ローカルヒーローの小京都戦士
「カモライオウ」に変身する渡辺飛鳥

カルチャー

2026.01.22

text by Kazuaki Yamazaki

以前紹介したシンガーのユメノリリさんが、「新潟ふるさと村」で8周年記念ライブを開催しました。その会場に登場したのが「カモライオウ」という名のご当地ヒーローだったのです。いったい何者なのか? 「カモライオウ」に変身する渡辺さんからお話を聞くため、渡辺さんが入門している空手道場「士衛塾」にお邪魔しました。

Interview

渡辺 飛鳥

Asuka Watanabe(カモライオウ)

1993年新潟市北区生まれ。小学1年生のときに「士衛塾」に入門して空手をはじめ、大学生のときには加茂教室を立ち上げ指導を任される。また大学時代よりイベントプロダクションでのアルバイトをはじめ、加茂商工会議所が運営するご当地ヒーロー「カモレンジャー」にも携わる。2023年からは「カモライオウ」をマネジメントしている。

同級生の影響とヒーローへの憧れから
「士衛塾」で空手をはじめる。

――渡辺さんはこちらの空手道場「士衛塾」で、空手の指導をしているんですよね。

渡辺さん:小学1年生のときに「士衛塾」へ入門して、それ以来ずっと空手を続けてきました。いまは加茂教室をメインに指導を任されています。

 

――ずいぶん長く空手を続けているんですね。

渡辺さん:「士衛塾」で空手を学んでいた同級生がいたことから、自分もやってみたいと思って入門したのがはじまりです。仮面ライダーやスーパー戦隊といったヒーローが好きだったことも影響していたと思います。

 

――空手を続けてきたなかで、印象に残っている出来事はありますか?

渡辺さん:中学2年生のときに出場した大会で、はじめて優勝できたときは嬉しかったですね。それまではずっと3位止まりだったんですけど、その優勝をきっかけに何度も優勝できるようになりました。ようやく身体ができてきて練習の成果が発揮できたんだと思います。続けてきてよかったと思いましたね。

 

――あきらめずに続けることが大事なんですね。他にも嬉しかったことってあります?

渡辺さん:大学時代に出場したヨーロッパ大会です。決勝戦で型の演舞が終わった瞬間に、会場全体からスタンディングオベーションが巻き起こったんですよ。あと会場内を下駄履きで歩いていたら、外国の方々から撮影されて人気者になれました(笑)。日本人に対する強いリスペクトが感じられて嬉しかったですね。

 

――そんな渡辺さんが加茂教室で指導を任されるようになったいきさつを教えてください。

渡辺さん:中学生くらいから先生の指導をお手伝いするようになって、ときどき後輩の指導もする機会が増えました。大学時代に加茂教室をつくるという話があって、先生に勧められたこともあって任せていただくことになりました。

 

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「カモレンジャー」のゲストキャラ、
「カモライオウ」を譲り受ける。

――ご当地ヒーロー「カモライオウ」に変身するようになったいきさつも聞きたいです。

渡辺さん:もともと仮面ライダーやスーパー戦隊、メタルヒーローが好きで憧れていたんです。大学生のときに求人誌でご当地ヒーローに変身するアクターを募集していたので、早速担当者に連絡をしました。そのとき担当者はイベントの仕事中だったので、その会場にお邪魔して、履歴書もないまま面接を受けて採用していただいたんです(笑)

 

――それが「カモライオウ」だったんですか?

渡辺さん:それはもっと有名なヒーローです(笑)。「カモライオウ」に変身するようになったのは、加茂市のご当地ヒーロー「カモレンジャー」に携わったことがきっかけなんですよ。通っていた加茂の大学では生徒会に入っていて、地元のイベントを手伝っていたら、加茂商工会議所から「カモレンジャー」に変身する人間を探しているというお話があったので、軽い気持ちで引き受けました(笑)

 

――それで「カモレンジャー」に?

渡辺さん:「カモブラック」に変身しました。それまでヒーローなんてやったことがなかったので何もわからなかったんですが、ヒーロー番組が好きでよく見てきたことや、空手の型をやってきたことが役に立って、「他のメンバーとは動きが違う」と評判が良かったので、自信につながりましたね。

 

――「カモレンジャー」はどんな場所で活躍していたんでしょう?

渡辺さん:加茂市のイベントやお祭りがメインでした。商店街ごとにお祭りをやるから、出番は多かったんですよ。ただ「カモレンジャー」のキャラクターショーって、ヒーローの3人と敵役の怪人、MC(進行係)、PA(音響係)の6人が最低限必要なんです。ところがそれぞれ本業もあるので集まらないこともあって、「カモブラック」の代わりに怪人をやったこともありました。

 

――そんな苦労もあるんですね(笑)。……で、「カモライオウ」なんですが……。

渡辺さん:あ、そうでしたね(笑)。「カモレンジャー」にはゲストキャラが登場することがあって、「カモライオウ」もそのひとりだったんです。「雪椿まつり」ではじめて変身したんですけど、「ハマリ役」と言われました。でもたったの2回しか登場しないまま、出番がなくなってしまったんです。

 

――それは残念ですね。

渡辺さん:かっこいいのにもったいないと思ったので、商工会議所にお願いして自分が譲り受けて、それからは個人的に「カモライオウ」として活動することになりました。

 

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いつか新潟で開催したい、
「カモライオウ」キャラクターショー。

――「カモライオウ」には、どこで会えるんでしょうか?

渡辺さん:じつは、まだあまり会える機会がないんですよ。キャラクターショーも札幌で開催されたステージイベントがはじめてだったんです。

 

――まさかの札幌デビューとは(笑)

渡辺さん:新潟ではグリーティングばかりで、まだキャラクターショーをお見せしたことがないんです。いつか新潟でもキャラクターショーをやって、子ども達に夢を与えられたらいいなと思っています。

 

――「子ども達」といえば、空手道場では子ども達の指導もされているんですよね?

渡辺さん:自分が感覚でやっているタイプなので、言葉にしてわかりやすく伝える難しさを感じています。空手は礼節を重んじる武道ですので、礼儀をいちばん大事に指導しているんですよ。自分は厳しく指導されてきましたが、最近は優しく寄り添う指導に変わってきていますね。

 

――最後に今後の夢を教えてください。

渡辺さん:やはり新潟で「カモライオウ」のキャラクターショーをやりたいですね。協力してくださる方はよろしくお願いします。それから、いつかウルトラマンに変身したいです(笑)

 

カモライオウ

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