個性的だけど、普段にも馴染む古着。
上古町商店街の「FALL vintage」。

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2026.01.23

text by Ayaka Honma

昨年の秋、上古町に「FALL vintage」というレディース専門の古着屋さんがオープンしました。店内に入ると、壁紙や古着の可愛い色合いに心を奪われます。このお店の高橋さんは子どもの頃から洋服が好きで、ずっと服に携わるお仕事をしてきたんだとか。そんな高橋さんに、上古町にお店を開いたきっかけや古着のことなど、お話を聞いてきました。

Interview

高橋 菜々子

Nanako Takahashi(FALL vintage)

1992年新潟市出身。高校を卒業してから東京の大学に進学し服飾を学ぶ。卒業後は新潟に戻り、市内の呉服屋で販売の仕事に携わる。その後、アパレルショップで働きはじめ、レイアウトや購買心理などを学ぶ。2025年の10月に「FALL」をオープン。映画『ストレンジャー・シングス』が好きで、見どころは劇中で着用している洋服たちだそう。

心からおすすめできる服を売りたい。
店主・高橋さんがお店を開くまで。

――今日はよろしくお願いします。まず、高橋さんのこれまでを教えてください。

高橋さん:高校を卒業した後、服飾が学べる都内の大学に進学しました。大学ではデザインや縫製、パターンなど服をつくる工程はひと通り学びましたね。洋服だけではなく和服のことも学べて、4年生のゼミでは和裁を選択していました。

 

――そもそも、高橋さんが服に興味を持ったきっかけは?

高橋さん:中学校の頃から洋服が好きで、「Zipper」や「FRUiTS」みたいな、いわゆる「青文字系」の雑誌を買っていたんです。スナップに出ていた東京の古着屋さんがすごく好きになって、高校生のときお金を貯めて東京に遊びに行ったこともあります。

 

――大学卒業後は、新潟に戻って呉服屋さんで働きはじめました。

高橋さん:新潟の呉服屋さんに入って、販売のお仕事をはじめました。着物は洋服に比べたら値段が高くて、一着売るのも簡単ではなかったですけど、面白さも感じていました。和服自体も好きだったので、その頃自分でも着物を買っていました。その呉服屋さんで1年くらい働いた後は、和服ではなく洋服を扱う会社で働くことにしたんです。

 

――そこには、どんな思いがあったのでしょう。

高橋さん:和服もいいけど、やっぱり洋服のお仕事がしたくて。アパレルショップを展開している会社に入って、7年くらい販売のお仕事をしていました。社内の研修がすごくしっかりしていて、購買心理を学ぶことができたんです。店舗では接客以外にも、店舗のレイアウトのような、販売にとって大切な基礎を学ぶことができましたね。

 

――自分でお店を持ちたいと思ったのには、どんな背景が?

高橋さん:働いているうちに「自分が本当に売りたいものを販売したい」って思うようになったんです。アパレルショップで働いているときは、すべてのアイテムが自分の好みにバッチリ当てはまるものではなかったので。接客しているとき、お客さんに本音でおすすめしきれていない感覚が、どこかにありました。

 

――なるほど。高橋さんが心からおすすめしたい服を売る場所として、「FALL vintage FALL vintage」ができたんですね。古着屋さんというかたちにしたのは?

高橋さん:中学校の頃から古着がいちばん好きだったので。他の古着屋さんで働くことも考えましたが、「ここで働きたい」と、ビビッとくる古着屋さんはなくて、東京に行って働くのも給料面を考えると厳しいかなって思ったんです。それで、自分でお店をつくってみようと思い、物件探しをはじめました。

 

高橋さんが刺繍を施したアイテム。

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まるで海外の映画から出てきたような、
遊び心のある、可愛い古着。

――こちらのお店は、元々床屋さんだった場所だと聞きました。

高橋さん:この物件を見せてもらったときに、壁のアーチや床のタイルがすごく可愛くて、一目惚れしたんです。お店の内装はあまり手を加えず、壁紙を変えたくらいで、昔の田舎町のお店みたいな、レトロな可愛さを目指してお店をつくりました。

 

――上古町、という場所にも何かこだわりが?

高橋さん:高校生の頃から雑誌のスナップを見て、古着を買いに行っていたんですけど、その頃から古着を買うなら古町というイメージがあって。東京から新潟に帰ってきて、古町に遊びに行ったとき、以前はあったお店がなくなっていて寂しさを感じたんです。それで自然と、お店をやるなら古町あたりがいいなって思っていました。

 

――お店に入ると、可愛い古着がたくさんあります。

高橋さん:レディースの古着をセレクトしていて、アメリカと日本で買付けをしたものを置いています。だいたい60年代から90年代の古着で、個性的だけど派手すぎない、遊び心のあるアイテムになっているかな、と思います。女性らしいアイテムも多いのですが、普段着る服にも馴染むようなものも置いてあります。

 

――他の人とは被らない、目立ちすぎない服が欲しい方にはぴったりですね。

高橋さん:ここに置いてあるのは、大人の女性にもおすすめできる古着だとも思っていて。20代から40代の感度の高い方に見つけてもらえたら嬉しいですね。古町はメンズの古着屋さんが多いですけど、このお店がきっかけで古町に来てくれる女性が増えたらいいなと思っています。

 

――お店に立つ中で、高橋さんが大切にしていることを教えてください。

高橋さん:話しかけすぎないことは大事にしているかもしれません。私も自由に見たいタイプなので(笑)。でも気になっている服がありそうだったら、その服に合うものを一緒に持っていって、お声がけすることもあります。昔私が古着屋さんに通っていたとき、古着屋さんってあんまりしゃべらなくて怖いな、っていうイメージもあったので。程よい距離感を心がけるようにしています。

 

電飾も床屋さん時代のものだとか。ピンクの壁紙は、高橋さんのお気に入り。

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いつものお出かけが、ちょっと変わる。
そんな服を、上古町で。

――オープンから3ヶ月が経ちました。今の手応えはいかがですか?

高橋さん:皆さんのおかげで、楽しくさせてもらっています。12月は寒くなったのもあって落ち着いたかな、と思ったんですけど、エリアや年代を問わずいろんなお客さまに来ていただけているな、とも感じています。これからはもっと、このお店を知ってもらえるようにしていきたいですね。

 

――今後、やってみたいことはありますか?

高橋さん:このお店のオープン前に、「SAN」さんや「S.H.S」さんでポップアップをしたことがあるんですけど、ポップアップはまたできたらいいな、と考えています。あと、このお店を使ってイベントもやりたいんです。ハンドメイド作家さんやアート作品をつくっている方を読んで、ちょっとしたイベントもしていきたいですね。

 

――最後に、読者の方にひとこと、お願いします!

高橋さん:新潟って冬は寒いですし、お出かけする場所があまりないって思いがちですけど、近所に出るときだけでも、いつもと違う服を着てみるとちょっと気分が変わると思うんです。いつものお出かけがちょっとワクワクするような、服を置いているので、ぜひ冒険してみて欲しいですね。古町を散策したとき、気軽にお越しください。

 

Fall vintage

新潟市中央区一番堀通町685-3

12:00-19:00

木曜定休

※最新の情報や正確な位置情報等は公式のHPやSNS等からご確認ください。なお掲載から期間が空いた店舗等は移転・閉店の場合があります。また記事は諸事情により予告なく掲載を終了する場合もございます。予めご了承ください。

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