気軽に楽しむアクアリウムを提案する
「あくあしょっぷ ぎんなん」
買う
2026.08.11
水槽のなかに魚や水草、岩や木をレイアウトして、室内にいながら海や川などの自然空間を楽しめるのがアクアリウムです。でも大きな水槽や装置が必要で、飼育に手間がかかるのではないかと敷居の高さを感じている方も多いのではないでしょうか。そんな方々でも気軽に楽しめるようオープンしたのが、新潟市南区の「あくあしょっぷ ぎんなん」。水槽の並ぶ明るい店内で、オーナーの大澤さんからお店やアクアリウムについてのお話を聞いてきました。
大澤 恵子
Keiko Osawa(あくあしょっぷ ぎんなん)
1983年新潟市東区生まれ。総合ペットショップに就職し、アクア部門を担当。その後副店長として店舗の運営管理を経験する。2026年に独立して「あくあしょっぷ ぎんなん」を新潟市南区にオープン。趣味はドライブやアニメ鑑賞。
広めていきたいと思ったきっかけは、
有名作家のネイチャーアクアリウム。
――オープンおめでとうございます。まずはアクアショップをはじめたいきさつをお聞きしたいと思います。
大澤さん:昔から動物が好きで、最初はドッグトレーナーになりたかったんです。ただ、なるには高校卒業の資格が必要だと知ったときにはあいにく中退した後だったので、あらためて通信制の高校に入り直しました。飲食店やパチンコ店、コンビニ、手芸店で働きながら学校に通って、なんとか卒業することができたんです。当時のいろいろな接客業での経験は、今でも役に立っています。
――働きながら勉強するのは大変だったでしょうね。卒業後は専門学校に?
大澤さん:勉強するより少しでも経験を積みたかったので、総合ペットショップで働くことにしました。最初はドッググッズを担当していたんですけど、アクアコーナーの担当者が辞めてしまったので後任に選ばれたんです。
――それが魚や水草と関わるきっかけだったんですね。アクアリウムともその頃出会ったんでしょうか?
大澤さん:見学させていただいた「ADA」のギャラリーで、天野尚(あまのたかし)さんのネイチャーアクアリウムを見て衝撃を受けました。自然をここまで表現することができるのかと感動して、その感動をもっと多くの人に伝えたいと思ったんです。
――そのために「あくあしょっぷ ぎんなん」をオープンしたと。
大澤さん:勤めていたペットショップの副店長になったことで、お店全体の管理が主な仕事になったんです。でも、私はアクアリウムに関わっていたかったし、会社のルールに縛られずお客様の水槽に向き合いたかったので、独立して「あくあしょっぷ ぎんなん」をオープンしました。


Advertisement
女性や子どもにも入りやすい店内で
気軽に楽しめるアクアリウムを提案。
――アクアショップって水族館のように薄暗いイメージがあるんですけど、こちらのお店はとっても明るいですね。
大澤さん:女性も子どもも誰もが入りやすいお店にしたかったので、雑貨屋さんみたいに明るいイメージのお店を目指しました。自然のぬくもりが伝わるように白木の棚にしてありますが、お店に愛着が持てるように自分たちで作ったんですよ。
――確かに、女性や子どもでも明るくて入りやすそう。
大澤さん:アクアリウムの気軽な楽しみ方を提案したいという思いではじめたお店ですからね。はじめるためにはいろんな装置が必要なんじゃないかとか、大きな水槽を掃除するのが大変なんじゃないかとか、そうしたことを心配せず楽しんでいただきたいんですよ。私も不精なところもあるので、面倒なことをしたくないお客様の気持ちがよくわかるんです(笑)
――だから、完成しているアクアリウムも販売しているんですね。
大澤さん:アクアリウムの製作は、同じペットショップで働いていた小山が担当しています。お客様の求めるものをかたちにするなかで、プロにしか作ることのできないクオリティを心掛けています。あと、アクアリウムは作ったら終わりではなくて、そこから飼育を楽しんでいただくわけですから、失敗しないように水槽を維持管理できるように考えて作ります。できるだけ簡単にメンテナンスできつつ、生き物たちに優しい環境づくりを大切にしているんです。
――先のことも考えながら作っているんですね。ちなみに「あくあしょっぷ ぎんなん」という店名には、どんな思いが込められているんですか?
大澤さん:実をいうと愛犬であるチワワの名前なんです(笑)。誰でも読めて親しみやすいよう、英語や漢字の名前を避けてひらがなにしました。
――それで「あくあしょっぷ」まで、ひらがななんですね(笑)
大澤さん:そうなんです(笑)。あと、ぎんなんってイチョウの種子じゃないですか。いつかは大きな木になりたいという思いも込めました。


Advertisement
オープン前日の店を襲った危機、
まわりの人々の協力で乗り越える。
――オープンしてみて大変なことはありますか?
大澤さん:オープンしてみてというか……オープンの前日にエアコンが壊れまして……。自宅や家族のところからかき集めた扇風機を何台も回しながら営業していました(笑)。エアコンが直るまでに1週間かかりましたけど、その間もご来店くださったお客様をはじめ、周りの人たちには助けられましたね。本当に感謝しています。
――無事に乗り越えることができてよかったです。ところで、アクアリウムを楽しむために特に大切なことってあるんでしょうか?
大澤さん:飼育する環境を把握することが、楽しむための第一歩だと思います。水槽を設置する場所の日当たりや温度が、生き物に適しているほど飼育管理しやすくなるんです。だからできるだけ生き物に合わせた環境での飼育をお勧めしています。でもどうしても難しい場合は、その環境に合わせた飼育方法を一緒に考えます。
――それは心強いですね。
大澤さん:飼育することを大変だと思わず、楽しんでいただけるような提案を心掛けています。水や植物には癒し効果がありますから、眺めることで日頃のストレスを忘れてリラックスしていただきたいですね。
――まだオープンしたばかりですけど、これからやってみたいことはあるんですか?
大澤さん:アクアリウムや苔テラリウムのワークショップを、今月からはじめる予定です。そうした取り組みを通して皆様に楽しみ方を広めていきたいと思っています。それと同時に、新しくアクアショップをオープンしたいと考えている方を応援したいんです。開業にあたってわからないことがあれば教えますので、一緒に新潟のアクア業界を盛り上げていきたいですね。


Advertisement



