僕らのソウルフード。弥彦の人気みやげ、パンダ焼き。

「分水堂本舗」さんで、パンダ焼きのあれこれ教えていただきました!

弥彦駅の近くにある人気店「分水堂本舗」。みんなのお目当ては「パンダ焼き」。白いもちもちの生地でつぶあんや、カスタードクリームを包んだ、「たい焼きのパンダ版」です。中でも人気なのは、弥彦名物「弥彦むすめ」という枝豆を使った餡の「パンダ焼き」。人気の「パンダ焼き」について伊藤社長にお聞きしました。

 

分水堂本舗

伊藤ミヨ子 Miyoko Itoh

1938年弥彦村生まれ。1957年に分水出身の和菓子職人だった先代社長と結婚し、「みよちゃん」のニックネームで親しまれている分水堂本舗社長。以前は工芸盆栽をやっていたが、最近は忙しくてなかなか作れないそう。演歌が好きで、中村美津子のファン。

 

「たい焼き」が「パンダ焼き」に姿を変えた?

――いまや弥彦村を代表するソウルフードとなった「パンダ焼き」ですが、一体いつから登場したのでしょうか?

伊藤さん:最初は「今川焼き」をやってたの。2009年頃に「たい焼き」がブームになって、「分水堂本舗」でも「たい焼き」始めたんだけど、ブームに乗ったせいかこれがすっごく売れたんだわ。

 

――せっかく売れていた「たい焼き」を、なぜ「パンダ焼き」に変えたんですか?

伊藤さん:焼型の問屋さんが「たい焼き」と「パンダ焼き」2種類の焼型を紹介してくれて、「パンダもかわいいね〜」って思ったから、とりあえず両方やってみることにしたの。そしたら、珍しさもあったのか「パンダ焼き」の方が売れた。だから「たい焼き」はやめて「パンダ焼き」だけやることにしたの。

 

――「パンダ焼き」って最初から白い生地にあんこを入れたものだったんでしょうか?

伊藤さん:最初は麦粉の生地を使っていたから、茶色いパンダだった(笑)。「白いたい焼き」が流行りだして、もちもちした白い生地が出始めたから、「パンダ焼き」にも使ってみたの。「パンダなんだし、やっぱり体の色は白がいいだろう」って。そうしたら、子どもとか女子高生にすごい人気だったね。やっぱりパンダの人気ってすごいねえ。

 

「パンダ焼き」には日替わりや季節限定など多彩なバリエーションがあった!

――「パンダ焼き」がどんな風に作られているのか教えてください。まず、あのもっちりした生地ですが…。

伊藤さん:生地にいろんな粉が使われてるの。米粉、餅粉、麦粉、ベーキングパウダー…その他いろいろ。餅粉を使っているから、あのもっちりした食感が出るんだろうね。

 

――へえ〜いろいろな粉が使われてるんですね。中身の餡は何種類あるんですか?

伊藤さん:ふだん販売しているのは、「小倉あん」「カスタードクリーム」「チョコレートクリーム」「キャラメルクリーム」「チーズクリーム」「弥彦むすめ」の6種類。あと日替わりで「きんぴら」とか「カレー」もやってるの。めずらしいから、けっこう買う人が多くて、すぐなくなっちゃうんだけど。

 

――「きんぴら」と「カレー」ですか…なんでもありですね(笑)。

伊藤さん:季節限定の餡もあるよ。春は「いちご」、夏は「もも」、秋は「マロン」、冬は「紫いも」。季節感があるから、こちらも人気があるの。

 

 

――でも一番人気は「弥彦むすめ」ですか?

伊藤さん:まあ、そうだね。ダントツに人気があるね。

 

――「弥彦むすめ」の餡はどんなふうに作ってるんでしょうか?

伊藤さん:ベースになるずんだ餡に、「弥彦むすめ」っていう弥彦特産の枝豆を加えて、味や風味を強くしてるの。枝豆は一粒一粒取り出して、すり潰して使っているから手間がかかるんだわ。家族にも手伝ってもらっての。

 

――「パンダ焼き」を買いに来るお客さんは冬の方が多いんでしょうか?

伊藤さん:やっぱり冬の方が多い。あと、菊まつりとか花見のシーズンは買いに来るお客さんが増えるね。熱々もおいしいけど、冷やして食べてもおいしいんだよ。ぜひ試してみて。

 

小さな和菓子屋が全国お土産ランキングで第1位に!

――「パンダ焼き」を提供している「分水堂本舗」ですが、店名にはどんな由来があるんですか?

伊藤さん:主人(先代社長)が弥彦村の隣、分水出身だったの。1956年に弥彦村でお店を始めるときに、近所の写真屋さんが店名をつけてくれたみたい。

 

――お店を始めた当初は、いろいろと苦労されたんでしょうか?

伊藤さん:最初はお金がなかったから、寺泊の方からこの場所に船を収納する船小屋を持ってきて、1階をお店、2階を住居にしてたからね。

 

――そもそも「分水堂本舗」って、最初はなんのお店だったんでしょうか?

伊藤さん:結婚式の引出物や葬式の香典返しなどに贈る「式菓子」を作る和菓子屋だったの。私も1957年に嫁いでからは、お菓子づくりを手伝ってたね。

 

――じゃあ結婚式場とかにお菓子を卸したりしてたんですか?

伊藤さん:そうそう。私は自動車の運転できないから、自転車に乗って村の中を営業して回ったの。弥彦は私の地元だから、知り合いも多くて「お前の店だったら注文してやるわ」という感じで注文くれたりして、ありがたかったね。

 

 

――いろいろ苦労されたんですね。次に「パンダ焼き」がヒットしたいきさつを教えてください。

伊藤さん:2010年に弥彦村商工会の知り合いから、池袋サンシャインシティで開催された「第1回日本全国ご当地おやつランキング」への出店に誘われたの。それで「パンダ焼き(弥彦むすめ餡)」を会場で売ってみたら3日間で1位になっちゃった(笑)。

 

――その後の反響はどうだったんでしょうか?

伊藤さん:東京から弥彦に帰ってきた翌日、お店を開けようとしたらテレビ局とか新聞社の記者が並んで待ってたの。ニュースかなんかに出たんだろうかねぇ。とにかく、そのおかげで翌年は大忙しだったわ。

 

――今も「パンダ焼き」人気は続いてますよね?

伊藤さん:おかげさまで、今年は店舗をリニューアルさせてもらう予定。敷地を広げて、今まで別の場所にあった工場をお店の裏に持ってきて、ちょっとしたギャラリーなんかも作ろうと思ってるの。

 

――すごいですね!いつ頃オープンの予定なんですか?

伊藤さん:今年の11月1日にリニューアルオープンする予定。どんな店になるのか私も楽しみなんですて。

 

 

「たい焼き」のパンダ版として生まれた「パンダ焼き」。もちもちの白い生地、弥彦名物の枝豆「弥彦むすめ」とコラボしたことで、「第1回ニッポン全国ご当地おやつランキング」で第1位に輝き、弥彦を代表するお土産へと成長しました。今年はお店のリニューアルオープンも予定していて、ソウルフードとしてますます弥彦村をさらに盛り上げてくれるのを楽しみにしたいですね!

 

 

 

 

分水堂本舗

新潟県西蒲原郡弥彦村弥彦1041-1

0256-94-2282

9:00-16:00/水曜定休


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