五感で自然を感じることができる癒し空間「5yukuri」。

昨年秋に阿賀野市でオープンした「5yukuri（ゴユクリ）」という施設には、海外の庭園みたいに大きなプールやサウナがついたお部屋があり、レンタルすることで様々な楽しみ方ができるようです。マネージャーの田中さんを訪ねて「5yukuri」の魅力を聞いてきました。

有限会社新光園

田中一真　Kazuma Tanaka

1999年新発田市生まれ。「国際ペットワールド専門学校」卒業後、埼玉のペットショップを経て、2021年に「有限会社新光園（しんこうえん）」に入社。2022年10月にオープンした「5yukuri」のマネージャーに就任する。自然や生き物が好き。

「5yukuri」ってどんな施設なの？

——カフェだけかと思ったら、プールやサウナ、キッチンがついたレンタルルームまであるじゃないですか。ここはいったいどういう施設なんですか？

田中さん：庭園やエクステリアの設計施工をおこなっている「有限会社新光園」が運営する憩いの空間なんです。カフェはもちろん、プールやサウナのついたレンタルルームで非日常的な時間を楽しんでいただけます。

——どうして、そんな空間を作ったんでしょう？

田中さん：五感で自然を感じながら過ごしていただくことで、自然と共存することの素晴らしさを伝えたかったからなんです。

——「5yukuri」っていうのは、五感の「5」と「ゆっくり」を合わせた造語になっているんですね。でも、どうしてプールやサウナを？

田中さん：新型コロナでの巣ごもり生活のせいで、家のなかに安らげる場所を求める人が増えたんです。そんな方々にプールやサウナを体験してもらって、その魅力を知ってほしかったんですよ。

——これからの季節、家にあったらいいなとは思いますけどね（笑）。でも、どんなふうにこちらの施設を利用したらいいのか、ちょっと思いつかないんですけど……。

田中さん：バーベキューグリルをはじめとした設備もご用意しておりますので、バーベキューパーティーを開いていただくこともできますし、スクリーンやプロジェクターを使ったナイトシアターもお楽しみいただけます。ライトアップしたプールではナイトプールもお楽しみいただけるんですよ。

——なるほど。思っていたより、いろいろな楽しみ方ができるんですね。

田中さん：身体が不自由で車椅子を使われている方って、行ける場所が限られてしまいますよね。そうしたお客様にもご利用いただきたいので階段ではなくスロープにしたり、段差のないバリアフリーな造りにしたりしてあります。プール・サウナプランでは完全にパーテーションで囲われますので、プライベートな空間で誰にも気兼ねせず過ごすことができるんです。

——そういった利用もできるんですね。でも冬の間はプールが使えないから、利用者も少なかったんじゃないですか？

田中さん：そうなんですよ。だから全国のサウナを巡っている「サウナー」と呼ばれる愛好家にアプローチしたんです。SNSで告知してみたところ瞬く間に拡散していただきまして、多くの「サウナー」が訪れました。サウナから出るとプールに飛び込んで、水風呂代わりに使っていらっしゃいましたね（笑）

ペットショップでの植物との出会いから造園会社へ。

——田中さんは「有限会社新光園」の社員さんなんですか？

田中さん：はい。僕はもともと自然や生き物が大好きで、なかでも魚が好きだったので水族館の飼育員になるため「国際ペットワールド専門学校」に入学したんです。でも勤めたかった水族館では魚だけではなく、アザラシやペンギンなど他の生き物も担当するということだったので、埼玉にあるペットショップに就職して観賞魚を担当していました。

——造園業の会社に勤めているから、植物が好きなのかと思っていました。

田中さん：ペットショップで「ジュエルオーキッド」という植物と出会いまして、植物にも興味を持つようになったんです。光る葉脈を持っていることから「宝石蘭（ほうせきらん）」とも呼ばれていて、ボトルのなかに自然を再現する「パルダリウム」にも使われる植物で、とっても美しいんですよ。