Things

コッペパンサンドが自慢。物流センター内の「ストックバスターズカフェ」。

燕市物流センター内に軽食が楽しめるカフェができたと聞きつけ、早速やってきました。場所はファクトリーアウトレット「ストックバスターズ燕店」の敷地内。カフェの名前は「ストックバスターズカフェ」です。「ストックバスターズ燕店」は時期になると大型の観光バスもやってくる観光名所ですが、物流センター内には長らく飲食店やカフェがありませんでした。どのような経緯でお店をオープンしたのか、立ち上げのきっかけや利用方法について尋ねてきました。

 

ストックバスターズカフェ

和平 泰子 Yasuko Wahei

1989年燕市生まれ。新潟県内の製菓専門学校を卒業後、埼玉でベーカリーやケーキ屋などを経験。2019年、燕市にUターン移住。和平フレイズ株式会社、ストックバスターズの店舗業務に従事したあと、2025年に「ストックバスターズカフェ」をオープン。多趣味なタイプで、休日はカフェ・パン屋巡りで遠出することも。

 

ストックバスターズカフェ

三浦 彩夏 Ayaka Miura

1988年長岡市生まれ。新潟県内の製菓専門学校を卒業後、長岡のベーカリーに就職。長年商品の仕上げや販売に携わる。その後、ランチなどを提供する飲食店やベーカリーに勤めていた頃に、学生時代の友人だった和平さんと再会。オープニングスタッフとして「ストックバスターズカフェ」に就職。とにかくパンや美味しいものが大好き。

パン好き同士、偶然の再会で一緒に働くことに。

――おふたりは専門学校の同級生なんですよね。卒業されてからも連絡は取り合っていたのですか?

和平さん:いえ、私は卒業してから埼玉にいましたし彼女は地元にいたので、連絡は取り合っていませんでした。

 

三浦さん:遊んでたのは卒業して1~2年くらいだよね。

 

――何がきっかけで一緒にお店に立つことになったのでしょうか?

和平さん:実は偶然の出会いがありまして……。私が地元に戻って少し経った頃に、会社の人たちと長岡でパン屋巡りをしたんです。いろんなパン屋さんを巡って、美味しいランチのお店に連れていってもらったら、そこの店員さんが急にドンってぶつかってきて(笑)

 

 

――え、ちょっと怖いですね(笑)

三浦さん:怖くないです!(笑)自分の働いているお店に和平さんが来て、嬉しかったんですよ。

 

――じゃあ、その偶然の再会をしてから連絡をまた取り合うようになったのですね。

和平さん:いえ、そこからは取り合ってないんです。久しぶりだね~、元気~?みたいな会話を軽くして、そのときはそれで終わったんですけど、カフェでコッペパンサンドの提供を考えていたときに、この広さをひとりではできないなと思っていたので、あ、三浦さんがいる!と思って(笑)

 

三浦さん:まだ前のベーカリーに勤めている頃に声をかけてもらって、1年くらい悩みました。もし来てくれるなら求人を出すから応募してって言われて、応募したんです。

 

 

――長岡で偶然再会していたから、三浦さんに声がかかったんですよね。出会いですね。

和平さん:私たちが通っていたのは製菓専門学校なんですが、生徒のうち8割は洋菓子に進むんです。残りの1割は和菓子で、もう1割がパン。私たちは数少ない側で、三浦さんがとてもパン好きなのを知っていたので、そこも声をかけた要因のひとつです。

 

カフェ開業のきっかけは、休憩スペースをつくりたかったから。

――物流センター内にカフェをつくったきっかけを教えていただけますか?

和平さん:休憩スペースをつくりたいって話はこれまでも度々あがっていたんです。隣のストックバスターズには座るところがなく、年配のお客様が多いという背景もあって、最初はレストランや食堂を会社としてはイメージしていたらしいです。観光でいらした方にも「この辺りでご飯を食べられるところはありますか?」ってよく聞かれるんですよね。

 

――この辺りで一般の方が入れる飲食店ってないですもんね。

和平さん:物流センターを出ればラーメンや和食のお店がありますが、少し遠いんですよね。立ち寄るっていう距離じゃないので。休憩しながら、軽く小腹を満たせるところがあればいいよねってことで、カフェを立ち上げることになりました。

 

 

――メインの提供メニューがコッペパンになったのはなぜですか?

