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衝撃の閉店からの復活!地域の声を大切に心機一転「たわら屋海老ケ瀬店」。

「たわら屋弁当閉店!」今年春のそのニュースに驚いた人は少なくなかったはず。それまでよく利用していた私も、「えー」「なんでよー」と、とても残念な気持ちになったものでした。しかしこの秋、閉店から一転、「復活するらしい!」との話を耳にして、「え、まじで!?」。それならぜひ取材させてもらいたい!というわけで、早速、「たわら屋海老ケ瀬店」にお邪魔してきました。

 

たわら屋海老ケ瀬店

渡辺 亮介 Ryousuke Watanabe

1988年新潟市生まれ。海老ケ瀬店店長。料理専門学校を卒業後、イタリア料理店で料理人として活動。その後古町のバーにてバーテンダーとして働く。2016年「たわら屋」に就職。商品開発や店舗管理を行う。お客さんの声を大切に「新・たわら屋海老ケ瀬店」を目指して奮闘中。

 

地元のタクシー会社が運営する、「たわら屋」の新しいかたち。

ーー「たわら屋」さんが復活した!と聞いて、お邪魔したのですが、まずはいきなりで申し訳ないのですが、そこらへんの経緯を教えてください。

渡辺さん:そうですね。実は新潟市北区に本社がある「ハマタクシー株式会社」が、この「たわら屋海老ケ瀬店」と「たわら屋網代浜店」の運営を前の会社から引き継いで再開させた、というかたちなんです。

 

ーーそういうことだったんですか。でも、なぜタクシー会社さんが運営することに?

渡辺さん:このコロナ禍でも、タクシー会社がやれば、タクシーを活用したお弁当の宅配ができる。そういう強みをいかして、地元の方やご高齢の方に利用してもらえると考えて運営に乗り出したと聞いています。

 

ーーあー、なるほど。より便利に利用できる環境が整うと。ちなみに、渡辺さんはタクシー会社の社員さんなんですか?

渡辺さん:いえ、私は以前から「たわら屋」で働いていましたよ。

 

スタッフも味も「たわら屋」は変わらない。でも、ゼロから心機一転する気持ちで運営。

ーーじゃあ一度閉店を経験されて、この度また開店、と。お気持ち的にはどうなんでしょうか。

渡辺さん:閉店ってなったときは大変でしたけど、運良く「一緒にやらないか?」ってお話をいただいて、また「たわら屋」で働かせてもえることになったんです。前の運営会社のときも商品企画や店舗の管理をしていましたので、またここで働けることは嬉しかったですね。

 

ーー復活!という感じですか?

渡辺さん:でも個人的には、「復活」というより「ゼロからスタートする」という感じが強いです。

 

ーーというと?

渡辺さん:以前は、本社管理の部分が大きかったんです。例えば商品のラインナップだったり、新商品づくりだったり。でも、ハマタクシーになってからはそれを各店舗に任せてもらえる体制になって。特にこの海老ケ瀬店は20~40代のお客さんが中心で常連さんが多い店舗なんです。だから前よりも今の体制の方がフットワークがよいというか、地域の需要を理解して、その人たちが本当に喜んでくれるお弁当を提供できるかなと。そこが、まったく新しくなった、ゼロからスタートってことですね。

 

お客さんの声を大切に、この場所だからこそ生まれるお弁当を。

ーー地域のニーズに合ったお弁当を作れるということですけど、ちなみに、どんなお弁当がこちらのお店では人気なんですか?

渡辺さん:そうですね。ここの店舗では、若い人が多いということもあって、ボリュームがあるお弁当が人気です。お客さんの動向や、常連さんとの会話があった上で、現場の意見を反映させてお弁当の開発に取り組めるところがいいですね。

 

ーー渡辺さんの商品開発力とお客さんのリアルな声があれば、もう無敵ですね(笑)

渡辺さん:ありがとうございます(笑)。前の店からの変化というのはお弁当以外にもあって、ドリンクやカップラーメンみたいな加工食品、その他のサイドメニューも各店舗で考えることができるので、そこにも今は力を入れています。例えばドリンクなんかは、普通こういったお弁当屋さんって商品数が少なかったりすると思うんです。お茶が何種類かあるだけ、みたいな。でもそれってお客さんのことを考えたら違うと思っていたので、このタイミングで思いきってコンビニにも負けないドリンクの品揃えにしました。

 

ーー本当だ!めちゃくちゃ種類がありますね。これは、お客さんにとっては嬉しいですね!お弁当屋さんとコンビニをはしごしなくて済む!

