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かしこまらずに箸でフランス料理が楽しめる「呼福のにわ」。

メニューにつけ麺がある変わったフレンチレストラン。

新発田市の一角に隠れ家のようにたたずむフレンチレストラン「呼福のにわ」。アットホームな雰囲気の落ち着ける小さなお店です。それぞれの席には箸が用意されていて、気取ることなくフランス料理を食べることができます。しかも、このお店ではフレンチレストランなのに「つけ麺」を提供しているんです。どんな思いでフレンチレストランをやっているのか、オーナーの祝さんにお話を聞いてきました。

 

 

呼福のにわ

祝 至 Itaru Iwai

1974年新潟市中央区生まれ。高校卒業後に東京都内のフレンチレストラン数軒で経験を積み、フランスでも修行する。その後、和食店で和食の修行も経験し、結婚を機に移住した新発田市で2015年に「呼福(こふく)のにわ」オープン。映画鑑賞とDIYが趣味で、店内の内装も自分で作ることがある。

 

覚えやすい日本語の店名と箸で食べるフランス料理。

——今日はよろしくお願いします。大通りから少し奥にあって、道路からもちょっと中に入った場所ですがなぜここに店をオープンしたんですか?

祝さん:私は20歳からフランス料理をやってきて、いつか自分の店を持ちたいという夢はずっと持ち続けてました。イタリア料理の調理師だった妻と結婚して、一緒に店をやろうということになり、妻の実家の土地で2015年に店をオープンしました。その、妻の実家の土地が、ここだったんです。

 

——「呼福のにわ」っていう店名にはどんな意味が込められているんですか?

祝さん:フレンチレストランの名前って、日本人にはなじみのないフランス語が多くて、ちょっと覚えにくかったりするじゃないですか。だから覚えやすい和名の店にしたかったんです。私が東京にいたとき、1年間だけ「呼福庵」っていう名の和食店で働いたことがありました。とても刺激を受けたお店だったので、その店から「呼福」という言葉を拝借して、お店を建てた場所が妻の実家の庭だったので「呼福のにわ」と名付けたんです。来てくれたお客さんが幸せな気分になってくれたらいいなという思いも込めました。

 

——たしかに覚えやすい名前ですよね。そんな「呼福のにわ」はどんなお店なんでしょうか?

祝さん:フランチレストランっていうと、高級そうっていうイメージがありますよね?でも新発田という地方の町で営業するお店ですので、かしこまらずに食事できるレストランにしたかったんです。だからナイフやフォークを使い慣れない人でも気軽に食べれるよう、あらかじめ席に箸も用意してあります。料理も気取らないフランスの伝統料理とか、田舎の方の郷土料理とかをチョイスしています。

 

フレンチレストランで食べるつけ麺の味とは?

——料理についてのこだわりを教えてください。

祝さん:天然素材を使ったやさしい味付けを心がけています。フレンチではフランスパンとかパンと一緒に食べることが多いんですが、うちはごはんと食べるスタイルになってます。パンよりもごはんを食べる人が多いんじゃないかと思いますし、フランス料理ってソース料理ですから、ごはんにもよく合うんですよ。お米は地元の新発田産米を使っています。

 

——どんなメニューが人気なんでしょうか?

祝さん:お店に来る9割が女性のお客さんなので、いろんな料理が楽しめる「ワンプレートランチ」が人気ですね。料理は仕入れによって変わるので、だいたい週ごとに違った料理になります。だから毎週来てもらうと違う料理を楽しんでもらえると思います。

 

——お手軽にいろんな料理を楽しめるんですね。では、オススメの料理ってありますか?

祝さん: これからの寒い季節に注文が多い「海老のライスグラタンランチ」ですね。トマトソースで味付けしたごはんを海老と一緒にホワイトソースでグラタンにし、チーズをかけたものです。冷めにくく、ずっと熱々を召し上がっていただけます。

 

 

——あー美味しそうですね。他にオススメってありますか?

祝さん:「呼福のにわの洋風つけ麺!」です。南フランスに伝わる郷土料理のスープ・ド・ポワソンっていう魚介スープをアレンジしたものに、ヌイユっていう平打ち麺をつけて食べるメニューです。ヌイユっていうのは本来メインで食べることは少なくて、肉料理などの付け合わせに使うものなんです。トッピングには海老や魚、それからつみれをつけています。

 

——フレンチレストランなのにつけ麺ですか。でも、食べてみるとラーメン的なつけ麺っていうよりはフランス料理の一種っていう気がしてきますね。

祝さん:食べ方はつけ麺ですが、味はしっかりとフランス料理になっていると思います。そもそもこのメニューは、麺料理がなかったうちの店に麺料理のリクエストしてきたお客さんがいて、そのリクエストにお応えする形で始まったものなんです。あと、うちの店にしかないようなオリジナルメニューを作りたいという気持ちもありました。ただ、スープには大変な手間がかかるため、1日5食限定にさせてもらってるんです。

 

フレンチレストランや和食店での経験を自分流にアレンジ。

——祝さんはずっとフランス料理をやってきたんですよね?

祝さん:生まれたのもフレンチレストランです(笑)。私の両親は新潟市中央区でフレンチレストランをやっていたんです。高校を卒業してすぐ、父のつてで東京のフレンチレストランへ修行に出されました。その後も8年の間に何軒かのお店でフランス料理の修行を積んだんです。28歳の時にはフランスでも修行をしましたね。

 

——フランスはどの辺りの店で修行したんですか?

祝さん:南フランスの店が多かったですね。修行スタイルが日本のフレンチレストランとは違ったし、仕事の仕方も日本に比べるとアバウトなので戸惑いました。言葉が通じないと仕事にならないので、辞書を片手に猛勉強して。調理場での会話は困らないほどフランス語は上達しました。帰国してからは「呼福のにわ」の店名の由来でもある「呼福庵」という和食屋で1年ほど修行して、いろいろと刺激を受けました。

 

——「呼福庵」のどんなところに刺激を受けたんですか?

祝さん:フランス料理にはない和食の技法を学ぶことができましたね。和食ならではの素材の扱い方とか。あと、かぶら蒸しとかの和食メニューを今でもフランス料理にアレンジして使うこともあります。結婚を機に妻の実家のある新発田市に来てからも、しばらく仕出し屋で和食を作っていました。

 

——いろいろと和食の要素があるのはそのためなんですね。個人的に得意なフレンチメニューってあるんですか?

祝さん:お店で出しているメニューはほとんど自分の好きな料理ばかりなんです。中でも肉料理や煮込み料理は得意ですね。お店では出してませんけど、ハト肉の料理は好きなんです。だからお店のマークはハトのデザインになってるんですよ(笑)

 

——今後新しくやってみたいメニューってありますか?

祝さん:「呼福のにわの洋風つけ麺!」みたいに斬新でオリジナリティーのあるメニューを増やしていきたいですね。例えばフレンチを生かしたハンバーガーみたいなものとか。

 

 

フランス料理に和食のエッセンスも取り入れ、地元のお客さんのことを考えて、気軽に食べれるメニューを作っている「呼福のにわ」。そんな中でもフランス料理を大胆にアレンジした「呼福のにわの洋風つけ麺!」はオリジナリティーあふれる一品。今後も他では食べることができない、気軽に食べれるオリジナルメニューを生み出してほしいですね。

 

 

呼福のにわ

〒957-0052 新潟県新発田市大手町3-2-23

0254-28-7673

11:30−15:00(L.O14:00)

火曜日、その他不定休有り

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