新潟市西区にある「Le temps Merveilleux(ル・タン・メルヴェイユ)」は、チョコレートに特化したケーキ屋さん。季節の食材を使ったケーキに加えて、フルーツやスパイスなどを組み合わせたチョコレート「ボンボンショコラ」も楽しめます。今回はオーナーパティシエの佐藤さんに、チョコレートの新たな魅力をインタビューして来ました。
Le temps Merveilleux
佐藤 徹夫 Tetsuo Sato
1975年福島県生まれ。都内の調理師専門学校を卒業後、洋菓子店やフレンチレストランなどに勤務。2014年「Le temps Merveilleux」を開業。一番好きなケーキはチョコレートケーキ。
――今日はよろしくお願いします。昔からケーキはお好きだったんですか?
佐藤さん:嫌いではないけど、食べるとしたらクリスマスか誕生日のときぐらいでしたね。それも用意されているから、何となく食べているような。ずっと野球をしていたから、ケーキよりも牛丼とかガッツリ系の方が好みだったんです(笑)
――確かに野球少年ならガッツリ系の方を好みますよね…って、ケーキ大好き少年じゃなかったんですね。それがどうしてパティシエの道へ?
佐藤さん:高校3年生の夏に、ついに野球を引退するときが来ました。今までは野球ばかりしていたけど、時間ができたから小さな中華料理店でアルバイトをはじめたんです。接客が中心だったけど、餃子などの仕込みもさせてもらえるようになってからは、とにかく調理が楽しくて。手に職をつけられると思って、卒業後は都内の調理師専門学校へ行きました。そこで出会ったのが、ケーキだったんです。
――ケーキとは、どんな出会いをしたんですか?
佐藤さん:友達の誕生日に、注目されていたケーキ屋さんに誕生日ケーキを買いに行ったんです。僕が育った福島では考えられないほどにお洒落なお店で、しかも見たことのないようなキラキラしたデザインのケーキがズラリ。そのとき、ケーキに対してのそれまでの概念が覆されました。もちろん食べても美味しくて「ケーキって、こんなに凄いんだ」と。ただただ感動。それで調理師からパティシエへと、新たな夢がつながったんです。
――ついにケーキの扉が開いたんですね。でも、調理師の学校でしたよね? 専攻は変えられたんですか?
佐藤さん:僕が通っていた調理師学校は1年制だったから、何かを専攻するのではなくて、調理全般を習う学校でした。だから、終業までの期間に製菓も学ぶことができたんです。今ほど製菓専門学校が多い時代じゃなかったから、製菓を学びたくて通っている人もいましたね。
――なるほど。
佐藤さん:卒業後は都内のフランス菓子店などで修業しました。そのときに「チョコレートって、組み合わせ次第でいろんな味わいに変化するんだ」と、チョコレートの奥深さに魅せられたんです。そして2014年に、縁があって新潟でチョコレートに特化した洋菓子店「Le temps Merveilleux」をオープンすることができました。
――それでは「Le temps Merveilleux」について、お話を聞かせてください。どんな特徴のあるお店ですか?
佐藤さん:いろんなチョコレート素材を組み合わせたケーキや、季節の食材を取り入れたチョコレート、焼菓子、コーヒーなどを提供している、チョコレートに特化したケーキ屋です。珍しい組み合わせのチョコレートが多いから、あまり他店では目にしないチョコレートに出会えると思います。
――珍しい組み合わせのチョコレート?
佐藤さん:イチゴなどの果物のほかに、生姜や山椒、大葉などをチョコレートと組み合わせた「ボンボンショコラ」です。日本だと生姜は料理に使われているけど、フランスだとお菓子の材料として知られているんですよ。山椒はパッと香るようにスパイスとして使っているから、チョコレートの新しい味わいが楽しめると好評です。
――興味をそそられるチョコレートですね〜。どんなこだわりがありますか?
佐藤さん:カカオのパーセントや原産国によって、チョコレートは数えきれないほどの種類が存在します。それらの中から果物などの副素材を組み合わせているのが「Le temps Merveilleux」のチョコレートです。ベストマッチするチョコレートの組み合わせを探すのはとても難しいけど、ひとつの選択でガラッと味わいが変わるから、最高の組み合わせを提供できるように試行錯誤を繰り返しています。
――となると、何種類ものチョコレートを食べ比べているんですか?
佐藤さん:スモーキー感が強かったり、酸味が強かったり、いろんな種類があるから、多いと1日に20種類ものチョコレートを試食することがあります。食べ過ぎて具合が悪くなりますよね(笑)
――そんなに試食するんですか!? すごいな…。最後にこれからチャレンジしてみたいことを教えてください。
佐藤さん:カレーと生チョコを組み合わせるとか、一通りのチャレンジはしてきたつもりです。ただ、商品化できる美味しさまで達していない組み合わせもたくさんあります。それに思いついていない組み合わせもきっとあるはず。だから、これからも思いついたらチャレンジする精神を忘れずに、新しいチョコレートの扉を探していきたいと思います。
Le temps Merveilleux
新潟県新潟市西区小新5-5-7
025-201-2205