まるで植物園みたいな花屋さん「Confetto verde」と珍しい植物たち。
ものづくり
2020.08.16
最近よく聞く「エアプランツ」って何だろう?
「エアプランツ」っていう植物を知っていますか?プロメリア科のチランジア属にあたる植物で、土のない空中で育つことから「エアプランツ」と呼ばれてるんです。土を必要としないため、インテリアなどの室内装飾に向いている植物としても注目されています。そんな「エアプランツ」をはじめとして、アメリカ大陸やアフリカ大陸など、日本ではなかなか手に入らない植物を販売している園芸店が新潟市東区の「Confetto verde(コンフェット ヴェルデ)」です。今回はオーナーの若木さんにお話を聞いてきました。


Confetto verde
若木 圭 Kei Wakaki
1983年新潟市中央区生まれ。国際ペットワールド専門学校で動物看護を学んだ後、ペットショップに就職。その後、天然石ショップ、花屋、漁師と様々な職を経験し、2014年に「Confetto verde」をオープン。釣りやフリーダイビングを楽しみ、ハーレーダビッドソンに乗る。気さくでフレンドリーなキャラクター。
ちょっと変わった花屋のオーナーさん、元は漁師!?
——今日はよろしくお願いします。若木さんが植物を育てるようになったのはいつ頃からですか?
若木さん:父親が植物好きでいろいろ育てていたから、その影響がありました。小学生の頃から自分で植物を育てたりはしてましたね。とはいっても小学生の時だから、そんなに大したものは育ててないんですけどね。
——じゃあ植物が好きで、最初から園芸の仕事を目指していたんでしょうか?
若木さん:いや、動物も好きだったから「国際ペットワールド専門学校」で動物看護の勉強をして、ペットショップで働いてました。その後、天然石ショップでも働いたんだけど、転勤しなきゃだめになったから辞めることにしたんです。その時に花屋の求人ポスターを見て、応募したんですよね。
——園芸の世界に入るまでにけっこう回り道があったんですね。
若木さん:でも、その花屋も辞めることになって。「花屋はもうやらない」って思ったんだけど結局また別な花屋に勤めることになったんです。その花屋で植物の扱い方とか花束の作り方とかの基本を学びましたね。ただ1年経った頃に花屋を続けるか他の仕事をするか考えた時、収入のいい漁師をやることにしたんですよ。7年くらい定置網漁をやってましたね。
——え、漁師? 今の仕事に近づいてきたと思ったら、思いっきり違う業種に行っちゃいましたね。でも結果的に漁師も辞めることになったんですよね?
若木さん:子どもが生まれることになったんですよね。それで、そろそろ陸に上がったほうがいいのかなーって思うようになりました。それで前から自分でやってみたいと思っていた花屋をやることになったんです。スタッフとして働いていたことはあったけど、自分の好きなように花屋をやってみたかったんですよね。

普通の花はもちろん、珍しい熱帯産植物も販売。
——お店はいつからやってるんですか?
若木さん:今年の8月6日で6周年だから2014年ですかね。よく6年もやって来ましたよねぇ(笑)
——そんなことないですよ(笑)。普通の花もありますけど、ちょっと見慣れない植物もありますよね?
若木さん:南米を中心としたアメリカ大陸とか、赤道付近の熱帯産植物とか、多肉植物全般とかが好きなんですよね。だから、そういう植物を仕入れては北区にあるビニールハウスで栽培して売ってるんです。
——植物を売る他にやっていることってあるんですか?
若木さん:僕は前から店舗装飾に興味があったんですよ。だからお店やイベント会場を植物で装飾したりしてるんです。材料としてはブリザーブドフラワー、大きい植物、流木なんかを使ってますね。その中でエアプランツも使ったりしてて。
——へ〜、そんなこともやってるんですね。今までどんなところでやって来たんですか?
若木さん:一番最初にやったのは、ホテルイタリア軒の大きな会場で開催されたチャリティーパーティー。長岡の造園屋さんと一緒にやったんですよね。ジャングルをイメージした装飾にしたいっていう注文だったから、川から拾ってきた流木や大きな植物を組み合わせてディスプレイしたんです。他にも飲食店とか美容室とかいろんな装飾をしました。木や植物を使うことで、無機質な空間に自然の生命力や癒しが感じられるようになるんですよね。

エアプランツについていろいろ教えてもらう。
——お話の中に出てきた「エアプランツ」について教えてください。
若木さん:北アメリカ南部から南アメリカに生息しているパイナップルの親戚みたいな植物。岩や木に着生して、空気中の水分や、間に溜まったゴミなどの養分を吸収して成長するんですよね。暖かい環境の植物だから、気温の低い新潟ではあまりやってる店はないんじゃないですかね。
——いろんな国の植物を栽培してますよね? 育て方は独学なんですか?
若木さん:まあ今はインターネットもあるし、色々調べる手段もありますからね。植物の原産地データを見て、現地の環境と合わせてあげればいいわけです。その作業が案外楽しかったりするんですよね。あとは枯らして失敗しながら覚えてきたって感じですかね(苦笑)
——ちなみに、素人でもエアプランツを育てることはできるんですか?
若木さん:水やりさえちゃんとやってれば大丈夫。よくエアプランツは水やりの必要がないって思ってる人もいるんだけど、熱帯地方と新潟では湿度が全然違うから水やりしなきゃダメ。それも昼じゃなくて夜に。エアプランツ系の植物は水分を吸収する気孔が日中閉じてるんですよ。何でかっていうと、自分の水分が蒸発しないように閉じて守ってるんですよね。だから気孔が開く夜間に水やりするんですよ。まあ、あとは店に聞きに来てって感じですね(笑)

店名に込めた思い。そして、これからのこと。
——今までどんな思いで店をやってきたんでしょうか?
若木さん:店名に使っている「コンフェット」っていう言葉は「コンフェッティ」っていう砂糖菓子のことなんだけど、イタリア語で「幸せの種」っていう意味なんです。「ヴェルデ」は緑っていう意味。だから植物を通じて、人が幸せな気持ちになれるお手伝いをしたいっていう意味なんですよね。うちで買った植物で少しでも幸せを感じてもらえたら嬉しいですね。
——なるほど、そんな意味があったんですね。じゃあ最後に今後やってみたいことはありますか?
若木さん:他の店に比べると、うちはやりたい放題やってる気がするんですよね(笑)。だから新しくやってみたいことっていうより、いろいろやってることを、ひとつずつきちんと完結させたいですね。

気さくでフレンドリーな若木さん。熱帯植物の話になると、いろいろ熱心に教えてくれて話が止まらなくなるところに、植物に対しての愛情を感じることができました。あまり見かけないような熱帯の植物が並べられていて、まさしく「買える植物園」という言葉がぴったりのお店でした。
Confetto verde
新潟市東区松崎1022
025-367-2613
10:30-19:30
水曜休
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