新築した家のカーテンを探しにホームセンターやインテリアショップへ行くと、品揃えが多すぎて迷ってしまい、どれを選んだらいいのかわからなくなることってありませんか? そんなときの心強い味方が、新潟市中央区にオープンした「interior planning studio Otois(インテリアプランニングスタジオ オトイス)」です。素敵なカーテンが並ぶショールームで、代表の石橋さんにカーテンのこだわりや提案のポイントを聞いてきました。
interior planning studio Otois
石橋 誠 Makoto Ishibashi
1970年新潟市東区生まれ。大学卒業後、横浜の家具店や新潟のインテリアショップで働き、長年カーテンを中心としたインテリア業界に関わってきた。2023年に独立し「interior planning studio Otois」をオープン。趣味はドライブや旅行。
——石橋さんはインテリアの仕事に関わるようになって、どれくらい経つんですか?
石橋さん:大学を卒業してすぐ横浜の家具店で働きはじめたので、30年くらいインテリア業界に関わってきました。
——ずっとインテリアひと筋でやってこられたんですね。どうしてインテリアの仕事を選んだんでしょう?
石橋さん:もともと部屋をいじったりすることが好きで、インテリアには興味があったんです。自分の好きなことを仕事にしたかったので家具店に就職しました。
——家具店ではどんな仕事をされていたんですか?
石橋さん:カーテンを担当していました。カーテンに携わっているうちにその魅力を知って、もっとカーテンの勉強をしたいと思いはじめたので、それからカーテンの専門店に転職したんです。
——カーテンのどんなところに魅力を感じたんでしょうか。
石橋さん:生地の素材や質感、色味ひとつでお部屋の雰囲気がガラッと変わってしまうので、カーテンって家の雰囲気に大きく影響していると思うんです。新築の家にはカーテンがいちばん最後に取りつけられるので「カーテンがついて、やっと家らしくなった」と言われることが多いですね。
——最初からずっとカーテンに携わってこられたんですね。
石橋さん:家庭の事情で2005年に新潟へ戻ったんですけど、それからもインテリアショップでカーテンを担当していましたね。そのお店は身体に優しく環境に配慮した素材を使って、長く使えるようしっかり作られた製品にこだわっていたので、私もそのコンセプトに影響を受けるようになりましたね。
——独立して「interior planning studio Otois」をはじめられたのは?
石橋さん:インテリア業界で働いてはいたものの、しばらくカーテンから離れていた時期があったんです。でも自分の原点に立ち返って、もう一度カーテンに関わりたいと思ったので、昨年の8月に「interior planning studio Otois」をオープンさせていただきました。
——こちらはどういったお店なんですか?
石橋さん:お店というよりもデザインの提案をするスタジオですね。ですから完全予約制になっているんです。お客様のほとんどは、工務店さんからご紹介いただいた施主様になります。
——じゃあ、お客さんの要望を聞いた上で、おすすめのカーテンを提案しているわけですね。
石橋さん:はい、提案する際にはお客様に安心していただけるよう、サンプル画像を載せたプランボードを作って、わかりやすくイメージをご説明しています。
——プランボードが綺麗に作られているのでワクワクしますね。カーテンはいろんな種類があるから「最適なもの」を選ぶのも大変だと思いますが、どんなことに気をつけて提案しているんですか?
石橋さん:何のためにつけられた窓なのか、目的を理解することが大切なんです。光を取り入れるためなのか、風通しを良くするためなのか、景色を眺めるためなのか……。カーテンにも向き不向きがあるので、それぞれの目的に合ったカーテンを選ぶようにしています。
——窓の用途はもちろんですけど、周りとの調和も考えるんでしょうね。
石橋さん:もちろんです。使っている床や壁紙をどうして選んだのかも考えながら、カーテンの素材やデザインをご提案しています。
——いろいろな要素を考えながらカーテンを選んでくれるんですね。他にも心がけていることってあるんでしょうか?
石橋さん:自分だけが満足するんじゃなくて、施主様も工務店さんも、関わったみんなが満足できる仕事をするように心がけています。だからカーテンを取り付けたときに、施主様はもちろん、工務店の担当者が喜んでくれると嬉しいですね。
——ところで、ずいぶんいろいろなカーテンがありますけど、どんな基準で選んだものを揃えているんでしょうか?
石橋さん:どんな家にも合うシンプルなデザインのものが多いです。自然素材を使ったものや柔らかい生地のものも多いですね。
——それはどうしてなんですか?
石橋さん:最近は自然素材を使っている住宅が多いので、カーテンも自然素材にこだわってほしいと思うんです。あと、カーテンの手触りにはこだわりがあるんですよ。
——手触りですか?
石橋さん:朝起きたらまずはカーテンを開けて、部屋の中に光を入れる人がほとんどだと思います。そのときに気持ちのいい手触りを感じてもらえたら、1日のスタートが幸せな気分になると思うんです。
——いろいろお話を聞いてみると、何気なく考えていたカーテンの大切さに気づかされました。ところで「Otois」って名前にはどんな意味があるんでしょう?
石橋さん:実は深い意味はなくって、僕の名前に入っているアルファベットを並べ直しただけなんです(笑)。大切なのは施主様や工務店さんで、僕自身が主張する必要はないかなと思ったので、あえて意味のない言葉にしたんですよ。
interior planning studio Otois
新潟市中央区沼垂東5-6-15 イーストサイド万代1F
10:00-18:00
水曜休