和平さん:コッペパンって挟む具材によっておやつにもおかずにもなるところがいいなと思っているんです。バリエーションも豊富で、見た目も可愛くて好きです。あと、私がコッペパン好きというのもあります(笑)。

 

――パン好きの三浦さんのアイデアも生きてきますね。

三浦さん:本当にふたりで何から何までやっているので、すべて手作りというわけにはいかないのが現状ですが、仕入れる商材はふたりでしっかり食べて、確かめて「美味しい」と思ったものしか使っていません。

 

和平さん:うちはアウトレットがテーマなので、地元の野菜を使いたいと思っているんです。かたちが悪いというだけで廃棄されてしまう野菜を仕入れて、サンドイッチを出したら全体的なコンセプトも統一できると思っています。今はまだそこまで手が回っていないのが現状なんですけどね。

 

縁がつながり、できた場所。これからもお客様の喜ぶことを第一に。

――コッペパンとコーヒーのほかに、ソフトクリームも売りにしていますが、これは和平さんのアイデアですか?

和平さん:ソフトクリームは偶然入れることになりました。観光の方も多くいらっしゃる想定だったのもあり、新潟のコーヒーを出したかったので、鈴木コーヒーさんから豆を仕入れることにしたんです。そのときにソフトクリームもありますよって言ってもらったのがきっかけですね。そういえば、観光地に行くとみんなソフトクリーム食べるよなあと思って、コッペパンサンド、コーヒー、ソフトクリームのラインナップに落ち着きました。

 

三浦さん:しかもそのコーヒー屋さんに製菓のときの先輩がいたんだよね。

 

和平さん:そうそう、私たちの共通の先輩がいて、声をかけてくれたんです。その方が紹介してくれた営業の人がソフトクリームが得意な方だったみたいで、その先輩との再会がなかったら今ソフトクリームは出してなかったかもしれません。

 

 

――お店の立ち上げに関してアドバイスをしてくれたのも埼玉時代のベーカリーにいた先輩だったとか?

和平さん:専門学校を卒業して、最初に就職したお店にいたのがその先輩でした。今は十日町で自分のお店をされています。津南町のご出身だってことは知っていたんですが、出会いが埼玉だったので、まさか新潟でお店を出しているとは思わなくてびっくりしました。

 

――いい出会いとご縁だったのですね。

和平さん:カフェをやる構想が出る前からお店には通っていたので、いよいよ動きが出てきたときに「ちょっと相談乗ってもらえませんか」って話したら、快くアドバイスをしてくださいました。その方がいなければ、こんなにスムーズにお店を立ち上げることはできなかったと思います。

 

 

――オープンして2か月が経ち、ようやく慣れてきた頃だと思います。今後、お店をどのようにしていきたいですか?

和平さん:うちの社長の想いの根底にあるのは「お客様に喜んでもらうこと」です。正直、価格設定について、私たち自身はもう少し上げたいと考えていました。でも、コッペパンサンドやソフトクリームっていう身近で素朴な商品だからこそ、手に取りやすい価格がいいよね。その方がお客さんがきっと喜んでくれるよねって。その信念のところは、変わらずにやっていきたいと思っています。

 

――最後に、一番人気のメニューを教えてください。

三浦さん:今、一番人気なのは「あんバターのコッペパンサンド」です。300円でとてもお得なので、ぜひ休憩のお供やお持ち帰りにしてほしいと思います。これからも、ふたりの考える「美味しい」を手頃な価格で提供し続けていくので、立ち寄ってくださる皆さんに喜んでもらえると嬉しいです。

 

 

 

ストックバスターズカフェ

※掲載から期間が空いた店舗は移転、閉店している場合があります。ご了承ください。
  • 部屋と人
  • 僕らの工場
  • She
  • 僕らのソウルフード
  • Things×セキスイハイム 住宅のプロが教える、ゼロからはじめる家づくり。


TOP