Things

暮らしに馴染む庭づくりを提案する、青山「GARDENS GARDEN」。

2020年に西区青山にオープンした「GARDENS GARDEN」。ひとりひとりの生活に合う庭づくりで、自宅で過ごす時間をより豊かにする提案をしています。今回は店長の田中さんに、「庭のある家」への想いや、植物のある暮らしについて、いろいろお聞きしてきました。

 

GARDENS GARDEN 新潟西

田中 敏雄 Toshio Tanaka

1984年長岡市生まれ。長岡造形大学で建築を学び、卒業後も設計・建築士として活躍。建築知識をいかした「庭から考える家」の作り方のアドバイスも。趣味は最近始めた釣と猫。

 

新潟でも「四季を通して楽しめるガーデン」を提案する。

――「GARDENS GARDEN」はどういったお店なんですか?

田中さん:私たちは、暮らしがより豊かになるような美しいガーデンプランのご提案をさせていただいています。

 

――造園屋さんとかエクステリアショップみたいなイメージですか?

田中さん:「ザ・造園屋さん」とか「ザ・エクステリアショップ」っていうよりは、日本庭園とかそこまで立派な庭が欲しいわけではないけど、もうちょっとラフで気軽な感じで庭を楽しみたいっていう方に提案させてもらっています。「庭は欲しいけどちょっと自信ないな」って方に向けたお店ですね。

 

――じゃあ、庭に興味はあるけれど、どうやって作ったらいいか分からないって方にはぴったりですね。

田中さん:そうですね、四季を通して楽しめる樹種や植物をコーディネートさせていただいています。春に花が咲いて、花が終わった後も葉っぱが綺麗に見えるご提案とか、季節ごとに花が咲くように様々な種類の樹木を植えるご提案など、庭全体を通して四季が感じられるようなアドバイスをさせてもらっています。

 

 

――気軽に、といっても、庭の楽しみ方としては本格的な提案がもらえるんですね。

田中さん:新潟は雪国なのもあって家の外構についてはどちらかというとあんまり盛んではなかったんです。家を建てる方がもっと気軽に庭を相談できる場所を作りたいと思って作った店なんですよ。

 

――確かに、新潟の冬場は全部雪で埋もれて手入れどころじゃなくなりそうですね。

田中さん:雪囲いが必要なものは手間がかかってしまうので、耐寒性のある植物を選んでご提案することが多いです。一戸建てに住まわれた多くの方がガーデンを含めた外構工事に困っている、という統計が出ているんですね。家を作る段階で最初からしっかりプロに相談しておくことでそういった問題を解決することができると思っています。

 

――予算に合わせて、ということで大丈夫ですか?

田中さん:ボリュームゾーンとしては80万~100万円くらいのあいだでエクステリア、植栽、ガーデンの一式をご提案というのが多いですね。一戸建てを建てるときには建物にお金をかける方が多いので、外構に多くのコストをかけるような提案ではなくて、外観をより良く見せることができるちょっとしたポイントをプラスαを提案させていただいます。

 

――それって新築以外でもやってくれるんですか?

田中さん:もちろんです。店舗の店先のご相談をしてくださる方もいらっしゃいますし。すでに建ててある家のスペースを緑にしたいという方も多くいらっしゃいます。

 

美しい庭を増やして、美しい街並みを作る。

――店舗内にもかなりたくさんの観葉植物が並んでいますね。

田中さん:この植物を見て、興味がある方や暮らしに緑を取り入れたい方がふらりと立ち寄ってくださいます。その際に「外構やガーデンのご提案もできるんです」ってお話しすると、後日ご連絡をくださる流れが多いですね。年齢層も若い方からご年配の方までいらっしゃいます。

 

 

――庭が綺麗なお家が増えると、街並みもよくなりそうですね。

田中さん:新潟は駐車場とカーポートだけの家が非常に多いんです。そういう家をわれわれ「すっぴん」と呼んでるんですけど。これをプロがメイクして家をより引き立たせて暮らしを豊かにする、そういった家を一軒でも多く新潟に増やすことができれば、個人の満足だけじゃなく、集合体としての街並みも綺麗になっていきますよね。よい庭が多い街ってやっぱり美しい街並みになるので。車で通っても「なんか良い雰囲気だな」と感じてもらえるような街にしていくのが目標ですね。

 

――田中さんはエクステリアデザインにずっと携わってきているんですか?

田中さん:「GARDENS GARDEN 新潟西」はハーバーハウスという住宅会社が母体になっています。ハーバーハウスは完全自由設計の注文住宅を請け負う会社で、以前はそこで建物の設計をしていました。

 

 

――じゃあ、新規事業の展開を任されたかたちになるんですね。最初はどんなお気持ちでしたか?

田中さん:任命されたときは驚きましたが、興味のある分野でしたし、コンセプトや経営の方向性がすべてしっくりきていたので、悩むことなく受ける決断をしました。日本の人口は減っていっててどの業界も一緒だと思うんですけど、今後、住宅業界も他と差別化を図ってオリジナリティを出していく必要があります。そこで会社としてまだ伸びしろのある外構設計、外構計画、ガーデンデザインの部分を強化するために出店して、新しいお客様との出会いを増やしていきましょうとなったんですね。

 

建物だけでなく、外部空間との繋がりを考えた住宅設計。

――外観デザインをされていたときは、植物の提案もされていたんですか?

