地域に愛される変わらない味。100年続く茶葉とコーヒーの専門店「星野園」。
食べる
2024.11.04
三条市の一ノ木戸商店街の一角にある「星野園」。創業から100年以上続く、茶葉とコーヒーの専門店です。煎茶や紅茶、コーヒーなど、様々な商品を扱っている中でも特に人気なのが「ほうじ茶」。この辺りのお茶屋さんでは珍しく自家焙煎したほうじ茶を販売しているそうで、看板商品になっているんだとか。取締役の星野さんに、お店で扱っているお茶やコーヒーのことについてお話を聞いてきました。


株式会社 星野園
星野 綱希 Tsunaki Hoshino
1983年三条市生まれ。サラリーマンを経験した後、6年前に家業である「株式会社 星野園」に入社。現在は取締役を務める。お店の向かいでは古着屋さん「星野商店」を経営。
看板商品は、自家焙煎した「ほうじ茶」。
――「星野園」さんはいつから続いているお店なんですか?
星野さん:会社を登記して73年。お店自体はその前からやっているので100年以上は続いています。代表はうちの父親がやっていて、僕で4代目です。
――お茶だけじゃなくてコーヒーも扱っているんですね。
星野さん:僕も詳しくは分からないんですけど、商店からはじまって、お茶のお店になって、それからコーヒー、というふうに事業を展開していったそうです。コーヒーを扱うようになったのも僕が生まれる前なので、50年以上は前かなと思います。
――お茶の専門店とかコーヒーの専門店はあっても、どちらも扱っているってちょっと珍しいですよね。
星野さん:2代目である祖父が、先見の明じゃないですけど、今後はお客様にお出しするものがお茶からコーヒーに変わっていくからっていうことで、コーヒー産業に入っていったみたいです。星野園のオリジナルブレンドも置いていて、けっこう出ていますね。

――お店に置いている商品を見ていると、本当にいろんなお茶があるんですね。茶葉もあればティーバックもあるみたいですし。
星野さん:基本的にリーフというか、茶葉で淹れるお茶がうちのメインではあるんです。でも今は急須ってあんまり使わないですよね。なので、ティーバッグも取り揃えています。
――例えばどんな商品があるんでしょう?
星野さん:「コーヒーほうじ茶」っていう、ほうじ茶がベースのコーヒー味のお茶とか、しょうがが入っている紅茶とか。スタンダードなものだけじゃなくて、若い方にも刺さるようなパッケージのものを置いたりして、ターゲットを広げていけたらいいなと思っています。

――「星野園」さんの看板商品でいうとどちらなんでしょう……?
星野さん:やっぱり、ほうじ茶ですね。若い方にもほうじ茶を入口に「お茶って美味しいよね」って、興味を持ってもらいたいなっていう思いがあります。
――ほかのお店のほうじ茶とはどういうところが違うんですか?
星野さん:昔から変わらず自家焙煎でやらせてもらっているんです。自家焙煎でほうじ茶を煎っているところって、あんまりないんじゃないかな。お客さんによっては「ここのほうじ茶以外は飲めない」とか言って、愛飲していただいていますね。
――ほうじ茶のファンがいるんですね。昔からずっと同じ味を提供されているんですか?
星野さん:そうですね。やっぱりお茶も年によって出来が違うんですけど、レシピは変えずに焙煎しています。5月下旬ぐらいになると毎年新茶が送られてきて、みんなでテイスティングして「うちに近い茶葉はこれだよね」って、使う茶葉を決めています。

日本人にとって、切っても切り離せないもの。
――星野さんはいつからこちらで働かれているんですか?
星野さん:今年で6年目ですね。その前はサラリーマンをしていました。実は2年前からここの向かいの店で古着屋をやっていて。家業をやりながら自分の好きなこともやっています。
――こちらのお店と古着屋さんを行ったり来たりされているわけですね。実際にこちらで働くようになってみて、感じたことはありますか?
星野さん:「難しいな」ってことですよね。特に煎茶は味が繊細なので、お客様に合ったものを選ぶのが難しいんです。種類でいうとほうじ茶は5種類、お煎茶は20種類ぐらいあるんですよ。ものは確かに違うんですけど、説明するとなるとなかなか……。難しい商材だなって思います。

――きっと経験が必要になる部分ですよね。どんなところにやりがいを感じますか?
星野さん:お茶って、日本人にとって切っても切り離せないものだと思うんです。それに煎茶は健康にいいと言われていて、そういうものを販売できるっていうところでいい仕事だなと。
――星野さんがいちばん好きなお茶はどれですか?
星野さん:ほうじ茶の中でも「玉露ほうじ茶」が特に好きです。いちばん人気の商品でもあります。あとは煎茶ですかね。レベルが上がると渋みが増していく感じがあるんですけど、ビールが好きな人は好きっていうのと同じ感じだと思います。
――分かりやすいです(笑)
星野さん:あとは昆布茶とか梅こぶ茶も人気ですね。お茶にして飲むのもいいんですけど、ごはんにかけたり、キュウリとかにまぶして浅漬けにするのも美味しいですよ。

一日でも長く、星野園のお茶を提供したい。
――お客さんは地元の方が多いんでしょうか。
星野さん:そうですね、昔から来られている方は多いです。うちの商品を愛飲してくださって、いつも同じものを買っていかれる方もいます。
――お気に入りのお茶を見つけたいところですけど、種類が多いとどれを選んだらいいか難しいです……。
星野さん:そういう方にはいろいろお試しできるセットも置いていますし、飲み比べていただいて、自分が落ち着く味を選んでいただきたいですね。
――最後に、これからどんなことを大切にお店を続けていきたいですか?
星野さん:こういう業種なので正直、ものすごい大きい会社になるとか、そういうこともないと思うんですよ。でも逆になくなることもないだろうなと思っていて。もっといろんな方にうちのことを知ってもらえればそれに越したことはないんですけど、地域密着なところはあるので、うちのお茶やコーヒーを「美味しい」って言ってくださるお客さんに、一日でも長く提供していきたいですね。

株式会社 星野園 本店
三条市林町1-5-41
TEL:0256-33-1264
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