ふわふわ可愛いイメージのお菓子屋さん「おうちde菓子工房 PELUCHE」。
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2022.03.24
新潟市秋葉区の閑静な住宅街に「おうちde菓子工房 PELUCHE(プリューシュ)」という小さなお菓子屋さんがあります。目立たない場所にある上、営業日は水曜と土曜の週2回のみ。いったいどんなお店のなのか、オーナーの帆苅さんにお話を聞いてきました。


おうちde菓子工房 PELUCHE
帆苅 由美子 Yumiko Hokari
1966年新潟市生まれ。看護師として脳神経内科などの病院で約30年勤務し、2019年9月に新潟市秋葉区の自宅で「おうちde菓子工房 PELUCHE」をオープンする。ぬいぐるみなどの可愛いものが好き。
看護師の趣味が高じてお菓子屋さんに。
——今日はよろしくお願いします。
帆苅さん:私は趣味の延長でお店をやっているようなもんだから、お話しするようなことなんて何もないですよ。それでもいいんですか?(笑)
——もちろんですよ。お菓子屋さんで働いた経験もないんですか?
帆苅さん:ないですね〜。お菓子屋さんをはじめる前は、ずっと看護師をやってきました。
—— 看護師のお仕事は最初から?
帆苅さん:高校を出てすぐ看護学校に入りました。当時、できたばかりの新潟伊勢丹でデパガになって、アパレル販売をするのが夢だったんだけど、親の強い奨めもあって看護師の道に選んだんです。看護師の仕事のかたわら趣味でお菓子作りをやっていたので、「定年退職したらお菓子屋さんをやれたらいいなー」って、当時からぼんやりと考えていたんです。

——じゃあお菓子作りは昔から好きだったんですか?
帆苅さん:母がよく家でお菓子作りをしていたので、その影響もあって私も小学生の頃からお菓子作りをしていました。母と一緒に作るわけでもなく、私は私で作っていましたね。お菓子作りから離れた時期もありましたが、何年か前にまたお菓子作りをはじめました。
——どうしてお店をはじめることにしたんですか?
帆苅さん:作ったお菓子を人にお裾分けすると、「これは売れる」とか「お店をやってみたら」とか褒めてくれるんです。私が作ったお菓子を喜んで食べてくれる姿を見ているうちに、お菓子屋さんをやりたいという気持ちがどんどん強くなって、職場を早期退職してお菓子屋さんをはじめることにしました。

店名の「PELUCHE」は「ぬいぐるみ」という意味。
——明るくて可愛いお店ですよね。こちらはご自宅なんですか?
帆苅さん:そうなんです。いろいろ物件を探してみたんだけど、なかなか条件に合うところが見つからなかったので、家族に相談して自宅でお店をはじめることにしました。ちょうど使っていない8畳の和室があったから、押し入れと合わせて10畳分のスペースをリフォームして、専用キッチンと店舗スペースを作ったんです。病院の退職金をつぎ込みましたね(笑)
——へ〜。とても和室だったとは思えないですよ。趣味でお菓子作りをしてきたってことは独学なんですか?
帆苅さん:趣味でやってたときは独学でしたね。お店をはじめることになって、まったくの独学ではさすがに心配だったので、有名店のパティシエから指導を受けることができる通信講座で、ケーキ作りを勉強し直しました。お菓子作りの知識や技術を基礎から学んで「スウィーツ・スペシャリスト」の資格をいただくこともできたので、お店をはじめる自信にもつながりましたね。

——自分の知識や技術を、もう一度見直したわけですね。店名の「PELUCHE」には、どんな意味があるんですか?
帆苅さん:「PELUCHE」っていうのは、フランス語でぬいぐるみのことなんです。ふわふわした可愛いお店をイメージしました。ぬいぐるみって、ずっと寄り添ってくれる癒しの存在だと思うんです。このお店もお客様にとって、そんな存在になったらいいなと思って名付けました。
——「PELUCHE」には、そういう意味が込められているんですね。それじゃあ、ロゴマークになっている肉球にはどんな意味が……?
帆苅さん:最初はぬいぐるみのイラストだったんです。それがどんどん簡略化されていって、肉球のデザインになりました。だからこの肉球もぬいぐるみのイメージだと思ってください(笑)

材料費さえ出れば、また次のケーキが作れる。
——並べられているお菓子も可愛いものばかりですね。
帆苅さん:自分が食べたいって思うものばっかり作っているんですよね(笑)。ぬいぐるみみたいにコロンとして可愛いものが好きなので、お菓子もそういう見た目になっちゃうんです。「綺麗」っていうよりは「可愛い」寄りだと思います。

——確かにそういうイメージですね。
帆苅さん:あと「おうちde菓子工房」って謳っているように、自宅のキッチンで家庭用の調理器具を使って作っているから、一度にたくさんのお菓子を作ることができないんです。ひとうひとつ手間をかけてていねいに作っているので、お店に並べる分を作るのに2日間かかっているんですよ。だから水曜と土曜の週2回しか営業できないんです。お店のケーキというよりは「お母さんがおうちで作るケーキ」ですね。
——手作りの温かみを感じます。でも、ひとりですべてやるのって大変じゃないですか?
帆苅さん:確かにひとりでやっていると大変なんですけど、いろいろなお客様とお話しできるのは楽しいですよ。お菓子の率直な感想をダイレクトに聞くこともできるので、参考になったり刺激になったりします。自分が食べたいと思うお菓子を作っているんだけど、ときどき常連のお客様の好みを想像しながら作ったりもしているんですよね。

——お客さんに合わせて作ることもあるんですね。
帆苅さん:特にオーダーで作るバースデーケーキなんかはそうですよね。毎年お子さんのバースデーケーキを注文してくれるお客様がいるんだけど、毎年成長に合わせてケーキのデザインを私の方で変えているんです。ケーキを通してお子さんの成長を見守っている気持ちになりますね(笑)
——でも、このお菓子の数で週に2回しか営業しないとなると、採算が合うのか心配なんですけど……。
帆苅さん:ぶっちゃけ材料費が出るくらいなんだけど、それで充分なんです。材料費が稼げれば「またお菓子が作れる!」って感じ(笑)。何よりも自分が作ったお菓子を、お客様がわざわざ買いにきてくれて、喜んで食べてくれることが嬉しいんですよ。

おうちde菓子工房 PELUCHE
新潟市秋葉区山谷町3-28-3
11:00-18:00(なくなり次第終了)
水土曜のみ営業
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