生花とドライフラワー、ふたつの専門店がある「IRIE FLOWER らいおん堂」。
その他
2019.12.15
ボブ・マーリーのレゲエが流れるドライフラワー専門店。
沼垂テラス商店街にある一軒の花屋さん。レゲエが流れる小さなお店に足を踏み入れてみると、天井も床も棚も、空間全体が色とりどりのドライフラワーで埋め尽くされています。スワッグ、リース、ボトルフラワー、フラワーボックスなど、その形も種類も様々。今回は「IRIE FLOWER(アイリーフラワー) らいおん堂」の小林さんに、ドライフラワーや花の魅力について聞いてきました。

IRIE FLOWER らいおん堂
小林 加奈子 Kanako Kobayashi
1982年新潟市生まれ。不動産会社に勤務していた頃、夫が「IRIE FLOWERらいおん堂」をオープンすることになり手伝い始める。最初は掛け持ちで手伝っていたものの、次第に店が忙しくなり、会社を退職して店の仕事に専念するようになる。以前は趣味として山登りをしていたものの、最近は店が忙しくて登っていない。
本店は生花、2号店はドライフラワーで差別化。
——まず「IRIE FLOWER らいおん堂」っていう店名の由来を教えてもらえますか?ずっと気になってたんです。
小林さん:「IRIE FLOWER らいおん堂」のオーナーは私の夫で、レゲエの神様ボブ・マーリーを崇拝してるんです。ボブ・マーリーが「強さの象徴」として気に入ってよくモチーフに使っていたのがライオンだったので、店名に使いました。ちなみに「IRIE」とはジャマイカのパトワ語で「嬉しい、幸せ、最高、喜び」という意味があって、すべてのお客様が「IRIE」になってほしいという思いが込められているんです。
——どんないきさつでお店をオープンしたんですか?
小林さん:本店はここからもう少し新潟駅の方に行った東万代町にあるんです。夫が勤めていた花屋から独立して2010年にオープンしました。墓参りへの御供え花を買う人が多いので、お寺の多い場所で店舗を探したんです。
——なるほど、東万代町の本店が先にできたんですね。では、沼垂テラス商店街にあるこちらの2号店は?
小林さん:本店のお客さんの中には、沼垂のお寺へお参りに行く人も多かったんです。あと、沼垂の方にお店を出してほしいという声もありました。そうした声にお応えして2014年に沼垂テラス商店街の2号店を出すことにしたんです。沼垂テラス商店街の周りもお寺が多いですからね。お盆シーズンにはドライフラワーを片付けて、店内が御供えの花だらけになります(笑)
——両側にお寺が並んでますもんね(笑)。本店と2号店ではお店の違いがあるんですか?
小林さん:お店同士の距離が近いもんですから、同じようなお花を売らないように商品は分けてますね。本店は生花専門店、2号店はドライフラワー専門店になってます。新潟にはドライフラワー専門店がほとんどなかったんですよ。
——生花とドライフラワーでは明確な違いがありますね。じゃあ、客層も違うんですか?
小林さん:そうですね。本店は生花を扱っているせいか、飲食店からの注文が多いんです。お客さんの年齢層も高めですね。反面、2号店のお客さんは10代〜30代の若い人が多くて、ブライダル関係の注文が多いですね。

ドライフラワーを使った多彩な商品の数々。
——こちらの2号店では、どんな商品を売ってるんですか?
小林さん:メインはドライフラワーですね。ドライフラワーを使ったアイテムもいろいろあります。瓶に詰めた「ボトルフラワー」。ドライフラワー、プリザーブフラワーを箱に詰めて額縁のようにした「フラワーボックス」。花でアルファベットの文字を型どった「イニシャルフラワー」は好きな文章が作れるので人気です。
——「イニシャルフラワー」って、どんな使い方をするんですか?
小林さん:ブライダルの装飾に買っていく人が多いですね。それと子どもの名前に使う文字を買っていく人もいます。ブーケやコサージュといったブライダル関係の小物はオーダーをいただくことも多いですね。
——確かにお祝いの席に「イニシャルフラワー」で相手の名前を飾るのもいいですね。あと、気になったんですけど、この「足場板オブジェ」って何ですか?
小林さん:同じ沼垂テラス商店街の数軒隣にある「SWELD design(スウェルドデザイン)」さんとのコラボ商品なんです。工事現場の足場板を使った「SWELD design」さんのオブジェに、うちのドライフラワーアレンジを添えたものです。立て掛けても、壁掛けにしても飾れるインテリアになってます。

永遠に咲く続けるドライフラワーの魅力とは。
——ドライフラワーの魅力ってどんなところにあると思いますか?
小林さん:いつまでも枯れずに咲き続けるところですかね。色鮮やかな華やかさが魅力の生花に対して、シックで深い色合いのドライフラワーはアンティーク調の上品な雰囲気が魅力です。落ち着いた大人っぽさを感じさせますね。
——ドライフラワーって、どんな風にして作るんですか?
小林さん:湿度のない部屋で干したり、専用の乾燥機で乾燥させたりして作るんです。水分の少ない花は作りやすいんですけど、水分の多いユリやアルストロメリアなんかは、乾燥に時間がかかって作りにくいんです。あと、着色して作るドライフラワーも手間がかかりますね。うちは仕入れた花を自分たちでドライフラワーにしているので、他のお店より安く売ることができるんです。
——じゃあ、ほとんど自家製なんですね。花屋さんをやっていて大変なことってありますか?
小林さん:お花を扱う商売なので、あんまり暖房を使うことができなくて店の中が寒いことですね(笑)。お花を乾燥させたり、あっためることはできませんので…。あと、お花を作る仕事がすごく多いので、常にバタバタしています。
——お花を作るのは大変ですか?
小林さん:大変なんだけど楽しいですね。うちのお客さんはおまかせのオーダーが多いんですよ。色とか大体のイメージはお客さんの要望を聞いてから作るんですけど、商品ができて渡すまではドキドキしますね。でも、渡したときに喜んでもらえると、とってもうれしいです。完成した花束やリースを見て泣いてくれたお客さんもいて、こっちも感激しましたよ。

花は気分を明るくして盛り上げてくれる魔法のアイテム?
——花の魅力ってどんなことでしょうか?
小林さん:お花って、気分を盛り上げてくれますよね。部屋にあるだけでまわりを明るくしてくれたり、食卓にあるだけで料理を美味しそうに見せてくれたりもします。人からもらってもうれしいですよね。花をもらって喜ばない人っていないんじゃないでしょうか。ドライフラワーって高価なイメージがあるんですけど、もっと身近に感じてほしいと思います。だから、うちはがんばってお手頃価格で提供していきたいですね。

何百種類もあるというドライフラワーに囲まれた店内には、ボブ・マーリーのレゲエが流れています。何もない部屋に花が一つあるだけで、その空間の雰囲気が変わってしまう。花にはそんな魔法みたいな力があるような気がしました。クリスマスや年末年始、そしてバレンタインデーなどのイベントで、大切な人に花を贈ってみるのはいかがでしょうか?

IRIE FLOWER らいおん堂
・【閉店】沼垂テラス店
〒950-0075 新潟県新潟市中央区沼垂東3-5-18
・本店
〒950-0083 新潟県新潟市中央区東万代町8-11
・木戸店
〒950-0081 新潟県新潟市東区山木戸7-4-37
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