体験と会話を大切にした、柏崎市のコミュニティスペース「Opus」。
その他
2025.04.25
先日ご紹介した柏崎市の生花店「りとるがぁでん萌」と同じ建物内に、昨年の秋、「Opus」というコミュニティスペースがオープンしました。ランチにドリンク、アルコールが楽しめるだけではなく、ワークショップなどの体験と会話に重きを置いているのだそう。柏崎市にUターン起業した猪浦さんに、いろいろとお話を聞いてきました。

Opus
猪浦 千陽 Chiharu Inoura
1993年柏崎市生まれ。地元企業を経て、大阪府のアパレル関連企業に転職。柏崎市へ戻り、「りとるがぁでん萌」の店主・中村さんの息子さんが経営するお弁当店のマネージャー職に就く。2024年「Opus」をオープン。食とライブ参戦が好き。

カフェだけどカフェじゃない。体験と会話を重視した、コミュニティスペース。
――猪浦さんは、お隣のお花屋さん「りとるがぁでん萌」とご縁がありますね。
猪浦さん:以前は息子さんのお弁当店でマネージャーをしていて、今は「りとるがぁでん萌」さんの建物を借りて「Opus」を営業していますからね(笑)。「萌」さんはセンスが良いので、私の周りでも「お花をお願いするなら『萌』さんで」という人がたくさんいるんですよ。
――どんなきっかけで「Opus」をはじめることに?
猪浦さん:前職では、柏崎市役所内の売店運営もしていたんです。そこで市内の商品を扱おうと、「りとるがぁでん萌」さんのお花を置いてもらっていたんですよ。その頃から店主の中村さんとお話する仲になりました。あるとき中村さんから「お店の隣のスペースがずっと空いていて、借りてくれる人を探しているんだよね」と聞いて。私には「独立したい」って気持ちがあったので、思いきって手を挙げたんです。
――何かアイディアがあったんですか?
猪浦さん:「独立するなら、誰でも気軽に利用できる飲食店がいいだろうな」と思っていました。でも当時は、店舗を構えるかどうか迷っていて。どうしても固定費のリスクがありますから。その点、ここはもともとカフェだったので、厨房設備が一式揃っている安心感がありました。
――「Opus」さんもカフェというくくりでいいんでしょうか?
猪浦さん:カフェではなく、コミュニティスペースとお伝えしています。もちろんランチ、ドリンクを提供しているわけなので、客観的にとらえたらカフェなんですけどね(笑)。でも単純に「カフェ」と紹介するのは、ちょっと味気ない気がするんです。体験や会話に重きを置いているので、「コミュニティスペース」と表現しています。

――どんな体験できるんでしょう?
猪浦さん:アート系のワークショップを開催しています。例えば、モールドール作り。1本の細いモールから、お人形を作ります。それから、好きなアクリル絵の具を選んでキャンバスに流す「フルイドアート」も定番のワークショップです。
――気になっていたんですが、入り口には帽子が並べられていますよね。
猪浦さん:私、大阪のアパレル系の企業で働いていたことがあるんです。扱っているキャップは、その会社から卸してもらっているんですよ。柏崎市内には、若者向けのアパレルショップが少ないんです。私自身、市内のアパレルショップがきっかけで転職を決めて、大阪に移りました。それだけ影響を与えてくれたお店だったんですけど、もう閉店してしまって。「あの存在に少しでも近づきたいな」って思いもあります。「柏崎市でもおしゃれなアイテムが買えるんだよ」というのも、ひとつの体験になるだろうと思っていますし。

新プロジェクト誕生から恋愛相談まで。「Opus」らしい会話。
――確かにカフェ以外の要素がたくさんありますね。
猪浦さん:ふらっと足を運んでもらえれば、いろんな体験ができる場所です。何かを注文するわけでなく、悩みを相談しにだけ来る方もいらっしゃいます。「食べる」以外のコンテンツの提供をしようと、いつも心がけていますね。
――オープンしてから印象に残っていることはありますか?
猪浦さん:現実的な話、売り上げや来客数はまだまだだですけど、すごく「濃い出会い」がたくさんあったと思っています。ここでの出会いからお客さま同士がつながって、新しいプロジェクトを立ち上げたとも聞きました。恋のお悩みや初デートの行き先相談を受けるときもあります。きっと「ここだから生まれる会話」があるんですよね。

他では食べられないメニューを、ひとつの新体験に。
――ランチメニューについても知りたいです。
猪浦さん:今月は、3種類から選べるオープンサンドと大葉のガパオライスです。オープンサンドとご飯もののをベースにして、メニューはコロコロ変えています。
――料理の仕事をされるのは今回がはじめてですか?
猪浦さん:本格的にお料理を提供するのは「Opus」がはじめてです。私、食べることが大好きなので、「これが美味しかった」と自分で感動した味に近いメニューを提供したいと思っているんです。柏崎市内では、なかなか食べられないメニューをチョイスしているっていうか。

――猪浦さんの感性が光っているんですね。
猪浦さん:美味しいお店がたくさんある、例えばパスタみたいなお料理で張り合うのはちょっと違うような気がしていて。体験を大事にしているんだから、他にはないちょっと珍しいメニューを提供したいと思っています。
――これまでに手応えを感じた一品は?
猪浦さん:スープカレーは人気がありました。週一で食べに来てくださるお客さまもいたくらい。スープカレーを食べられるお店って、柏崎にはほとんどないんですよ。私の周りには、「柏崎市には何にもない」と思っている人が多いんですけど、それはちょっと寂しいなって。「Opus」では、新しいものをひとつでも多く提供したいですね。
――柏崎の皆さんにとって、馴染みのお店になるといいですね。
猪浦さん:誰かが一歩を踏み出すときの後押しができたらいいなと思っています。「Opus」に来ると、何かをはじめてみたくなるとか、前向きな気持ちになるとか。私自身はしっかりと生活基盤を固めて、これから独立する人の見本にならなくちゃですね。

Opus
柏崎市田中3-4
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