圧倒的密度が、空間の格を決める。
空間デザイン「GATAKEN BALLOONS」。
その他
2026.03.24
以前ご紹介した「けん玉パフォーマー GATAKEN(ガタケン)」さんが、バルーンを使った空間演出のデザインブランド「GATAKEN BALLOONS(ガタケンバルーン)」を立ち上げたと聞き、さっそく取材にお邪魔しました。アシスタントクリエーターとしてバルーン装飾に携わる庭山さんにお会いして、いろいろとお話を聞いてきました。
庭山 妃菜
Hina Niwayama(GATAKEN BALLOONS)
2002年柏崎市生まれ。短大卒業後、保育士の仕事のかたわら、エンタメ集団「Niigata Mix Sand」のパフォーマー、「GATAKEN BALLOONS」のアシスタントクリエーターとして活動する。小学生から高校生まではバスケットボールに打ち込んでいた。
勤務していた保育園の方針と、
理想とする保育とのギャップに悩む。
――庭山さんは「GATAKEN BALLOONS」のアシスタントクリエーターだけではなく、他のお仕事もされているんでしょうか?
庭山さん:保育士として保育園に勤めています。
――そうなんですね、 いつ頃から保育士を目指していたんですか?
庭山さん:小学5年生のときに弟が生まれたんです。その世話をするのが楽しくて、当時から、将来は子どもの世話をする仕事に就きたいと思っていました。
――その夢を叶えて保育士になったわけですね。
庭山さん:ただ、地元の保育園に勤めましたが、短大で勉強してきたことと職場で経験することのギャップに戸惑いました。実際は教科書通りにいかないと感じ、自分は保育士に向いていないんじゃないかと思ったことさえありましたね。
――どんなところにギャップを感じたんでしょう?
庭山さん:私が勤めていた保育園では、みんなで同じことをする一斉保育をおこなっていたんですけど、私は個々に合わせた自由保育をやりたかったんです。そのことを短大時代の先輩に相談してみたところ「方針の合う保育園に移ってみたら?」というアドバイスをいただいて、新潟市に移住してきました。
――保育園を移ってみて、悩みは解消しました?
庭山さん:「個々に合わせた保育」という自分の理想に近づけました。これからも子ども達が楽しめる環境をつくっていきたいですね。

Advertisement
エンタメ集団「Niigata Mix Sand」に参加し
「保育パフォーマー」として活動。
――「GATAKEN BALLOONS」へは、どのような経緯で参加することになったんですか?
庭山さん:私は保育士をしながらエンタメ集団「Niigata Mix Sand」に所属していたんです。そこのメンバーから、けん玉パフォーマーのGATAKENさんを紹介してもらったことをきっかけに、GATAKENさんのバルーン装飾ユニット「GATAKEN BALLOONS」にも参加することになりました。
――「GATAKEN BALLOONS」とは別に、「Niigata Mix Sand」へも参加していたんですね。名前は聞いたことがあるんですけど、どんな団体なんでしょう?
庭山さん:新潟のエンターテイメント集団として、お笑い芸人やマジシャン、パフォーマーが所属している団体です。新潟お笑い集団「NAMARA」と連携するパートナーとして、芸人やパフォーマーの育成もおこなっています。
――へぇ〜。そもそもどういったいきさつで「Niigata Mix Sand」へ参加することになったんですか?
庭山さん:短大で学園祭の運営スタッフをやったときに、「Niigata Mix Sand」を呼んだんですよ。それ以来お手伝いするようになって、「保育士のスキルを子ども向けのパフォーマンスに生かしてみたら?」と勧められて、「保育パフォーマー ひな」として活動するようになりました。
――そうだったんですね。庭山さんはどんなパフォーマンスをやっているんでしょう?
庭山さん:体操遊びや手遊びといった、大人も子どもも楽しめるパフォーマンスを心がけています。

Advertisement
バルーンで空間演出をする
難しさや楽しさ、そして魅力。
――GATAKENさんが、バルーンを使った空間演出をはじめることになったのは?
庭山さん:最初はイベントに来ていたお客様に、風船をプレゼントしていたんです。そのうち主催者から会場のバルーン装飾を依頼されるようになって、それに応えるかたちで「GATAKEN BALLOONS」を立ち上げました。
――なるほど。バルーン装飾の際に心がけていることはありますか?
庭山さん:会場の雰囲気や、イベント内容に合わせた空間演出を心がけています。例えば三条で開催された昔遊びのイベントでは、ファミリー層が多かったので、明るく楽しい雰囲気の装飾をしました。屋外で虹のアーチを表現したこともあります。
――くぐるだけでワクワクした気持ちになれそうですね。
庭山さん:結婚式場主催の女性限定イベントでアーチを任せていただいたときには、くすんだピンクとホワイト、シャンパンゴールドのバルーンを使って、大人っぽい女性らしさと華やかさを表現しました。
――いろいろと雰囲気を変えられるんですね。難しいと感じることってありますか?
庭山さん:最初にイメージを固めてから製作をはじめるんですけど、途中でイメージと違っていることに気がつくこともあるんです。そんなときは、製作しながらイメージのずれを調整していきます。あと、スカスカにならないようバルーンの密度を高めるんですけど、力がないと大変なんです。それから綺麗に見えるようバルーンの大きさを一定に合わせるようにも気をつけていますね。ただ、会場によっては存在感を出すために、あえて不揃いにしてメリハリをつけることもあります。
――そうした苦労の末に、バルーン装飾が完成するんですね。
庭山さん:そうなんです。だから装飾と一緒に写真を撮影しているお客様や、バルーンアーチを嬉しそうにくぐって遊ぶ子ども達を見ると、喜んでもらえたことに安心しますし、つくってよかったと感慨深いですね。
――思い入れもあるでしょうね。
庭山さん:片付けるときは悲しいですね……。小さいバルーンを職場の保育園に持っていくと、子ども達が嬉しそうに遊んでくれるんですよ。いつかバルーン装飾を保育園でも生かせたらいいなって思います。
――最後に、庭山さんが思うバルーン装飾の魅力を教えてください。
庭山さん:バルーンって尖っているところのない丸みがあるフォルムなので、柔らかい雰囲気になるし、見ていて優しい気持ちになれるのが魅力だと思いますね。

Advertisement


