四角いシュークリームが大人気の、新潟駅南「SUNNY DAYS」。
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2021.07.13
今年の4月に新潟駅南口近くにできたお店の、四角い形をしたシュークリームが話題を呼んでいます。そのお店の名は「SUNNY DAYS(サーニーデイズ)」。小さな食パンにしか見えない「my block(マイブロック)」と名づけられたこのシュークリーム、なぜ四角い形をしているのでしょうか。お店を運営している「株式会社ライフデザイン」の代表取締役・雪井さんにお話を聞いてきました。


株式会社ライフデザイン
雪井 幸太郎 Koutaro Yukii
1975年新潟市北区生まれ。16歳のときに交通事故で右腕の機能を失う。福祉系の専門学校を卒業して、福祉用品の販売レンタルの仕事につき、2013年に独立して「一般社団法人ライフデザイン」、2019年には「株式会社ライフデザイン」を設立する。2021年4月に新潟駅南口近くに「SUNNY DAYS」をオープン。趣味は車いじり。
障がい者就労施設を兼ねたシュークリーム店。
——「SUNNY DAYS」ってどんなお店なんですか?
雪井さん:「my block」っていう四角い形をしたシュークリームを販売したり、ランチを提供したりするお店です。障がいを持つ人が働ける場所を作ろうと思って始めました。
——ということは、お店では障がいを持つ方も一緒に働いているんですね。
雪井さん:それはまだ先のことなんです。障がいを持つ方々を雇用するためには、その前にまずしっかりと売れる商品を作って生産力を上げる必要があるので、今は受け入れる準備をしている段階です。

——なるほど。雪井さんはどうしてそのようなお店を始めようと思ったんですか?
雪井さん:私が代表を務める「株式会社ライフデザイン」という会社では、いろんな障がい福祉事業をおこなっているんですよ。その一環として、障がいを持つ方が自立する手助けになれたらと始めました。
——「株式会社ライフデザイン」の事業内容についても教えてください。
雪井さん:障がいを持つ方の人生に一生寄り添って、生活環境をサポートすることで、自立支援をしています。障がいを持つ方がまだ子どものときから、親が亡くなった後まで、彼らが安心して生活できるようなサポートを目指しているんです。
——安心して生活できるサポートというと、たとえばどんなふうにサポートしているんですか?
雪井さん:「SUNY DAYS」の他に、相談支援、放課後デイサービス、就労支援B型通所施設、生活サポート付き共同住宅があります。こういった事業で、住む場所から働く場所までを一環してサポートしています。

——それはすごく安心感がありますね。ところでこの「株式会社ライフサポート」は雪井さんが始めたんですか?
雪井さん:はい。私自身、16歳のときにバイクでトラックと正面衝突をして、右腕が使えなくなる障がいを負っているんですよ。警察の方が言うには、首の骨が折れて死んでいたかもしれないくらいの大事故だったんです。でも私はずっとレスリングを続けてきて首を鍛えていたから助かったのかもしれないですね。
——それは大変でしたね……。その経験があったからこそ、福祉の道に?
雪井さん:そうなんです。福祉系の専門学校で勉強して、その後は福祉用品の販売やレンタルをしている会社に勤めました。2013年に独立して「一般社団法人ライフデザイン」をスタートして、株式会社になったのは2019年ですね。

四角いシュークリームのルーツは、……食パン?
——それにしても四角いシュークリームってユニークですよね。どうして作ろうと思ったんですか?
雪井さん:最初は1口で食べられる生食パンを作ろうかなと思っていたんですよ。でも生食パンの店はたくさんあるし、今さら始めても面白味がないかなと思って……。それで思いついたのがシュークリームでした。シュークリームって噛り付くと、反対側からクリームがはみ出しちゃうことがあるじゃないですか。食パンみたいに四角くすれば、はみ出さないんじゃないかと思ったんですよね。もちろん形も珍しいですし。
——へー、ルーツは食パンだったんですね(笑)
雪井さん:試作品を1,000個作って配ったら反響が大きかったので、昨年の12月からデリバリー販売を始めて、今年の4月に「SUNNY DAYS」をオープンしました。そしたら思っていた以上にバズってしまったんですよ(笑)。毎日行列ができて、午前中に売り切れる状態が2ヶ月続いたんです。

——それはすごい! 1日にどれくらい売れるんですか?
雪井さん:以前は1日に最大で300個しか作れなかったんですけど、今では仕事も早くなってきたので1日に600個以上作って売れるようになりましたね。
——四角い形のシュークリームって作るのは簡単なんですか?
雪井さん:四角形の角をしっかり出すのが難しいんですよ。原料が0.1g違うだけで、丸くなってしまって角がしっかり出ないので、分量をしっかり決めて正確に作るようにしています。
——やはり四角い形にはこだわりがあるんですね。他にこだわっていることはあるんですか?
雪井さん:新潟らしさを出していきたいという思いもあったので、原料に米粉を使っています。それから使っている卵も、実は新潟県産にこだわっているんです。

——ところで、イートインスペースではランチメニューも食べることができるんですよね。
雪井さん:はい。「my block」はもちろん、新潟県産もち麦を使った「ロコモコ丼」やオムライスとナポリタンがコラボした「オムリタン」などのメニューを召し上がっていただけます。ただ、今まであまりイートインスペースを利用する方は少なかったんです。店内に行列ができてしまうので、その横で食事をするのも落ち着かなかったんでしょうね(笑)。「my block」も販売だけで売り切れてしまっていたので、店で食べていく人はいませんでした。

——それはもったいないですね。
雪井さん:でも「my block」の生産力も上がってきたので、今後はイートインスペースで召し上がっていかれる方も増えると思います。その際は「my block」に合わせてブレンドしたコーヒーと一緒に味わっていただけたらと思います。
——今後はどんな展開を考えているんですか?
雪井さん:新潟市にある日本酒の蔵元「今代司(いまよつかさ)」さんの酒粕や、村上市の「冨士美園(ふじみえん)」さんで作っている「雪国紅茶」とコラボした商品を予定しています。これからはいろんな企業とつながりながら商品展開していけたらいいなと思っているんです。あと障がいを持つ方の雇用のためにも、スーパーをはじめとした販売施設に卸売もしていきたいですね。

常識を打ち破った四角いシュークリーム「my block」が話題になり、ひっきりなしにお客さんがやってくる人気店「SUNNY DAYS」。いずれ、障がいを持つ方も働くことができる場所になることと思います。「SUNNY DAYS」という名前のように、誰もが不安なく晴れ晴れした生活を送れるといいですね。
SUNNY DAYS
新潟県新潟市中央区南笹口1-9-8 クレセントヨコイ1F
025-282-7725
11:00-18:00(土日祝日は16:00まで)
水曜休
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