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こだわりの詰まったホットドックが味わえる、カフェ「CENTRE place」。

三条市役所から徒歩でおよそ5分。子供服を取り扱うセレクトショップ「poupons」の隣に、今年3月「CENTRE place」という名のカフェがオープンしました。今回は店長の丸山さんにオープンの経緯やメニューのラインナップなどいろいろと聞いてきました。

 

 

CENTRE place

丸山 巴美 Tomomi Mayuyama

1983年見附市生まれ。専門学校卒業後にセレクトショップ「poupons」で働きはじめ、2021年まで販売スタッフとして店頭に立つ。2022年3月に「CENTRE place」がオープンし、店長を務める。好きな飲み物はビール。

 

子供服のセレクトショップから、飲食店をスタート。

――まず、カフェをはじめようと思ったきっかけを教えてください。

丸山さん:「poupons」へ来られるお客様のなかには、奥さんとお子さんが買い物をしている間、車の中で待っているというお父さんもいらっしゃいます。それを見て「もしここにゆっくりと待っていられる場所でもあったらな……」と思ったのがきっかけでした。

 

――隣にお店を開いたのはそのためだったんですね。

丸山さん:いま「poupons」がある場所にはもともと別のお店が入っていたんですけど、コロナ禍の影響もあって撤退されてしまったんです。私たちとしては以前から感染予防のためにもっと広いところへ店を移したいと思っていたので、去年の11月に移転することを決めて、空いたスペースでカフェを開くことにしました。

 

――丸山さん自身、飲食店での経験はあったんですか?

丸山さん:いえ、専門学校を卒業したあとに「poupons」へ入社してからずっとショップ店員として働いているので、経験はまったくありませんでしたね(笑)

 

 

――ということは初の飲食店で、しかも店長。不安はありませんでしたか?

丸山さん:不安はありましたけど、自分で「CENTRE」の店長に立候補しました。「poupons」で働きはじめたときは娘もまだ1歳になる前で、小さい子を育てるお客さんの気持ちに共感できていたんです。だけど、娘が大きくなっていくにつれて、リアルに育児をしているお母さんたちとの感覚に違いを感じるようになって……。そんなときにカフェの話が出たんですよね。食べることは昔から大好きだったし、何か新しいことに挑戦してみたいと思っていたのでよいタイミングでした。

 

フランス語で名づけられた店名の意味。

――店名の「CENTRE」にはどんな意味が込められているんですか?

丸山さん:フランス語で「中央」とか「集まる」って意味です。飲食に限らずいろんなイベントやポップアップをここで開いて、たくさんの人が集まれるような店づくりを目指しています。

 

――フランス語を使っているのには何か理由があるんですか?

丸山さん:社長が昔、フランスへ行っていたことがあって、そのときにできたつながりで子供服の輸入と販売がはじまったらしいんです。それで「poupons」が誕生しました。それからも何かとフランスに縁があるらしくて、この店の名前にもフランス語が使われることになりました。

 

――そんな背景があったんですね。こちらでがイベントもやっているんですよね?

丸山さん:アーティストの個展やブランドの受注会をやったり、他の飲食店とコラボして期間限定の料理を出したりする予定です。オープンしてから画家さんの絵を飾ったりしていますし、ナチュラルワインを扱っているお店と共同で夜営業をしたこともあります。そのときはチーズと生ハムも一緒に提供して、店で作ったホットドックに挟んで出したらお客さんからすごく喜んでもらえました。

 

――ちなみに、これから新たに考えているコラボはありますか?

丸山さん:まだ計画段階ですが、他の店舗さんとコラボして期間限定の商品を作ろうと思っています!この話が出たのは、以前あるイベントで一緒になった方と仲良くなったことがきっかけなんです。なにか開く度にそこからまた新しいつながりが増えていくところも面白いですね。

 

お店イチ押し、「CENTRE」こだわりのホットドック。

――「CENTRE」のフードはどんなラインナップですか?

丸山さん:定番はホットドックとスコーンですね。他にはキャラメルティさんというお菓子の先生が毎週木曜日に卸してくれるスイーツがすごく人気です。届くスイーツの内容が毎回違っていて、当日まで何が来るのか私たちにも分からないんですよね。だからいつも楽しみに待っています。

 

 

――ホットドックは特にこだわりがあると聞きました。

丸山さん:そうですね。ホットドックのパンは国産の小麦を使ってイチから手ごねで作っています。ソーセージとソースは既製品を使っているんですが、何度もいろんなもので試作を繰り返して、パンと一番相性の良いものを選びました。使っている材料はどれも無添加なので、自然な美味しさを楽しんでもらえると思います。「美味しいことはもちろん、誰でも安心して食べられるように」ということを何よりも大切に作っています。

 

 

――無添加とか無農薬の食材とかって身体によいイメージはあるんですけど、やっぱり味も違うんですか?

丸山さん:それが全然違うんですよ!私もカフェをはじめる前まで「無農薬は健康によい」ってことを知っているくらいで、味についてはほとんど気にしていませんでした。でも、いざ自分たちで料理を作るってなってから「こんなにも違うんだ!」って衝撃を受けましたね。

 

――コーヒーはどんなものが飲めるんですか?

丸山さん:豆の品質が最も良いとされるスペシャリティを、深煎りと浅煎りの2種類から選んで飲むことができます。深煎りはブラジルとコロンビア、ガテマラをブレンドしたもので濃くて苦い味わいがします。浅煎りはエチオピアとコロンビアをブレンドしたスッキリとした味わいで、男女問わず人気です。

 

 

――お店をオープンするにあたって、丸山さんは何かコーヒーの資格を取得されたんですよね?

丸山さん:はい、コーヒーコーディネーターという資格を取りました。これまでコーヒーについては分からないことが多かったんですけど、豆の洗い方や皮の剥き方、産地によって味がどんなふうに変わるのか、そういう知識をつけていくとコーヒーの奥深さが分かってきて面白いんですよね。自分たちがこだわって選んだものが喜んでもらえると本当に嬉しいです。

 

――お店の棚には紅茶やドリッパーも並んでいます。

丸山さん:この紅茶はイギリスから仕入れたもので、3月の時点ではうちが新潟初みたいなんです。チャイやアールグレイ、アップル&ブラックベリー、他にもいろんな味の中から選ぶことができます。どれもすごく美味しいので、試しにひとつずつ飲んでみて欲しいです。ドリッパーは世界大会にも出ているバリスタたちがこぞって使っているものらしくて、全部で16色あります。ここではコーヒーサーバーも売っているので、コーヒーをはじめてみたい方はぜひ手に取ってみて欲しいです。

 

アパレルにはない飲食の魅力。

――丸山さんはこれまでずっとアパレルに携わってきたわけですが、飲食をやってみていかがですか?

丸山さん:すごく楽しいです。それに、お客さんから「美味しい」とか「また来るね!」とかって何気なく言われたひとことがとにかく嬉しいですね。食を通じてできる人とのつながりって、アパレルのときとは違った魅力があって面白いなと思います。

 

――何か特に嬉しかったエピソードなどはありますか?

丸山さん:愛知から出張に来ていつも店に寄ってくれるお客さんがいるんですけど、その方が6月で屋外イベントをやったとき、わざわざ会場まで食べに来てくれて。そのとき「ここのホットドックはいままで食べたものの中で一番美味しい」と言ってもらえたことが本当に嬉しかったですね。

 

 

 

CENTRE place

新潟県三条市東裏館2-1-34

9:00-16:00

水曜定休

※掲載から期間が空いた店舗は移転、閉店している場合があります。ご了承ください。
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