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夜の古町で深夜まで営業しているお菓子屋さん「Parfaite」。

古町8番町は、居酒屋やスナック、クラブなどが立ち並ぶ夜の街。そんな古町8番町の通りに昨年11月、「Parfaite(パルフェット)」というかわいい洋菓子店がオープンしました。夜のお店のサイン看板に挟まれるようにしてたたずむケーキ屋さん。いったいどうしてこの場所で営業することになったのでしょう。オーナーの堀江さんにお話を聞いてきました。

 

 

Parfaite

堀江 智子 Tomoko Horie

1978年新発田市生まれ。東京製菓専門学校在学中、シュガークラフトの第一人者・稲田和子に師事。卒業後は横浜市のフレンチレストランで働き、新潟に帰ってからは洋菓子店やパン屋で経験を積む。2016年に独立して無店舗営業の「Parfaite」を立ち上げ、2019年に新潟市江南区で店舗営業をスタート。同年11月から中央区の古町8番町に移転オープン。食べ歩きが趣味だが、小さい子どももいるためなかなか外に食べに行けない。

 

古町8番町でケーキ屋さんをオープンしたわけ。

——古町8番町っていうと、スナックやクラブ、居酒屋といった夜の街のイメージが強いんですが、そんな中でケーキ屋さんを始めたのはどうしてなんですか?

堀江さん:2016年から「Parfaite」として洋菓子の製造販売を始めたんですけど、最初は店舗を持たないで営業をしていたんです。実家が経営する新発田のアパートの一室を借りて、その部屋でお菓子作りをしてました。オーダーを受けたり、イベントに出店したりして営業していたんです。でも、あまりに大変だったから新潟市の江南区で店舗営業することにしたんですよ。

 

——大変だったというと、何が一番?

堀江さん:まず住んでいる新潟市の自宅から新発田市のアパートまで通うのが大変だったんです。たとえば朝10時からのイベントに出店する場合、早朝3時とか4時とかには自宅を出なければならなかったんですよ。だからもっと近くに工房を持ちたいと思って。そしたら、自宅から10分位の場所で、出店したイベント会場の敷地内に空き店舗が見つかって。厨房もあるしもってこいだったので、そこをお店にすることに決めたんです。

 

 

——それが江南区のお店ですね。そこではどのくらい営業していたんですか?

堀江さん:たった3ヶ月で出ることになったんです(笑)

 

——短っ(笑)。何でそんな短期間で……。

堀江さん:その建物はエアコンが1台しかなくて、夏場は室温が高過ぎて洋菓子を作ることができなかったんですよ。大家さんに相談してみたんですけど、スペースの都合もあってそれ以上エアコンを増やすことができなかったので、夏場はお菓子が作れずに営業をお休みするしかなかったんです。

 

——確かに作れないんじゃ仕事にならないですね。

堀江さん:そんなときに、今の店舗のオーナーから声を掛けてもらったんです。古町8番町はクラブやスナックが多いじゃないですか。そういうお店だと、お客様のお誕生日にケーキとお花が欠かせないんです。でも周辺に夜遅くまでやっているお菓子屋ってなかったんですよ。デパートでも19時までしか開いてなかったんです。だから古町で夜遅くまで営業してくれる洋菓子店を探していたそうなんですね。その話をお受けして、2019年の11月に移転オープンしたんです。

 

——古町で営業してみていかがですか?

堀江さん:ご自宅用に買っていかれるお客様もいますし、クラブのママがお客様のお誕生日祝いにケーキを買っていかれることも多いですね。夜のお店のスタッフさんが閉店後にお茶をするのに寄ってくれることもあります。

 

お母さんの影響ではじめたお菓子作り。

——堀江さんはいつからお菓子作りに興味を持つようになったんですか?

堀江さん:子どもの頃、母が誕生日やクリスマスにケーキを作ってくれてたんです。いつからか私も母のお菓子作りを手伝うようになって、そのうち一人でもお菓子を作るようになって、作ってはまわりの人に食べてもらってました。お菓子を食べた人によろこんでもらえるのが嬉しかったんですよね。

 

 

 

——本格的にお菓子作りを学んだのはいつからですか?

堀江さん:高校を卒業してから東京製菓専門学校で洋菓子作りを学びました。その頃、シュガークラフトに興味があったので、学校の同級生と一緒にシュガークラフトの第一人者の稲田和子先生の教室にも通ったんです。シュガークラフトっていうのは、砂糖で作るイギリス発祥の手工芸品で、いろいろなアイシングケーキに使ったりするものです。中学生のときテレビで放送されていた若乃花の結婚式で登場したウエディングケーキを観て衝撃を受けたんです。そこには立派なシュガークラフトが施されてたんですよ。

 

——学校を卒業した後はお菓子作りの仕事を続けてきたんですか?

堀江さん:そうですね。最初は横浜のフレンチレストランで2年くらいケーキ作りに携わっていました。勤務時間が長い上に厳しい職場だったので、どんどん人が辞めていって大変でした。私も限界を感じて新潟に戻ってきたんです。新潟では人気のある洋菓子店で働きました。早朝からの仕事だったので始発電車で通っていたんですが、新潟駅に着いてもバスがまだ出てないんですよ(笑)。しかたなく毎日タクシーで駅から職場まで通ってましたね。結婚や出産で一時期仕事から離れましたが、落ち着いてからは洋菓子店やパン屋で働いてました。新潟ではまだやっている店がないアイシングクッキーを作りたいと思って、自分で「Parfaite」を始めることにしたんです。

 

白砂糖や輸入小麦は使わない。安全なお菓子作りを心掛ける。

——堀江さんはどんなことに気をつけてお菓子作りをしていますか?

堀江さん:できるだけ安全な素材を使ってお菓子を作っています。中でも白砂糖を使わないようにしてるんです。

 

——添加物を使わないっていうのはよく聞きますが、白砂糖を使わないっていうのはどうしてなんですか?

堀江さん:私は今まで添加物や白砂糖について意識することなく食べて育ってきたんです。職場では試食のたびにお菓子を試食してましたし、家に帰ってからもチョコレートやアイスクリームを食べてました。でもそれって、自分でも知らず知らずのうちに砂糖の中毒になっていたんですよね。あと毎日子育てしながら忙しいお菓子作りの仕事を続けてきたことで、身体が思うように動かせなくなって鬱状態になってしまったんです。そのことをきっかけに、砂糖が体に及ぼす影響に気づくことができたんです。

 

 

——なるほど、身をもって体験されたんですね。白砂糖以外にも気をつけている材料ってあるんでしょうか?

堀江さん:輸入用の外国産小麦は農薬が強いので、国産小麦を使っています。小麦アレルギーって小麦に使われている農薬が原因の場合もあるんですよ。小麦に限らず、材料の野菜や果物は農薬を落とす洗剤でしっかりと洗うようにしています。

 

——今後新しく作ってみたいお菓子ってありますか?

堀江さん:「Parfaite」を始めた当初は、マクロビオティック専門のお菓子店をやりたいと思ってたんです。でも砂糖やバターを使わずにお菓子を美味しく作るのって難しいんですよ。それであきらめちゃったんですけど、今後はマクロビに再挑戦したなって思っています。

 

 

 

 

Parfaite

〒951-8063 新潟県新潟市中央区古町通8番町1506-2 プラザ8-1 101

025-211-2541

12:00-24:00

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