桜やチューリップなど、春になるとたくさんの花が咲き誇り色鮮やかな景色が広がります。そんな光景が自宅でも観られたら楽しいと思いませんか?そこで、Things編集部が自宅の玄関やベランダなど、ちょっとしたスペースで簡単にはじめられるガーデニングのあれこれを、新潟市中央区にある「新潟グリーンプラザ フレンズ」で教わってきました。
新潟グリーンプラザ フレンズ
石川じゅんこ Jyunko Ishikawa
栽培方法から草花の選び方、生花のアレンジなどなど、オールマイティーにこなすプロフェッショナル。花束のように根付きの植物を組み植える「プランツギャザリング」の技能取得者でもあり、イベント講師としても活躍。
春は1年を通してもっとも花たちがキラキラと咲き誇るシーズンです。寒い冬から目覚め、新しい葉が芽吹き、ぽかぽか陽気に次々と花を咲かせていきます。春といえば桜やチューリップのイメージはありますが、他に春を代表する花たちをご存知ですか?まずガーデニングをはじめる前に、春に咲く花、春に植えると良い花を知ってみましょう。
マーガレット
古くから恋愛を占う花占いに使われてきたマーガレット。キク科モクシュンギク属に分類され、園芸ではモクシュンギクやモクシュンギクとの配合種、フランスギクなどの園芸品種を指します。スペインのカナリア諸島の原産で、開花期間が長くて育てやすいことからガーデニング初心者に人気です。
ガザニア
ガザニアの花言葉は「あなたを誇りに思う」。くっきりとした花びらが、勲章のような花姿をしていることに由来しています。元々は寒さに弱いことから、一年草(種まきから枯れるまでが1年)の品種が栽培されていましたが、近年は多年草(2年以上開花等を繰り返す)の品種も多く出回るようになりました。
ペチュニア
南アメリカ原産のペチュニア。花色が鮮やかで春から秋までの長い期間、花を咲かせることからガーデニング(寄せ植え)で人気があります。熱い夏でもたくさんの花が咲きます。「花壇の女王」と呼ばれるほど、ガーデニングだけに留まらず花束、フラワーアレンジメントなど、幅広く利用されています。
オススメの花を紹介してきましたが、これからが本番です。誰でも簡単にできるガーデニングとして、鉢植えの作り方をご紹介しましょう。使用した花は「ペチュニア」。何が必要か、どうやって植えるのか、どんなことに注意したらいいのかなど、「新潟グリーンプラザ フレンズ」の石川さんに教えていただきました。もしよく分からなかったり、もっと知りたいことがあったら…お店でもしっかり教えてくれますのでお店で聞いてください(笑)。
必要なモノを用意しよう!
プランター(今回は直径27㎝を使用)、プランターの穴に被せるネット、鉢底に敷く石、栄養分も詰まっている培養土、元気に育つために元肥(肥料)を用意します。それぞれたくさんの種類があります。例えば、培養土もカルシウムやクロレラが入っているものや、他の成分が入っているものなど。植物と野菜でも種類はことなります。基本的にはパッケージの裏に説明が書いてありますが、難しかったらお店のスタッフさんに聞いてみましょう。
基礎が大切!土台を準備しよう!
まずはプランターの穴から石や培養土が漏れ出さないようにネットを被せましょう。その後は、プランターの内側にある突起が隠れるくらい(プランターの穴が見えなくなる)まで石を敷き詰めます。
培養土を敷き詰めよう!
石を敷き詰めた上に、培養土を盛っていきます。この時にワンポイントアドバイス!培養土を上から手でギュウギュウと押してはいけません。ふわふわに盛るようにしましょう。硬くなってしまうと水の通りが悪くなったり、根が伸びにくくなってしまいます。優しく根を包み込むように、ふかふかベッドを作ってあげましょう。培養土の量はプランターの淵下3~5㎝が目安となるので、半分ぐらい盛ったら元肥料を加えて軽く混ぜます。元肥は水に溶けるものと、根っこの出す酸によって溶ける2種類があります。
ようやく登場!ペチュニア!
今回用意したプランターは、ペチュニアのポットが3つ植えられるサイズです。3ヵ所にポットの半分ぐらいの深さに穴を掘り、その穴に容器から出したペチュニアを入れます。根っこを軽くほぐしてあげると、元気よく根を張ってくれます。はみ出ている部分を培養土で覆えば完成。プランターの淵の高さまでたっぷりと敷き詰めます。この時に、葉っぱまで埋めないように注意してください。呼吸ができなくなり、腐ってしまう原因となります。
最後の仕上げはたっぷりの水!
植えたばかりのプランターの中は、水分がほとんどなくカラカラです。最後の仕上げに水をたっぷりあげます。でも、たっぷりってどのくらい?あんまりあげ過ぎると根腐れするんでしょ?って思いましたよね。ご安心ください。ちゃんと目安があります。プランターから溢れ出さないくらいの水をまずは注いでください。じっくり気長に待っていると、カラカラだった培養土などが水を吸って、だんだん引き締まっていきます。すると、底の穴から水がチョロチョロと流れてきます(流れてこない場合は水を足します)。このチョロチョロが目安となります。根腐れの原因は、この水が流れていないことにあるんです。水が途中で溜まってしまい、古くなり…。水やりは植物に栄養をあげる意味もありますが、汚れなどを外に流し出すシャワーとしての役割も。水やりの時も、そこからチョロチョロと水が流れる分量を目安にしてくださいね。
――「新潟グリーンプラザ フレンズ」は、どんな植物が揃っていますか?
石川さん:季節の草花、観葉植物、多肉植物などなど、ほとんどの植物は網羅していると思います。切り花も扱っているので、花束やアレンジメントフラワーなどにも対応しています。なのでギフトから家庭用まで、幅広く植物全般ですね。
――さすが専門店ですね!石川さんは、たくさんある植物の中で何が一番好きですか?
石川さん:そうですね~、多肉植物ですかね。肉厚な葉っぱだったり、プニプニ感がたまらなく可愛いんですよね。特に「虹の玉」っていう多肉植物が一番可愛いと思います。小さいし、手軽にどこでも育てられる魅力もあるんですよ。
――そういえば、お店ではイベントも開催しているんですよね?
石川さん:そうなんです。「花束植えができるようになる教室」といって、花束のように根っこが付いた植物を組み植える「プランツギャザリング」というものを作るイベントを毎月第2、4木曜日に開催しています。毎回違うものを作っているので、リピートしてくれる方も多くて。ちなみに、講師が3人いまして毎回開催場所が異なるので、店舗の掲示を見るか、店舗スタッフに聞いてみてください。予約制なのでご注意を。みなさん、お待ちしてますねー!!
―最後に、しっかりと告知を入れましたね(笑)。いろいろと教えてくださり、ありがとうございました。
新潟グリーンプラザ フレンズ
新潟県新潟市中央区清五郎336
025-383-8718