てんさい糖や米粉など、身体に優しい素材から作るシフォンケーキと、常時15種類もの紅茶がラインナップされている「TEA CAFÉ DAKKE(ティーカフェダッケ)」。こちらのお店は、仲良し夫婦の金子愛美さん&直樹さんが営む紅茶とシフォンケーキの専門店です。今回はお二人に、紅茶とシフォンケーキの魅力を語っていただきました。
TEA CAFÉ DAKKE
金子 愛美 Manami Kaneko
1988年新潟市(旧豊栄市)生まれ。新潟商業高校を卒業後、「にいがた食育・保育専門学校えぷろん」へ進学。横浜や東京の飲食店で10年間経験を積み、2019年に「TEA CAFÉ DAKKE」をオープン。
TEA CAFÉ DAKKE
金子 直樹 Naoki Kaneko
1985年新潟市生まれ。新津高校商業科を卒業後、専門学校へ進学。婦人服販売店やホームセンターなどで勤め、2019年より「TEA CAFÉ DAKKE」を夫婦でスタート。婦人服の販売は現在も行っている。
――今日はご夫婦でのインタビューですね。よろしくお願いします。まずは、どんなお店なのか教えてください。
愛美さん:「TEA CAFÉ DAKKE」は、インドやスリランカ、日本などの紅茶と一緒に、てんさい糖や米粉、ミネラルバランスの整った水など、身体に優しい素材から作っているシフォンケーキが食べられるお店です。紅茶とシフォンケーキの専門店ですね。
――なるほど。紅茶はどのくらいの種類がありますか?
直樹さん:産地や栽培方法からセレクトして、定期的にラインナップを入れ替えていて。常時飲んでもらえる紅茶の種類は15種類です。これからの時期はアイスティーにシロップを加えたアレンジティーも提供していく予定なんですよ。
――アレンジティー……美味しそうですね! ちなみに、シフォンケーキで使用している素材で違いが分かりやすいものはありますか?
愛美さん:一番分かりやすい素材だと、卵ですね。豊栄ですくすく育った有精卵と、有機飼料で育てられた長崎の鶏の卵の2種類を用途に合わせて使用しています。それぞれ色がまったく異なっていて、シフォンケーキの色にも表れているんです。
――え? 卵が違うだけで、シフォンケーキの色が変わるんですか?
直樹さん:はい。それぞれの卵で作ったシフォンケーキを並べてみました。見比べてみてください。こんなに色が違うんですよ?
――ほんとだ! ところで、ちょっと素朴な疑問を聞いていいですか? シフォンケーキなら、コーヒーとの組み合わせでもよい気がします。どうして紅茶との組み合わせをチョイスされたんですか?
愛美さん:中学生の頃から、スイーツをメインにしたカフェをやりたかったんです。でも、大人になってからもずっと、コーヒーが飲めなくて。どうしても胃がもたれてしまうんです。以前、働いていた東京のカフェでは紅茶を専門に取り扱っていたんですけど、生クリームを加えたクリームティーとか、いろんなアレンジティーがたくさんあって、これなら私も飲めるし、好きだなって思ったのがキッカケです。
――なるほど。同じような質問になってしまいますが……シフォンケーキはどうして?
愛美さん:正直、スイーツカフェをしたかったから、デコレーションケーキや焼菓子など、おおよそのスイーツ類は作れるんです。でも、お店をはじめる時はひとりでやっていくつもりだったから、オペレーションを考えてシフォンケーキを選びました。それにシフォンケーキが1番得意だったので。
――そうだったんですね……って、オープン当初はご主人と一緒ではなかったんですね!
直樹さん:そうなんですよ。僕は婦人服販売をしていて、オープン当初は親に手伝ってもらいながらやっていました。でも、シフォンケーキを作るのが楽し過ぎたみたいで、作ってばかりで死にそうになっていたんです(笑)。それで、ふたりで同じことを頑張ってやっていこうと話して、今に至っています。
――死にそうになっていたんですか(笑)
直樹さん:お互いに自由奔放にやっていた感じです(笑)。僕も婦人服の催事販売ばかりをしていて。
――それでは話を戻しますね。紅茶とシフォンケーキの魅力についても教えてください。まずは紅茶の魅力ってどんなところですか?
愛美さん:個人的な意見ですけど、紅茶はコーヒーと違って後味がスッキリしています。苦みや香りがドーンと押し寄せてこないから、スイーツから和食まで、いろんな食べ合わせに適しています。それに、おばあちゃんがお茶を淹れる感覚で手軽にポットで淹れられるから、日本人には馴染みやすい飲み物だと思いますね。
直樹さん:ちなみに、アールグレイの茶葉を使ったシフォンケーキを提供しています。これは、茶葉をそのまま生地に練り込んであるから、口の中でアールグレイの味と香りが弾けるんですよ。ダイレクトに紅茶を感じられるから、紅茶好きのためのシフォンケーキですね。
――紅茶の茶葉を使ったシフォンケーキまであるんですか。当然、紅茶と相性抜群なんでしょうね。
愛美さん:そうですね。「TEA CAFÉ DAKKE」のシフォンケーキは、どれも身体に優しい素材で作っているからこそ、味わいも優しくなっています。だから主張が強すぎず、ひき立ててくれる紅茶と相乗効果で、より美味しく食べてもらえます。
――そんな話を聞いていたら、なんか……お腹が空いてきました(笑)。それでは最後に、これからチャレンジしてみたいことを教えてください。
愛美さん:シフォンケーキで作ったサンドや、サラダや副菜、スープと合わせたランチプレートも提供しています。そのままスイーツとして食べるのがスタンダードだけど、シフォンケーキの可能性をたくさん伝えられたらと思います。それに、毎日6~10種類のシフォンケーキを焼いているからこそ、こんなシフォンケーキもあるんだよって、いろんな楽しみを紅茶と共に届けていきたいです。
TEA CAFÉ DAKKE
新潟県新潟市秋葉区川口435-8
0250-47-7544