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そのまま食べるより美味しく。「ハナタバ」のジェラートたち。

新潟市中央区女池に新しくオープンした複合施設「NEST meike shinmei(ネスト メイケ シンメイ)」にお店を構える、「農家の息子がつくるジェラートのお店 ハナタバ」。ジェラテリアとお花屋さんが合体した、ちょっと珍しいお店です。今回はお店をはじめたきっかけや、ジェラートのこだわりについてお話を聞いてきました。

 

ハナタバ

本間 純平 Junpei Honma

1986年佐渡市生まれ。飲食店での勤務や店舗プロデュースの経験を経て、2019年「Fruits Waker」、2021年「ハナタバ」をオープン。佐渡市の品評会で1位を獲得した経験のある、果物農家の次男坊。とっても気さくで楽しい人。

 

食品ロスを減らすために挑戦した、消費期限という壁。

――「Fruits Waker(フルーツウェイカー)」に続いて、今度は珍しい形態のお店をオープンしましたね。「ハナタバ」は、どんなお店なんですか?

本間さん:ここは、こだわりのジェラートと、観葉植物やドライフラワーなどを販売しているお店です。ジェラテリアに花屋さんがあるというか、花屋さんにジェラテリアがあるというか(笑)

 

――どっちですか(笑)。そもそもどうしてこの組み合わせに?

本間さん:花屋さんって、来た人が誰かのために花を買いますよね。この流れって、買った人も、もらった人も、お店も、みんながハッピーになっていると感じたんです。それに、花屋さんで働いている人って、基本、花が好きじゃないですか。なんか、すごい素敵な空間だと思っていて、昔から花屋をやってみたかったんです。だから、自分が得意とする飲食業と合わせてみたんですよね。

 

 

――なるほど。でも、「Fruits Waker」ではフルーツサンドを提供しているじゃないですか。それならジェラートじゃなくてもよかったのでは?

本間さん:フルーツサンドをはじめたキッカケは、農家さんが出荷できない品を、ちょっとでも買い取って手助けになれればと思ったからなんです。でも、フルーツサンドに加工してしまうと、消費期限が短くなってしまうんですよね。そうすると食品ロスのリスクがあって、これをどう解決するかを考えたときに「ジェラートならいけるじゃん!」ってひらめいたんです。

 

――ふむふむ。

本間さん:例えば傷がついて出荷できない果物を300㎏買い取ったとします。それを全部フルーツサンドにしてしまうと、高確率でロスになっちゃいますよね。でも、果汁を絞って冷凍すれば保存ができるし、加工すればジェラートとして提供することもできます。そうすれば農家さんをもっと助けられるし、美味しい新潟の果物を食べてもらえる機会だってもっといっぱい作れると思ったんです。

 

「ハナタバ」のジェラートは、「果物よりも美味しい」が鉄則。

――それではジェラートについても教えてください。どんなジェラートがありますか?

本間さん:ジェラートを食べることで季節を感じてもらいたいから、その時々で旬の果物を使ったジェラートをメインに提供しています。あと果物だけじゃなくて、野菜のジェラートもあるんですよ。

 

――野菜のジェラート??

本間さん:はい。このジェラートは試行錯誤の連続で……。市販されている野菜ジュースみたいに果物感を強くしたくなくて、「セロリがいた」「ニンジンがいた」というように野菜を感じてもらえるよう頑張りました。だから野菜のジェラートは、しっかりと食材の味を楽しんでもらえると思います。

 

 

――それは食べてみたいですね。そういえば、さっき見つけたんですけど……シングルのジェラートで980円という高額商品があるんですね。

本間さん:そうなんです。デパートだと1玉4,000円ぐらいする宮崎産アップルマンゴーを使ったジェラートで、正直、これでも赤字覚悟のジェラートなんですよ(笑)

 

――かなり冒険しましたね(笑)

本間さん:ジェラートを作る職人として、「味噌汁ってジェラートになるかな」「漬物ってジェラートになるかな」というように、常に探求心を持っていないといけないと思っています。だから市場で「こんなマンゴーがあるよ」って教えてもらったときに、「やってやろうじゃん」ってチャレンジ精神に火がついて、ジェラートにしてみたんです。

 

そのまま食べたほうが美味しいよね、って言われたくない。

――ジェラート作りのこだわりはありますか?

本間さん:果物のジェラートって、食べたときに何と比較されると思います? 答えは、果物そのものです。つまり、越後姫をそのまま食べたほうが美味しいのか、ジェラートにしたほうが美味しいのか、そう考えるんですよね。だから「ハナタバ」では、そのまま果物を食べるよりも美味しいジェラートを作ることに全力を注いでいます。ちょっと食べてみてください。

 

――いただきます!

 

 

――んーー!! めちゃくちゃジューシーなジェラートですね。美味しいです。

本間さん:ありがとうございます。質の高い果物を贅沢に使っているからこそ、ジューシー感や本来の味以上の美味しさを生み出せているんです。ちなみに余談ですけど……ジェラテリアで最も売れている味は何だと思いますか?

 

――え? 無難にチョコレートですか? いや……イチゴ?

本間さん:実は……ピスタチオなんですよ。

 

――へー!! 「ハナタバ」でも提供しているんですか?

本間さん:そうですね。果物のジェラートを主体にしているからこそ、逆にどこのジェラテリアよりも美味しくなければいけないと思って、めちゃくちゃ濃厚なピスタチオのジェラートを作りました。ジェラート好きは、ピスタチオの味で評価するらしいんでね(笑)

 

 

――素敵な豆知識をありがとうございました。それでは最後に、「ハナタバ」を通して目指していることがあったら教えてください。

本間さん:ジェラテリアがある場所というと、どうしても牧場のイメージが強いと思います。でも、果物などの農業が盛んな地域にだって、お店があってもいいと思うんです。だから「ハナタバ」をモデル店と考えて、農家さんや果物の生産者さん自身がジェラテリアをできるような、そんな未来を夢見ています。

 

 

 

農家の息子がつくるジェラートのお店 ハナタバ

新潟県新潟市中央区女池神明3-14-4

※掲載から期間が空いた店舗は移転、閉店している場合があります。ご了承ください。
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