住宅街の一角の、ほっとできる場所。東区の「THE 3RD CAFE」。
カフェ
2025.10.30
今年の春、東区東明にオープンした「THE 3RD CAFE(サード カフェ)」。接客、販売業を経て飲食業をはじめたオーナーの錦澤さんは、「こだわりはそんなに強くなくて、いろいろなタイミングが重なってカフェをはじめることになったんです」と、とても控えめ。このお店が、近所の子どもたちからもお年寄りからも大切にされている理由について、いろいろと聞いてきました。

THE 3RD CAFE
錦澤 竹織 Takeori Nishikizawa
1989年新潟市生まれ。千葉県の大学を卒業後、新潟のアパレル関連企業へ就職。スポーツ用品の会社などを経て、2025年に飲食業へ転身、「THE 3RD CAFE」をオープン。大学まで野球を続けてきた野球ファン。阪神タイガースと福岡ソフトバンクホークスが特に好きで、今年の日本シリーズには大注目している。

大学時代からカフェに通う、スイーツ&コーヒー好きのオーナー。
――「THE 3RD CAFE」さんは、今年オープンしたんですよね。
錦澤さん:僕はずっと販売、接客業をしていて、飲食業は今回がはじめてなんです。
――どうして飲食の仕事を選ばれたのか、気になります。
錦澤さん:大学生の頃からカフェが好きで、コーヒーとデザートのセットをよく注文していました。甘いものが好きなので、最初はデザート目当てだったんですけど、だんだんと「コーヒーの沼」にハマっていって。淹れ方や器具をいろいろ試して、自宅でもコーヒーを楽しんでいたんです。
――コーヒーの沼にハマる方、多いみたいですね。
錦澤さん:豆選びや淹れ方によって、味が大きく変わるんですよね。自分でコーヒーを淹れるようになったら、少しずつ違いがわかるようになってくるんです。その面白さにハマるんだと思います。

――カフェとコーヒーが好き。それが高じて、「THE 3RD CAFE」のオープンにつながるんでしょうか。お店の構想には、時間がかかったのでは?
錦澤さん:ちょうどいろいろなタイミングが重なったので、「カフェをはじめるには今しかない」と思いきりました(笑)。グリーンをところどころに置いて癒しの空間っぽくしていたり、スタイリッシュさを意識したり、自分の好きなテイストはお店に反映できているかなと思っています。カジュアル過ぎず、でも敷居は高くなく、ゆったりできる雰囲気が理想です。
――その理想が、かたちになったんですね。
錦澤さん:「完璧に」じゃないかもしれないですけど、それなりに理想に近いお店になりました。毎日ちょっとずつ「この方がいいかな」って手を加えて、どんどん良いお店にしていきたいと思っています。

目指せ、子どももお年寄りも訪れるカフェ。
――オープン後の反響はいかがですか?
錦澤さん:「カフェ=若い人が多い場所」ではなく、「幅広い年齢の方に来てもらいたい」と思っています。実際に高齢のご夫婦、小さいお子さん連れの家族など、いろいろな方が来てくれます。すごく嬉しいです。ご近所さんも多いですね。今日のランチタイムは、ご近所のお母さんたちが集まっておしゃべりとお食事を楽しんでいかれました。「あぁ、こういうひとときに自分の店を選んでもらったんだな」としみじみしました。
――ランチはどんなメニューがあるんですか?
錦澤さん:イチオシは、オーバーライスです。数種類のスパイスで味付けしたチキンとお野菜、ターメリックライスをワンプレートにして、ヨーグルトソースで召し上がっていただきます。「彩りがきれい」と喜んでいただくことも多いです。

――バランスの良い一皿ですね。これだけで、元気になれそう。
錦澤さん:はい、元気になると思います(笑)。ちなみに、オーバーライスはニューヨーク発祥の屋台飯です。
――コーヒーとスイーツにも、当然錦澤さんのこだわりが反映されているんでしょうか?
錦澤さん:常時ご用意している珈琲豆は2種類です。通常はマシンで淹れていますが、ご要望があればハンドドリップで淹れることもできます。スイーツは基本的には、僕の好きなもの(笑)。最近ハマっているバスクチーズケーキが新メニューに加わりました。
――さっきから気になっているんですけど、少しだけ奥まった場所にある、あのお部屋は?
錦澤さん:あそこでテイクアウトのオーダーに対応しているんです。お客さまは入店せず、窓からオーダーできるから便利かなと思って。
――夜は居酒屋営業をされているそうですね。
錦澤さん:木、金、土は夜も営業しています。当初は考えていなかったんですが、お酒も出せたらいいなと思いまして。内装の雰囲気はバーっぽいですけど、もっとカジュアルにしたくって、メニューは居酒屋風です。この近くには飲み屋さんが多くないみたいで、ご近所さんにありがたがってもらっています。

身に染みて感じる「美味しかった」「また来るね」。
――お店がオープンするときは、どんな様子だったんですか?
錦澤さん:「オープンまで時間がない」って焦りまくっていました(笑)。いろいろなタイミングがドンピシャに重なって「よし、カフェを開こう」と決めたはいいものの、ずっとやることに追われている感じでした。とにかく初めての飲食業なので、周りのみんなにアドバイスをもらいながら、なんとかオープン日を迎えました。
――以前は会社にお勤めされていて、今はオーナーさんです。働き方や考え方など、変わったところがあるのでは。
錦澤さん:会社員だった頃も、もちろん責任はあったんですけど、「自分の店」となるとその重さがぜんぜん違います。今まで以上に気持ちを引き締めないといけないなって、常に思っています。
――念願のカフェ営業、楽しめていますか?
錦澤さん:きっと飲食業に携わっている方の「あるある」だと思うんですけど、お客さまからの「また来ますね」「美味しかったです」の声に、幸せな気持ちにさせてもらっています。それがこの仕事のやりがいにつながっているんだろうなって実感しています。

――特に印象に残っているお客さんは?
錦澤さん:常連のおじいちゃん、おばあちゃんですかね。あと近所の小学生も来るんですよ(笑)。友達数人でソファ席でカフェメニューを食べながらゲームしています。学校帰りに「あとで来ますね」なんて言われて。しばらくすると、みんなで自転車でやって来るんです。「放課後あそこのお店で過ごしたな」って、大人になってから思い出してくれるといいですよね。
――わ~、なんて贅沢な過ごし方(笑)。きっと大人になっても覚えていますよ。
錦澤さん:飲み物なんて、コンビニやスーパーの方が安いのに。「ありがとう」って気持ちもあるけど、自分の子ども時代とは大違いだなっていう驚きもあります(笑)
――最後に、これからはどんな展開を目指しているか教えてください。
錦澤さん:まだ毎日がいっぱいいっぱいという感じが正直なところで、一年後がどうなっているかも想像できないです。でもいろいろ試してみたいなって考えていることはあるので、ちょっとずつでもいいから、もっともっと皆さんに愛されるお店にしていきたいと思っています。私、あまりせかせかするタイプじゃないので、スタッフにお尻を叩かれながらになると思いますけど(笑)

THE 3RD CAFE
新潟市東区東明5-1-1
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