暮らしをちょっと楽しくしてくれる「Toi_TMH」のコーヒー。
カフェ
2021.11.01
仕事仲間とのちょっとした息抜きの時間、休日に友人と楽しむキャンプ、ゆったり読書を楽しむひとり時間……、どんなときだってコーヒーは傍にいてくれます。コーヒーを味わうひとときは、いつだって豊かなものであってほしいですよね。今回ご紹介するのは、「暮らしの中のcoffeeがちょっと楽しくなる」をコンセプトにお店を展開している「Toi_TMH(トイティーエムエイチ)」。スタッフの平澤さんに、お店のことをたくさん聞いてきました。

Toi_TMH
平澤 康宏 Yasuhiro Hirasawa
1982年長岡市生まれ。販売、工場、土木、農業、製菓店などある意味幅広い経験を経て、2017年に入社。「Toi_TMH」のスタッフとしては、2021年4月より。お店では商品開発をしたり、コーヒーを淹れたり、系列店で洋服の販売をするオールラウンダーとして活躍。趣味は子どもと外遊び。川と山が大好きで、いつか家族と手作りの秘密基地を作りたいと構想中。
散歩の途中で寄ったり、友達と待ち合わせをしたり。
――今日はよろしくお願いします。とっても落ち着く、居心地のいいお店ですね。
平澤さん:ありがとうございます。「Toi_TMH」は、散歩の途中にふらっと寄れたり、友達との待ち合わせに使ってもらったり、そんな町の交差点みたいで寄り合い所的な存在のお店を目指しているので、そう言ってもらえると嬉しいです。
――町の交差点。寄り合い所。なんだか分かる気がします。コーヒー以外にアパレルとか、いろんなグッズもありますね。カフェ? コーヒースタンド? ここは何屋さんなんですか?
平澤さん:「Toi_TMH」に来てくれる方へフラットにお店を使ってもらいたいと思っているので、コーヒーを飲むだけじゃなくて、「何かないかな~」って気軽に立ち寄れる場所にばれたらと、コーヒー豆をはじめ羊羹、キャンディー、アパレルなどに加えて、僕たちが実際の生活で使ってみて「いいなぁ」と思うマグカップや生活雑貨もあります。といっても、「暮らしの中のcoffeeがちょっと楽しくなる」をコンセプトにしているから、ほとんどのアイテムがコーヒーに関連しているんですけどね。

――コーヒーのキャンディに、コーヒー羊羹。確かにどれもコーヒーばかりですね。でも、さすがにアパレルはコーヒー関連じゃないですよね?
平澤さん:アパレルもなんですよ。このTシャツは、WANTOKプロジェクトの一環で作られたもので、パプアニューギニアのコーヒー輸出に関わる人たち、農園の人たちがオフィシャルユニフォームとして着ています。あと、リサイクルコーヒーを使って染め上げた巾着袋もセットになっているんですよ。

――え? このTシャツを着ながら農園の人たちは作業しているんですか?? カッコイイなー。……あのー、WANTOKプロジェクトって何ですか?
平澤さん:パプアニューギニアのピジン語で家族、仲間、友達を意味する言葉がWANTOKで、うちのメインコーヒーがそうなんだけど、WANTOKって名前のコーヒーがあるんです。そのコーヒーに関する活動をWANTOKプロジェクトと呼んでいます。このWANTOKの話が面白いんですよー。

ジャングルに自生。守られたWANTOKコーヒー。
――どんな面白い話なんですか?
平澤さん:昔、パプアニューギニアにある標高2,000m近い高地に、ある人がコーヒーの苗木を植えたんだけど、精製所や輸送の問題から1,300mくらいの位置に農園を構えたほうがいいとなり、最初に植えた苗木は放置されて、結局、自生化したそうなんです。しかも、その場所は貧富の差から山賊が違法に通行料を取るなどしていて、なかなか人が立ち入り難い場所だったから、一帯はそのままジャングル化したんだとか。で、自然のシェードツリーが生えて、その辺りは火山灰土壌かつ、綺麗な水が流れていたから、自然の中で苗木はすくすくと成長したそうです。
――ふむふむ。
平澤さん:そんな話をあるロースターが耳にして、帰国後に植物学者と一緒に調査してみたら、アラビカ種ティピカ亜種というコーヒーの原種だったことが分かりました。しかも、スペシャルティコーヒー協会から認定を受けることまでも。で、これは素晴らしいとなって、日本の人たちに飲んでもらえるようにと、ロースターをはじめいろんな方に協力してもらい、パプアニューギニア政府と日本政府も力を合わせて、コーヒー豆を輸入をするために立ち上げたのがWANTOKプロジェクトなんです。

――隠された財宝みたいな話じゃないですか。でも、そんな貴重なコーヒーだったら、大手コーヒーチェーンが黙っていないんじゃ……。
平澤さん:みなさんも知っている某コーヒーショップや、大きなメーカーからの問い合わせは多かったみたいです……。でも、パプアニューギニアの人たちは「このコーヒーは日本の人たち届けたい」と芯に思ってくれていたから、他からのオファーは断っていたそうなんです。パプアニューギニアは新日国でもあるけれど、やはり人と人の信頼の元に守られたのがWANTOKコーヒーなんですよね。
――いい話じゃないですか……。話を聞いたら、どんなコーヒーなのか気になりました。
平澤さん:とても普通なんですよ。でも、とてもいいコーヒーでね。話していたらいつの間にか飲み終わっていて、「もう一杯もらえる?」ってなっちゃう、そんなコーヒーがWANTOKコーヒーです。

日常のコーヒーが楽しめる。普通にいいよね。
――「Toi_TMH」には、どんなお客さんが訪れていますか?
平澤さん:今年の4月にオープンしたばかりだけど、わざわざ遠方から来てくれる人もいるし、近所の人たちだって来てくれます。ゆっくり話していく人もいれば、コーヒーを買って出掛けていく人だっています。みんな、日常のコーヒーをゆっくりと、フラットに、そして普通のこととして楽しんでくれていると思います。
――ゆるっとしているというか、ラフに過ごせるというか、暮らしの中に溶け込んだ存在なんでしょうね。
平澤さん:そうかもしれないですね。カフェとかコーヒースタンドって、バリスタが立っていてカッコよくて、ちょっとだけ敷居が高くて感じちゃって。それをもっと気軽に、ふらっと寄れる場所にして、日常の一箇所になりたいんです。暮らしの一部のコーヒーとしてね。……あ、お店を出るときに見てもらいたいものがあるんですよ。ちょっとだけ上を向いてみてください。僕たちからのメッセージです。

Toi_TMH
魚沼市中原167-1
025-795-6030
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