渡辺さん:そうですよね。お昼に「お茶」だけって、今はそうそうないと思うんですよ。暑い中で炭酸が飲みたい人もいれば、昼食後にラテを飲んでホッとしたい人もいるし。

 

お客さんが喜んでくるかどうか、が大切。

ーー渡辺さんは飲食のお仕事をずっとされてきたんですよね?

渡辺さん:料理の専門学校を卒業してから飲食に携わっています。もともとパティシエ志望だったんですけどね(笑)。でも、お菓子ってなかなか目の前で食べてもらえる機会ってないじゃないですか。最初はイタリア料理店でお菓子と料理を作る仕事をしていたんですけど、自分は食べてくれる人の笑顔だったり表情が好きなんですよ。だからそれからは対面で接客できるお店で仕事をしようと思って。自分にとっては、お客さんが喜んでくれたかどうか、が大切なんです。だから、お客さんに求められているものをすぐに提供できるこの環境はとてもありがたいです。

 

ーーそれは、ただ「たわら屋」が復活しただけではなくて、生まれ変わった、という感じですね。

渡辺さん:そうですね。社長は現場に入って直接意見をくれたり、真剣に話を聞いてくれるし、そういう点でもいい環境でやらせてもらっていると思います。

 

ーーちなみに、今、どのくらいの種類のお弁当があるんですか?

渡辺さん:今はまだスタートしたばかりなので、お弁当の種類だと20商品になります。でも、開発した新商品は13種類のストックがありますね。今後は週1回のペースで新商品を打ち出していく予定です。

 

 

ーー週1で新商品ですか。毎週気になりますね(笑)。最後に、今後の目標などあれば教えて下さい。

渡辺さん:「飲食に特化したコンビニを目指している」と勝手に言うと会社に怒られちゃうかもしれないですけど(笑)。お弁当をはじめとした食べ物、飲み物に関しては、「コンビニに行くならたわら屋で」って思ってもらえるくらいのバリエーションを揃えたいと思っています。ドリンクは実際にお客さんに喜んでもらってますし、その他にもお弁当とプラスアルファ、おにぎりとプラスアルファ、みたいな。お客さんの選択肢を増やしたいですね。うちの強みは手作りのお弁当やおにぎりなので、圧倒的に満足度が違うと思いますし、定食のようにイートインしてもらえるのもいいところだと思っています。そこにさらに、「カップラーメンを一緒に食べたい」とか「食後のお菓子も楽しみたい」とか、そういう声にもきめ細かに応えられる、便利だと喜んでもらえる、そんな店舗をこの海老ケ瀬店では目指したいなと思っています。

 

手作りのお弁当とサイドメニューやドリンクが充実したお弁当屋さんがあれば、間違いなく、超便利!最後に「たわら屋海老ケ瀬店」の定番の人気商品と、ガッツリのボリュームが魅力な新商品のご紹介です。

 

■からあげ弁当 600円(税込)

唐揚げ1個30グラムと、食べやすさを考えた「からあげ弁当」。しっかりした味付けでご飯との相性バツグン。「たわら屋」看板メニュー。

 

■焼肉弁当 600円(税込)

疲れたカラダをパワーアップ!焼肉だけでなく唐揚げも贅沢にプラス。お弁当でしっかりスタミナをつけたい!そんな人におすすめの人気メニュー。ちなみにこちらは、渡辺店長が考案したもの。

 

■W(ダブル)弁当 670円(税込)

こちらは新商品!「ヒレカツの卵とじ」と「タレかき揚げ」がボン!ボン!とお弁当を占拠。通常のお弁当よりも最初からご飯も大盛りと、渡辺店長の心意気がつまったパワフルなお弁当です。

 

 

たわら屋海老ケ瀬店

〒950-0809 新潟県新潟市東区柳ヶ丘2-6

TEL 025-288-5313

6:00~22:00

※掲載から期間が空いた店舗は移転、閉店している場合があります。ご了承ください。
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