっている人もいると思うので、ぜひ気軽に入っていただいて、お気に入りのアイテムと出会ってくれたら嬉しいです。

VIS-A-VIS
五泉市駅前1-9-8
12:00-18:00
不定休
Advertisement
関連記事
カルチャー
上越で「自分らしさ」を貫き続ける、ファッションブランド「PLUG」。
2023.02.06
カルチャー
「Soil Works」が企画する、地元カルチャーに触れるフェス「南魚沼収穫祭」。
2023.11.11
カルチャー
童話で伝えたいメッセージ。作家・笹川永礼のこれまでとこれから。
2020.02.22
カルチャー
1枚の妄想図から誕生した空間、上古町の「複合施設SAN」。
2022.01.13
カルチャー
県内最北のクラブ? 村上で音楽カルチャーを地道に育む「UNDER」。
2020.10.10
カルチャー
初心者歓迎のレコード店。沼垂テラス商店街「K.M.ヴィンテージ」。
2025.08.17
新しい記事
食べる
お店の雰囲気にもこだわる
新潟市東区「Patisserie éclat」
2026.03.03
食べる
「bakery&sweets ESOLA」の
小麦を楽しむ、「飲める」ドーナツ。
2026.03.02
カルチャー
表現を磨き続けて20周年。
ポップスバンド「paradiso」
2026.03.01
カルチャー
作る、食べる、学ぶ、料理教室
「食の学び舎 どら子屋」
2026.02.28
ものづくり
北欧や西海岸のスタイルにこだわった
建築設計事務所「dwarf」。
2026.02.27
Things写真館
[Things写真館]maimaiCamera photographer松田舞 #02
PR | 2026.02.27