田中さん:外観を設計するときには必ず「パース」というイメージ図を作ります。パースを作るときは、家がかっこよく見えるようにCGで必ず木のイメージもいれていました。その当時は外構は専門分野ではなかったのであくまでイメージとしてよく見えるように付け足していた程度でしたね。

 

――外構デザインのイメージの中で、植物は欠かせない要素なんですね。

田中さん:家の設計をしているときから、やっぱり植物があった方が綺麗に見えるっていうのは常々思っていました。今ではより専門的な見地からどんな種類の木を植えた方がよいとか、地中に配管がきているからそこを避けてここに植えましょうとか、そういった提案までできるようになりました。

 

――設計の幅が広がったんですね。

田中さん10年近く住宅設計に携わる中で、300棟くらい担当させていただいているのですが、ガーデンの知識を得たことで、設計の方にもよい影響がでてきています。敷地を最大限活かすためにはどこにガーデンやアプローチをつければよいか、リビングと庭とのつながり方を考えたときには間取りはどうなるかなど、設計の幅が広がった感じです。

 

 

――家を建てるときに植栽までしっかりと考えて設計しているお宅はまだまだ少ないように思いますがどうなんですか?

田中さん:ちゃんと外部空間までデザインされたお家もあるんですけど、やっぱりまだ少ないようです。新潟でも、いわゆる高級住宅地のエリアに行くとお庭まできちんと手を行き届かせているお家はありますが、大型分譲地などではまだまだ少ないように思います。

 

――実際のところ、どんな相談が多いですか?

田中さん:新築を建てて住まわれている方は、「外回りやりたいと思っていたけどもう何年も経ってしまっていて毎年雑草がすごくて大変な思いをしているんです」っていうところからご相談をいただいたりします。そこから現地の確認させてもらったり、建てた当時の図面があればデザインしやすいのでそういった資料を確認させてもらいながら進めていきます。角地であればここの部分が通りから見えやすいのでここにシンボルツリーを植えてみましょうとか。そこをメイン・ポイントにしたら、それに付随するようなかたちで陽当りも見ながらバランスをとっていきましょう、っていう感じです。

 

――建てた後でも提案してもらえるのは嬉しいですね。

田中さん:すでに間取が決まっていてこれから工事が始まるんです、なんていうお客様もいらっしゃいます。そういった方には、間に合うようであれば配管の位置ずらしてもらったり、駐車場計画の提案とかもさせてもらっています。でも一番おすすめしたいのは、新築の場合、家を建てたいと思って住宅会社さんを探しているタイミングでの相談ですね。

 

――そういう場合はどんな提案をしてもらえるんですか?

田中さん:まず「お客様がどんな暮らしがしたいか」っていうのが前提にあります。でもその上で、例えばこのご時世、おうち時間も長くなっていて公園とかも行けなくなっているので、自宅の敷地で子供と遊ぶスペースも完結できるような暮らしをご提案したりします。

 

ガーデンで叶える、生活が豊かに感じられる時間。

――お客さんからはどんな感想をもらいますか?

田中さん:昨年施工させていただいたお客様なんですけど、「今年はほんとに植物たち元気がよくて、ステイホームでお出掛けも限られたり仕事も大変な中で、家で植物の枝を切ったり葉を摘むなどの世話をしているのが一番のストレス発散になっています」というお声をいただきました。やっぱり植えた年よりその翌年からの方が植物も元気が良くなりますし、毎年、まったく同じではない自然を身近に感じられるのは心の癒しにもなっているようです。

 

 

――おうち時間をいかに豊かに暮らせるかっていうのは、今ではもう大きなテーマのひとつですね。

田中さん:ちなみに年配の方とかですと、昔お庭が好きでやってたんだけどちょっと大きくなりすぎて手入れが大変だから「ちょっとリガーデンして作り直したい」って方がいますね。お孫さんが遊びにくるときに駐車場が足りなくなった方には、少し庭を削って駐車場を増やしたりとか、大きくなりすぎた木を綺麗に選定をしてこれからも手入れがしやすいようにしたりですとか。庭を作ろうと思うきっかけは大きく分けると2パターンあって、ひとつは住んでみてやっぱり寂しいなっていう住宅購入の初期のパターン。ふたつめは年齢を重ねることでもう手に負えなくなってきたっていう住んでからかなり経ってからのパターンですね。

 

――なるほど。どちらも、しっかり対応してもらえるわけですね。最後に、読者に伝えたいことがあればぜひ。

田中さん:パンフレットにもあるんですが「ガーデンで叶える豊かな時間」をより多くの方に実感してもらいたいです。私も、子どもがいてゲームとかYouTubeとかインドアになりがちなんですけど、外の空間をもっともっと楽しんでもらいたいなって思っているんです。今30代とか40代の子育て世代は、原点回帰するとやっぱり「庭で遊んでた」とか「川とか田んぼで遊んでた」っていう世代なんです。私も田舎の生まれなので、そういったところで感じた匂いとか感触とか自然の中の思い出って大人になっても忘れないんですよね。今の子どもたちは公園のルールとかも社会のルールが昔より厳しくなっていることで、そういった体験を得る機会が減っています。近所の公園でみんなで集まって遊ぶっていう事もしずらくなっていますが、自宅の庭で自然を感じられたらいいですよね。あと、「庭の植物」といっても建物をかっこよく魅せるシンボルツリーだけではなく、家庭菜園もそのひとつです。シンプルでおしゃれなコンテナでハーブや野菜を育ててお料理に使えば、家族の会話もきっと盛り上がりますよ。そんな、大人から子供まで楽しめるガーデン空間を暮らしの中に取り入れていただければ嬉しいなと思っています。

 

GARDENS GARDEN 新潟西

新潟県新潟市西区青山5丁目6-1

営業時間:10:00-18:00

定休日:火・水

Tel. 025-201-6971

  • She
  • Things×セキスイハイム 住宅のプロが教える、ゼロからはじめる家づくり。
  • 僕らの工場
  • 僕らのソウルフード


TOP